Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

小さなマーケットで踊らされ

2011年03月02日 | 無意味な考察
とあるイベントにて。
壇上のパネラーの一人が
「この会場の中で、『もしドラ』を読んだことのある人」
と聞くので、手を上げる。
百人ほどの客で手を上げたのは自分をふくめて5人ほど。
「じゃあ『KAGEROU』は?」という問いかけには、
ほんの3人ぐらいしか手を上げなかった(自分は読んでいない)。
本好きや出版関係者が集まるイベントで、この人数。

読書が趣味な人は『もしドラ』や『KAGEROU』なんかは読まない、
という意見が聞こえてきそうだが、
これがたとえば、どこかのショッピングモールなどで、
無作為に歩いている人に声をかけて同じ質問をしても、
似たような比率になるのではないだろうか。

どんなベストセラーであっても、それを読んでいる人には
なかなかお目にかかれないということなのかな。
あれだけ売れた村上春樹『1Q84』を読んでいるのは
自分の周りに2人ぐらいしかいないし、
そもそも本というメディアは、相当小さなマーケットなのだろう。

それでも電車に乗ると、ケータイやゲーム機に押されてはいるけれど
本を読んでいる人は、多い。
みんなどんな本を読んでいるのだろう、と思って、
まさに今日、帰りの電車で隣にすわった
50代ぐらいの男性の読んでいる文庫本をチラリとのぞいたら、
時代小説のような字面が目に入ってきた。
藤沢周平だろうか。それとも池波正太郎?
そういえば、ずいぶん長いこと時代小説って読んでないと気づいたりして。
なんだか無性に山本周五郎が読みたくなる。
その前に、明日の取材用に資料本を読まないと。横道は厳禁厳禁。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 風に吹かれて3月に | トップ | 根本的な問いかけ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

無意味な考察」カテゴリの最新記事