ぐがが。ぎぎぎ。
きりりりいいいっ。
ここは事故に遭ったときに運ばれた病院。
今日は、MRIの検査日である。
せまいよくらいよこわいよ、的な装置のなかに
ぬううっと入れられノイズまみれの15分を耐える。
検査が終わったのは11時。
診察は午後1時半からなので、2時間以上もある。
どうしたものかと思いながら、病院を出る。
スマホで検索したら、
意外と近いところに図書館があった。
そこで資料本を読もう。それがいい。
よせばいいのに、書棚を物色してしまう。
チャボの本があったので、つい手に取り
パラパラとめくっていたら、いつのまにか没頭。
チャボがまだ古井戸のメンバーだった頃。
当時、チャボの家は新宿にあって、
清志郎の実家がある国立まで
中央線に乗って遊びに行くエピソードがあった。
チャボが駅で待っていたら、清志郎が自転車で迎えにきていて、
二人乗りで実家まで行ったという。仲いいな。
豆を挽いてコーヒーを入れてくれた清志郎に
少し驚きながらも、実に美味いコーヒーだったと書くチャボ。
仲いいな、ほんとに。新宿。国立。自転車。コーヒー。
中央線文化だなあと。
資料本を読むのがそっちのけになってしまった。
やばいやばい。こういうときこそ資料を読み込むべきなのに。
チャボと清志郎のラブラブぶりに時間を忘れ、
さらに診察の時間も失念していたのでした。