Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

放蕩宇宙人の帰還

2024年01月21日 | 宇宙人の悲哀
とある和菓子屋の前を通り過ぎる。
いや、通り過ぎようとしたら、なぜか足が止まる。
えらく人が並んでいて、けっこうな人気店のようだ。
大福とかわらび餅、みたらし団子が名物らしい。

へえ、と思いながら見ていたら、
いつの間にか自分の後ろにも人が並んでいたという。
行列は苦手だが「しかたねえな」と呟きながら
そのまま並んでいたという。いや、もう大の大人ですから。
決してにやけながら並んだりしてませんから。

で、名物の大福を買い、
にやけながら、もとい、原稿があるんだという
真剣で深刻な面持ちで仕事場に入ったという。

脱兎のごとくコーヒー(インスタント)を入れ、
思い切って大福を手でむんずと(死語)掴む。
おお。なんという手触りの良さ、
と思いながらいただく。美味なモノは触覚すら支配する。
あんこが甘くない。このつぶあんは
むしろ塩味が利いている。でも知らないうちに上品な甘さが
口のなかに広がったと思ったら、
ものすごい多幸感が体中を駆けめぐったのです。



やっぱり現れましたか。相変わらず目ざといですね。
宇宙人(by岡本太郎)って裕福なんでしょう。
そんなに欲しいんなら、金にモノ言わせて
並んでいるシモジモの者たちを一瞥しながら、
店にある大福ぜーんぶ買い占めちまえばいいじゃないですか。
え。ぜんぶ飲めや歌えやで散財したって。んもお。
誰に似たんでしょう。親の顔が見たいですよ。
あ。親は岡本太郎って言いたいんでしょう。
でも直系の子ってタローマンですよね、
あなたは宇宙人ですし。って泣かなくても。もお。
しっしっ、あっちいって。

コメント
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