Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

豚の報い

2022年11月11日 | 日々、徒然に
なんとか締切の原稿を書き上げる。
あと今月はアレだ。年明けに出る本(3冊)の編集と原稿書き。
インタビュー原稿を2本書けばいいのだ。
たったそれだけである。
そんなの一瞬で終わるのだ。きっと。たぶん。一瞬で。うふふ。

と気持ちの悪い薄笑いを浮かべ、
今日はこれくらいにしてあげてよろしくてよ、
といつものツンデレモードで仕事場を出たと思いねえ。

駅に向かう路地で
犬と散歩している女の人とすれ違う。
あれ、と思い、二度見する。
いや、決して自分は変質者ではない。女の人ではなく犬を見たのだ。

犬じゃない。豚だ。
けっこうな大きさの豚で、衣服のようなものを身にまとい、
女の人にリードでつながれ、ぶひぶひと散歩していたという。
その豚は自分の方を向いて、さらに鼻を鳴らしてきた。
「あ、そっち行っちゃダメよ」と女の人。

小型の豚をペットにするのは聞いたことはあるが、
おそらく標準タイプの大きさだと思う。
どうやって飼っているのだろう。名前はつけてるんだろうな。
まさかぶくぶくと太らせて、いずれ美味しくいただくとか。
内澤旬子さんの「飼い喰い」の世界だ。
ムスリムの人とすれ違ったら大変かもな、大丈夫かな。
愛する豚が誘拐され、取り戻そうと犯人をぶち殺す(たぶん)
ニコラス・ケイジの映画があったなあ。まだやってるかな。
とかなんとか、脳内は妄想で爆発していたのです。

とはいっても、すれ違ったのはほんの数十秒で、
「そろそろ帰ろうね」と豚に話しかける女の人の声が
次第に遠ざかっていくのでした。そんな金曜日の夜。
コメント
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