ますますその輪が広がっている#MeToo。
今度はウディ・アレンが標的になっているようだ。
20年以上前のことだと思うけど、
かつてミア・ファローと交際関係にあったとき、
ミアの養女にアレンが性的虐待をしたと
告発されたことが話題となった。
「ブルージャスミン」がオスカー候補に浮上したときに、
当の養女が告発したことが物議を醸した。
それが5年ぐらい前のこと。
アレンは一貫して疑惑を否定している。
真相は藪の中なのだけど、
ここに来てまた蒸し返され、コリン・ファースら、
アレンの映画に出ていた複数の俳優たちが
「二度と出ない」「出たことが恥だ」と。
アレンの監督としてのキャリアはこれで終了、と報じるメディアも。
40年以上ものあいだ、
数々の名作や傑作、佳作を生み出してきたウディ・アレンは、
このまま「忌むべき存在」として
映画界から葬られてしまうのだろうか。
アレン映画のタイトルを思いつくままに書いてみる。
アニーホール
マンハッタン
ブロードウェイのダニー・ローズ
カイロの紫のバラ
ハンナとその姉妹
世界中がアイ・ラヴ・ユー
スコルピオンの恋まじない
マッチポイント
それでも恋するバルセロナ
ミッドナイト・イン・パリ
ブルージャスミン
ここに挙げただけでも
名作で、傑作で、佳作だなあと。
「マンハッタン」が一番かな、と思う。
見たのが高校生のときだったし、それはハマるでしょう。
都会的で、スノッブで、神経症的で、滑稽で。
ダメダメな大人たちの恋愛模様に
ウディ・アレンの饒舌さと過剰さが絡む。
モノクロームでとらえられたニューヨークの街並み。
明るいけど、ちょっと淋しげな
ジョージ・ガーシュインの音楽。どれをとっても素晴らしい。