ライアン・ジョンソン監督
「スター・ウォーズ最後のジェダイ」を見る。
アクションに次ぐアクション。戦闘に次ぐ戦闘で、
2時間35分を一気に見せ、お腹いっぱいなところでエンド。
というか、先は続くのだけど、
そうか、そういうテーマなのかと思いながら見る。
あのルークが、つまりはマーク・ハミルが
年老いていることに驚く。久々に顔を見たということもあるのだろう。
永遠の青二才というイメージがぬぐえないわけで。
そんなルークがR2-D2やC-3POと再会した場面、
1作目からSWを見ていた人ならきっと感極まることだろう。
ともあれ、本作は、
ジェダイの力に目覚めたレイと、
かつてルークの弟子となりながら、
ダークサイドに落ちたカイロ・レン。
明と暗が分かれた二人が共鳴し合いながらも、
対立していくところが見どころだと思う。
だが、しかし。
カイロ・レン君、ヘタレ過ぎませんか。
祖父がダースベーダーで、両親がハン・ソロとレイア姫。
そして叔父で師匠がルーク。
宇宙を代表する(?)錚々たるメンバーの血統なのに。
タナボタ的にファーストオーダーのトップとなるが、
どんなに力を掌握しても、ガクガクブルブルなメンタリティ。
そのヘタレぶりは、レイア姫に
叱り飛ばされていた小心者のC-3POと変わらないんだけど、
そのあたりの人間臭さがたまらなく、いい。
レンを演じるのはアダム・ドライバー。
スコセッシやノア・バームバック、ジャームッシュの映画などで
存在感を示す俳優さんだけど、このレン役がベストだなあ。
アフリカ系のフィンと
アジア系のローズのコンビが活躍するところも
多民族的な魅力にあふれたSWらしさが出ていると思うし、
ベニチオ・デル・トロや、ローラ・ダーンなど、
何気に豪華な新キャストの芝居も楽しめたというか。
続きはまた2年後かなあ。2020年か。それまで生きていないと。