昼間ビールの誘惑

昼時。
Ｍ嬢やＹ嬢とラーメンを喰いにいく。
そのラーメン屋は、
見た目、非常にやさぐれ度満点の店なのだが、
さっぱり味で、柚の香りが効いていて、
めったにお目にかかれない
優れモノのラーメンを喰わせる名店である。

「ビール、飲みたいな～」と宣うＭ嬢とＹ嬢。
平日の昼間のビールよりうまいものはこの世にあるのだろうか、
（いや、あるわけがない・反語）
と、常日頃から思っている僕なのだが、そこはぐっと我慢。
飲んだら負け。飲んだら人間のクズになると自分を戒めるのだった。

夕方からデザイナーのＫさん、
そのあとライターのＴさん（邪悪なＴ君ではない）と
打ち合わせをする。気がついたら、
時計の針が11時30分をまわっていた。
用件だけを済ませば、割と早く終わるのだが、
ついつい仕事とは関係ない話になってしまう。

無駄話が何かの役に立つ、と昔は思っていた。
でも今は違う。
単純に、無駄話が楽しいからしているのだ。
時は金なり、というが、
このことわざを作った人は、
無駄な時間を過ごす快感というものを
知らなかったと思う。