桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

散歩

2010-06-17 | Weblog
今朝も散歩に出た。
6時を過ぎると、もう朝日が上がっていて、かなり陽射しがある。そのせいか、那珂川堤防を歩く人は少ない。今朝も、約1時間、5~6人しか擦れ違わなかった。
梅雨入りにしては暑くなりそうな朝、気持ち良く帰り、早く毎日歩けるようになりたいと思った。

取材

2010-06-17 | Weblog
昨日は取材だった。
これまでに、もう何度、取材されたか忘れたが、聞く方は違っても話す俺は一人。大体、同じことを話すことになるのだが、不思議と嫌だとか、面倒だとかにはならない。
俺は獄中生活を、それなりに我が人生と認識して過ごしたつもりだし、重ねた体験と思いに食い違いも無いが、記者の質問に考えて見ると、自分の認識とは違う思いを発見したりする。だから、記者と会う楽しみは、どんな質問をしてくれるるかな?というところにある。
俺が年を重ねたから当たり前だが、会う記者は若い。女性も多くなり、それぞれに皆さんが持っている個性を感じながら話す時間は、俺には楽しみの時間なのかも知れないと、昨日は感じた。
今日も取材がある。今日は、どんな自己認識ができるかな?

雨の広島

2010-06-15 | Weblog
昨日は、その梅雨らしい予報に反して晴れ。厳しい日差しの中、お礼に歩いた。俺は晴れ男だから!と言っていたが、帰る今日は雨。空港も煙っていて着陸する飛行機は、激しい水しぶきを上げている。

碑巡り

2010-06-15 | Weblog
広島には、そういう行事があるらしい。
広島にある碑と言えば原爆に纏わる物か多くて、あらゆるところに無造作にあって、それらを回り、礼拝して歩くのが碑巡りと言われる行事らしい。
北陵クリニック事件に関わる方から、そのことを聞いて、初めて知ったが、広島の歴史を知る言葉であった。

広島の夜

2010-06-15 | Weblog
昨日は、6時前から、団体を回った5人で夕食と一杯だった。
まずは、川后さんの馴染みの店。広島の飲み屋街、流れ川地区と言うらしいが、その一角にある家庭料理の店だった。純和風の川后さんのこと、それらしい家庭料理店かと思ったらば、モダンな洋風造りの店構えに店主。出される料理も京都で修行したと言う二代目店主の腕が判る味の品ばかり。俺の気に入ったのは、アサリの酒蒸しの出汁を利用したウドンだった。濃厚なアサリの出汁にアッサリした食感にウドンのモチモチ感。抜群だった。
もう食べられないと言った後に出た山芋と卵を混ぜた焼き物も、また美味かった。コンガリした外側にジュウシーな内側。なかなかやる!と言葉の出る店だった。
満腹の後は、二間さんか、是非ともと望んだカラオケに行った。行ったが、これば予想に反した店だった。中身は紹介を憚るところがあるので、ここでは割愛。この店もモチモチ、ムチムチだったとだけ、書いておきます。
その店は1時間ほどと、帰らないと言う二間さんを人質に残して、次の店へ。そこは越智さんが馴染みで三宅さんも知ると言うカラオケバー。女性が4人いた。1人、抜群に歌の上手い人がいた。CDを出そうとしてるらしいが、うまくヒットすればいいねぇ。
楽しく唄い、サッカーの始まる時間にはホテルに帰った。
北陵クリニック事件総会に招かれての広島だったが、満ち足りた行動を重ねた。これは最後の店での写真。

お礼巡り

2010-06-15 | Weblog
梅雨入りしたとは思えない暑さと日差しの中、昨日は広島市内でお世話になった団体を回って歩いた。
救援会広島の川后さん、越智さん。それに冤罪仲間の二間さんと北陵クリニック守る会の三宅さん。車二台で午前9時過ぎに、まずは刑務所。面会が拒否された後、約34ヶ所を駆け足で回った。
今回は、簡単なお礼と最後の署名のお願いだけだったから、沢山回れたが、暑かったから少し疲れた。
前回、7年前にお願いに回ったことを覚えてくれていた人もあったが、本当に、この皆さんがあればこその感謝の1日だった。

広島刑務所

2010-06-14 | Weblog
今日は、広島刑務所にいる冤罪仲間の日野町事件、阪原弘(ヒロム)さんに面会に行った。
広島刑務所は規則が厳しくて受刑者は痛め付けられると、俺たちが千葉にいるときも悪評が鳴り響いていた。風呂に入るにも使える水の数が決められていて、看守がカウンターを持って何杯使ったかを監視するのだと聞かされていたが、その歴史は受け継がれているらしくて、阪原さんの扱いも厳しくて面会は親族以外には許可しないのだ。
今日も残念ながら拒否されてしまった。新しい法律は親族以外の面会も許可することになってるはずだが、どうやら広島刑務所には古い法律しか通用しないらしい。しかも、請願権に基づいた要請さえも「事前に申し入れろ」とのことで受け付けなかった。
いやはや呆れた刑務所だねぇ。法務省は、この実態を知ってるのかねぇ。

梅雨の広島

2010-06-14 | Weblog
昨日は、早くホテルで休んでいたが、夕飯を買いに出ようとしていたらば、救援会の川后さんが迎えに来てくれ、一緒に飲んだ。
川后さんは救援会広島県本部事務局長として活動され、着実に会員を増やしている。しかし、明るく楽しく活動される日々には、それなりに大変なこともあると、色んな話をした。そして、桜井と話して元気を貰ったと言ってくれたので、来て良かったと思った。
川后さんとは、名古屋の友人である山盛さんの案内で一緒に遊んだこともあったが、これまでに何度も会ってお酒の好きな川后さん!と表現した俺の判断した表面とは違い、川后さんは救援会を広い視点で発展させようと考えて行動している人だった。
今日は、まず広島刑務所へ行き、それから一緒に市内の団体を回る。

守る会

2010-06-13 | Weblog
冤罪は沢山ある。それを支える守る会も沢山あって、それぞれに特色があるが、広島にある仙台・北陵クリニック事件守る会は、また特別だねぇ。
組織は、なかなか難しくて個人の思いで支えられ、みんなでやろうという訳には行かないけど、広島も同じ。個人の意識が守る会を作っていた。
俺は勝つ冤罪、今を悩んで勝ちたいと頑張ってる仲間とは違うが、少し前は同じなんだよね。それを思うと、みんなが一緒になれない闘いは切ない思いになったけど、だからいい!と思った。
布川は勝つ。次は?
次がないのではダメなんだよね。俺は、次を激励したい、次を勝たせたい、それだけだと思った広島。

広島の朝

2010-06-13 | Weblog
予報の雨が降ったらしい痕跡が路上に残るが、今朝は降ってはいない。
何層にも重なる色の違う雲が空に広がり、昨日の青空は欠片もなくて、今にも降りだしそうだ。
昨夜はワールドカップの韓国戦を見たが、完全にゲームを支配していて強かった。日本とは雲泥の差だ。
なぜこんなに日本との差が生まれてしまったのだろう?選手?指揮者?
前半を見て眠り、今朝は爽快に目覚めたが、まだ頭の中に不安がある朝だ。
今日は総会。仙台・北陵クリニック事件は不思議に全国に守る会が誕生するが、弁護士の動きが進まない。今日は、どんな議論になることやら。