桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

セーフ!

2010-06-28 | Weblog
取材場所まで歩き、元の県庁跡で、サッカー遊びをしている小学生になったか、ならないかの子供たちを見ていた。すると、少し年上に見える子供が自転車に乗ってボールに向かってきた。そして、急ブレーキを掛けたらば、後輪が上がり、見事に一回転!
子供は身体が前に投げ出され、腹這いになった上に自転車が回転して乗ったのだが、上下逆さに、しかも前輪と後輪が逆になってかぶさった。
背中に自転車が乗ったときの痛みだけだったようで安心したのだが、子供に「ビデオに撮れば良かったなぁ!投稿ビデオに、絶対に採用されたよね!」と言ったらば、嬉しそうに恥ずかしそうに起き上がり、また自転車に乗って友達らしい仲間のところに行き、僕さ!と顛末を話していた。
怪我がなくて良かったと思ったらば、実際、小さな子供たちのボール遊びを見ていたところだったから、ビデオ、残念だったなぁと、かなり真剣に思ったなぁ。。

訓練

2010-06-28 | Weblog
新聞の取材に応じるために、その場所へ向かって那珂川堤防を歩き始めた、朝の散歩コースを行くと、まず少年野球場がある。
そこには不埒な成人二人組がいて、外野の芝生を使ってゴルフの練習をしていた。その川側からは、エイサ、エイサの掛け声がする。何事かと堤防に上がって声のする方を見れば、自衛隊の水上訓練だった。15~6人の乗った船が掛け声とともに進み、傍には監督舟らしい緑色っぽい十字旗を立てて動いていた。
どんな若者たちかは見えなかったが、一生懸命に声を出して船を漕ぐ顔と汗を思って不届きなゴルフ野郎たちに感じた不愉快を忘れた。
今日も暑い。さぞかし汗をかいたことだろう。

ボケ

2010-06-28 | Weblog
もの忘れをしても、まあ昔から忘れっぽい俺だから、大して気にもしないが、今日から3日間の休みだと思っていたけど、やはり忘れていた。取材要請があったんだ。
あれは社会に帰って来て、すぐのことだった。俺たちは仮釈放者として保護観察所に出頭する義務があるが、その約束を忘れてしまったことがある。もちろん、厳しく注意された。
「アナタのために、私は時間を取って待っていました、社会では約束を守ることが大事です、絶対に守って下さい」
伊藤さんとか言った女性だったが、あれは効いた。あれ以来、ずぼらな俺も、色々な約束は守るように努めて来たから、あの出来事は良かった。
もう裁判に決着の見通しを得て、俺も気が弛んでる。でも、いいよね。少しノンビリさせて。
そんな気持ちだ。

岡ちゃん

2010-06-28 | Weblog
ベスト16入りでサッカー熱が一気に高まった日本だが、岡田監督に対する評価も逆転した。岡ちゃんゴメン!と詫びる人が沢山いるらしい。
確かに日本は決勝トーナメントに進んだ訳だから、その結果は評価すべきだろうが、岡田監督の手腕なのだろうか?
岡田監督になって以来、あれこれの策を労したが、全くチームとして機能しないで悪戦苦闘した経過は明白だ。そして、今、日本代表が団結したチーム力を発揮し始めたのは、大会直前に行った監督を抜いた、選手たちだけによる話し合いの結果だったけとも明らかだ、つまり、監督の手腕によってチーム力が発揮された訳ではない。元々選手たちの力はあったからこそ、選手自身が自覚して戦術を行うようになれば勝てると言うことで、俺は岡田監督の評価を変えるつもりはない。が、その選手たちを選抜したと言う意味では眼力があったと評価して良いかな。その程度だね。