桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

泰山木

2010-06-21 | Weblog
布川事件守る会代表世話人だった北林谷栄さんの代表作の一つに「泰山木の木の下で」がある。
その泰山木とは、どんな木なのかを知らなかったが、今日、日比谷公園を歩いていて発見した。
弁護団会議後、布川事件を長く取材している映像作家の井手さんと守る会の山川さんと日比谷公園を歩いていたらば、井手さんが白い花に気を惹かれて止まった。何か花の名前を言ったが、それで周りを見たらば、それは泰山木だと判った。芳然たる香りを撒き散らし、悠然と咲いていたが、それを見ていたらば、北林さんの生きた歴史に相応しい花だと感じて、その代表作が思われた。

スカイツリー

2010-06-21 | Weblog
東京の新名所。東京スカイツリーは育っている。
今日、弁護団会議で霞が関へ行ったが、千代田線の千駄木駅に下りて用事を果たし、上野方面に歩いて行き、不忍池から東空を見て驚いた!そこには、ちゃんとスカイツリーがあった。
デカイねぇ!
水戸からの高速バスでみるスカイツリーは知っていたが、まさか不忍池から見えるとは思ってもいなかったなぁ。

弁護団会議

2010-06-21 | Weblog
今日は弁護団会議だった、もちろん、会議の冒頭はDNA鑑定請求での検察官意見書に対する議論だった。裁判所は、その証拠品の保管状況に対する資料を要求したが、結局、検察官が提出したのは、当時の捜査官や検察事務官の言葉だけだった。そして、俺の発言を報じた新聞コピーを提出し、桜井が触ってないと言ってる、などと弁明しているのを知って、ただただ呆れている。そんなに俺の言葉を信じてくれるならば、なぜ43年も無実を叫ぶ俺の言葉は信じないかねぇ。

今回の検察官の意見書を見て、猛烈に腹が立ったことがある。俺の言葉を信じないからでは無い。また検察官の汚さが判ったからだ。
検察官は、俺たちのDNA鑑定をしたいと思い、その意思を隠したまま裁判所からワイシャツやパンツを借り出した。これは反則だよね!裁判所にも言わないで、密かに自分たちだけでコソコソ証拠品を弄り回す。これだけでも怪しいが、検察官が持ち出したのは、他にもあったのだ!
43年前、俺たちの髪の毛を警察は押収した。それで現場に残された犯人の髪の毛かも知れない物と比較検査した。鑑定結果、太さが違うと言う鑑定になり、その鑑定書が35年も隠された訳だが、その我々の当時の毛髪も検察官は借り出し、密かに科学警察研究所の職員と調べていたと言うのだ。
こんなことは許されるのか!
検察官は、そのワイシャツなどを鑑定し、桜井のDNAが出れば犯人の証拠だ!と言う。だから鑑定が必要だと言う。ならば、なおのこと、なぜ検察官は裁判所に真意も告げずに証拠品を借り出したのだ!鑑定対象では無い、俺たちの髪の毛までも持ち出したのだ!
このやり口の汚さ、これが日本の検察庁の本質だし、正体だ。自分たちのした証拠隠しが明らかになり、布川事件における検察の罪を追及されたらば弁明出来ない現実から逃れようとしているのだ。そのためには手段を選ばない。
日本の検察庁は、自分たちが正しいとするためには、どんな不正をすることも拒まないのだ。
だから、平然と裁判所を欺き、ワイシャツなどだけでは無くて、我々のDNAが存在する毛髪までも借り出したのだ!
汚い!汚すぎる!
もう鑑定対象物のワイシャツなどに俺たちのDNAを混入させ、何時でも犯人にと主張出来る細工は果たしたのかも知れない。
本当に日本の検察庁は犯罪者集団だと、今日は骨身に染みて思ったねえ。
許すまじ、犯罪者集団!日本の検察庁!

オシムの目

2010-06-21 | Weblog
オランダ戦の大善戦でワールドカップ熱が一気に高まった日本だが、前代表監督のオシムは、さすがに冷静に全体を見ていた。
俺はサッカーは判らないが、何よりも大事なのは、全体を見回して動く感覚と走量だと思う。オランダ戦の大久保のシュートを見て、ただ打てばいいってもんじゃないと思い、ただテレビの前でも声に出したが、オシムは「他に打てる体勢の選手がいた」と指摘した。俺は見損なった。全体を見ている人は、さすがだね。本田を絶賛する人もいるが、オシムは、本田がボールを持つとプレーが遅くなると指摘していた。
最後のデンマーク戦に向けて、ますます熱を帯びそうな日本だが、さてはて結審やいかに!
楽しみだねぇ。