桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

京都

2010-06-24 | Weblog
なぜか、このところ京都へ呼ばれることが多くて今日京都、龍谷大学へ行く。
あれは何年前だったろうか、決定の前だから7年前くらいになるだろうか、柴田弁護士、杉山と呼ばれて行ったのが初めてだった。
今日は一人だから、どうなるかは判らないが、何時も通りに話すことになるだろう。
自分の体験を語るだけだから、特別に苦労はないし、若い感性に司法の実態を話して変革の力になって貰えるかも知れないと思えるのは、実に楽しい。
何時か、ピアノに歌と詩が付いた講演をしてみたい願いを抱えながらの京都行き。

巨人戦感想

2010-06-24 | Weblog
野球にしてもサッカーにしても、チームを監督する者は完璧を望むみたいだ。
総てのポジションにしっかりしたレギュラーを揃えて、これで勝てる、穴はないの思いで戦いたいようだが、俺は間違った考えだと思う。
要たるポジションに力のある選手を添えたらば、穴と言うか、俺がポジションを奪う!と狙う選手のモチベーションになるポジションが必要だと思う。その競い合いがチームに活気を生み、良い影響を生み出すと、俺は思っている。
今年の巨人。外野も内野も選手が余る状態で、どうなるかと見ていたらば、有り余る選手の上に、更に外人野手を獲得したね。オープン戦あたりは、まずまずかと思ったが、本番になってプラスにはならない戦力だと判った。
外人の場合、圧倒的な力があるか、教育的存在感があるかのどちらかが求められるが、今年の巨人のエドガーは、どうなのだろう。
昨夜のヤクルト戦の敗戦結果を見ると、単に小笠原の欠場の影響ではなくて、チームに穴を作り、選手のやる気を沸き立てるやり方が不足しているのを感じた。それは指揮者には不安かも知れないが、どんなに力のある選手を集めたとしても、それで勝てるものではないことを巨人自身の歴史が示している。
今だからこそ、若手を起用するポジションを作って戦って欲しいよな。

9党

2010-06-24 | Weblog
参議院選挙が始まる。
先日、党首討論会があったらば集まったのが9党。いつの間にか、増えていた感じだが、顔触れを見れば、何のことはない。自民党崩ればかりだ。
新しい政党が生まれれば、次は何かをしてくれるかも知れない思いを生むかも知れないが、話している内容を見れば、どれもこれも変わりはない。
企業減税で景気を良くしたい、消費税を上げます、口を揃えてる。先日も、ある場所で日本の法人税は高い、下げなければ日本から大企業が逃げる、そう言う人がいた。今日の赤旗を見たらば、今の法人税は40パーセントだが、実際には優遇税制で、大企業百社均で33パーセントだと言う。ソニーなど、12パーセント。経団連の会長・住友科学は16、6パーセント。パナソニックは17、6パーセントだと言うから凄い。こんなに低いのだ。
日本の政治は、しょせんは大企業のためにある。国民の暮らしなんて二の次なのだ。だから、庶民の暮らしを直撃する消費税なんて言うのだ。
政治は税金の使い道を決めるのが役目。本当に国民が安心して暮らせる税金の使い方をする政党が数を増やして欲しいものだ。

召喚状

2010-06-23 | Weblog
公判期日召喚状が届いた。被告人櫻井昌司殿と書いてあり、何十年前に貰ったときのことを思い出した。
再審公判とあるのだけは違ったが、何だか暗い気分になったなぁ。きっと召喚状にある思い出が、その後に続く長い時間の記憶に繋がるからかも知れない。

訂正

2010-06-23 | Weblog
検察のDNA鑑定に付いての批判をした中、俺の言葉に誤りがあったと判った。俺たちの毛髪を裁判所から借り出したと認識していたが、毛髪は検察庁が保管していたもの。土浦支部から水戸地検本庁に持ち出し、ワイシャツなどと一緒に茨城県警の研究員と検討したものらしい。
同時に所持して鑑定をすべく画策していたことは事実だが、裁判所から持ち出した前提は違っていた。

DNA型鑑定請求に関する意見書

2010-06-23 | Weblog
こういう題目の書面が検察から提出されている。弁護団に追求されたDNA鑑定の不当性に付いて弁明した書面だが、全く事実を知らないで弁明していることが、幾つかあった。
先ず、取り調べで我々のDNAが付着したかも知れない問題では、「調べ官が他界しているので具体的状況は明らかにできないが、唾液、フケ、垢、汗が付着するほどの至近距離まで資料を近付けることは通常考えられないところである。資料が変色し、異臭を漂わせている状態であったことからすれば、桜井が資料に素手地直し触ることは考えがたい」と言う。
これらの説明は、全く事実に反している。
今回、検察官は茨城県警察本部科学捜査研究所の永山剛吏員の鑑定に対する意見書も提出したのだが、その中で「椅子に座っている被疑者が、机の上に置かれたタオルやパンツ」という状況を前提に説明して永山氏の意見を求めているのが、そもそもこの状況が間違いなのだ。
俺が調べられたのは看守仮眠室だ。取調室ではない。机や椅子ではなくて、畳の部屋に置かれた座机で調べられた。ワイシャツやパンツ、タオルは、その目の前の机に出された。全く違う状況を前提に弁明しているのだ。
それに変色して異臭を放っていると言う説明も違う。確かに、口に詰められたらしいパンツは茶褐色に変色し、異臭を放っていた。しかし、他のパンツ、ワイシャツ、タオルは、特別に変わったところはなかった。まあ若い検察官が知らなくても仕方ないが、もう少し事実を正確に確認して弁明して欲しいものだ。前提が違う弁明は、何も意味はないし、検察官の主張にいかがわしさを増すだけだろう。

作業

2010-06-22 | Weblog
今日は水戸でニュースの作業。検察がDNA鑑定を要求することに抗議のハガキを裁判所に出そうと、守る会員に呼び掛けるのだが、俺はパソコンからの印刷など、したことが無いから悪戦苦闘だ。
今日の朝日新聞にも、ただ弁護団が鑑定に反対していると書かれているだけで、詳しい経緯は書かれない。これでは読者は誤解するね。多分、守る会員にも正確な情報は伝わってないだろうから、急いでニュースで知らせる必要がある。
夕方には終わる予定だったのに、これでは夜かなぁ、

反響

2010-06-22 | Weblog
俺のブログを見てくれている人は、それなりにいるようで、毎日、更新するたびにサイトからの返信メールが来て、前日の閲覧数が判る。大体140万件ほどのブログの中、5、6千番くらいに閲覧数がある毎日らしい。
俺は自分の体験を通して感じること、思うことを書いている。出来るならば布川事件の闘いを通して裁判にある検察による証拠の独占や横暴行為を直したい願いを持っている。日本の法を支配する法務省、つまりは検察官の自己中心的な行いが許される司法の歪みを正したい思いがある。
昨夜、大阪地裁所長襲撃・オヤジ刈り事件における警察官たちの暴言に付いて、大阪の記者から「事実か?事実ならば由々しきことだから調べる」と電話があった。
アリバイが成立して無罪になった人たちを「犯人と確信している。アリバイは認めない」と公言する刑事たちと、その証言を語らせて平然とする国、法務官僚である検察官たち!
もし無罪判決を否定する警察官や検察官の言動が許されるならば、日本の法体系は崩壊する。
俺のブログで記者が動いてくれたのは初めてだ。今までに沢山の書き込みの反響はあったが、俺の願っている思いに対する、初めての反響かも知れない。嬉しいねぇ。
日本の警察も検察も腐ってるが、真面目な警察官や検察官もいる。大事な組織を全うな組織にするため、記者の皆さんにも頑張って欲しいと願わずにいられない。

泰山木

2010-06-21 | Weblog
布川事件守る会代表世話人だった北林谷栄さんの代表作の一つに「泰山木の木の下で」がある。
その泰山木とは、どんな木なのかを知らなかったが、今日、日比谷公園を歩いていて発見した。
弁護団会議後、布川事件を長く取材している映像作家の井手さんと守る会の山川さんと日比谷公園を歩いていたらば、井手さんが白い花に気を惹かれて止まった。何か花の名前を言ったが、それで周りを見たらば、それは泰山木だと判った。芳然たる香りを撒き散らし、悠然と咲いていたが、それを見ていたらば、北林さんの生きた歴史に相応しい花だと感じて、その代表作が思われた。

スカイツリー

2010-06-21 | Weblog
東京の新名所。東京スカイツリーは育っている。
今日、弁護団会議で霞が関へ行ったが、千代田線の千駄木駅に下りて用事を果たし、上野方面に歩いて行き、不忍池から東空を見て驚いた!そこには、ちゃんとスカイツリーがあった。
デカイねぇ!
水戸からの高速バスでみるスカイツリーは知っていたが、まさか不忍池から見えるとは思ってもいなかったなぁ。