桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

岡ちゃん

2010-06-28 | Weblog
ベスト16入りでサッカー熱が一気に高まった日本だが、岡田監督に対する評価も逆転した。岡ちゃんゴメン!と詫びる人が沢山いるらしい。
確かに日本は決勝トーナメントに進んだ訳だから、その結果は評価すべきだろうが、岡田監督の手腕なのだろうか?
岡田監督になって以来、あれこれの策を労したが、全くチームとして機能しないで悪戦苦闘した経過は明白だ。そして、今、日本代表が団結したチーム力を発揮し始めたのは、大会直前に行った監督を抜いた、選手たちだけによる話し合いの結果だったけとも明らかだ、つまり、監督の手腕によってチーム力が発揮された訳ではない。元々選手たちの力はあったからこそ、選手自身が自覚して戦術を行うようになれば勝てると言うことで、俺は岡田監督の評価を変えるつもりはない。が、その選手たちを選抜したと言う意味では眼力があったと評価して良いかな。その程度だね。

少し泣いた

2010-06-27 | Weblog
俺は弱虫で気が小さい。お化けが苦手で、子供のころは一人で外のトイレに行くのが嫌いだった。
何時か人は死ぬと、子供のときに見ていたテレビで思い、真夏の太陽の下で恐怖に震えたことがあった。
俺は両親の死を知らない。葬儀に立ち会いたかったと思わない日はなかった。やはり最期を見届けたかったと思うが、葬儀をも見ていないから、どこかで生きているように感じて、その思いが救いになっていた。
社会に帰って来た後、両親の位牌は妹が護っていた。何時か我が家でと思ってはいたが、今にも崩れそうな状態やどこかで生きている感覚を持っていたい気持ちがあり、妹に任せていた。「お前に位牌をやるよ」などと言い、妹ね顰蹙を買ったりしていたが、妹の亭主が亡くなったことで両親の位牌を姉に預けたらしい。先日、それを聞いたので、ならば我が家に持って来たいと思い、今日、姉のところから位牌を我が家に運んだ。
俺は位牌に仏や思いがあるとは思わないのだが、我が家に置いてみると、やっと落ち着くところに落ち着いたのかも知れない両親を思い、涙が流れた、少しだったけど。

ビンゴ

2010-06-27 | Weblog
俺はくじ運は良くない。連れ合いに、刑務所に29年も入って満ち足りた月日を過ごした俺は、簡単に宝くじを当てるからと言ってるが、当たらない。今までビンゴを何回したか判らないが、これも景品に恵まれたことはない。
昨日の夢風船パーティーでもビンゴがあったが、どうも俺の運が変わったかと感じた結果になった。
参加者全員が立ち、穴の開いた人から座っていったが、俺は最後の二人になるまで、全く開かなかった。で、一人にならない前に座ったらば、何と残った一人には、最初の景品が出されたのだ。
これだけでは運が悪いままだろうが、そこからが凄かった。回りが驚いたほどに効率良く的中して、アッという間にビンゴ!二位の景品を貰った。
たかがビンゴの結果だか、少し嬉しかったなぁ。

2010-06-27 | Weblog
初めて笛を聴いた。
篠笛。
島根県出身の和服も鮮やかな若い女性の吹き手。もちろん、手腕も見事だった。神楽曲の大和のオロチを吹いたときなど、おドロおドロしさが感じられた。
笛によって音色が違うのを聴いているうちに、これは美空ひばりの声に似ていると思った。篠笛の音に柔らかさを加えると、ピッタリ美空ひばりの声になるように思った。
笛の名手は、異空間を作り出す。心地良さ、笛の魅力を知った。

夢風船

2010-06-27 | Weblog
都内には、何軒の馴染みの店がある。どこの店も食べ物屋、飲み屋だが、その一つが四ッ谷、荒木町にある夢風船だ。
あれは何年前だったか、もう10年くらいになるが、四ッ谷三丁目にあるライブスポットへ行く前に、どこかで夕飯を食べようとした。日本料理屋へ入ったらば、カウンターで食べ始めると、目の前で料理人が煙草を吸い始めた。料理人が煙草を吸うなんて最悪。俺は、そこで食べるのを止めて出てしまった。違う店はないかと思って歩いていると、もうライブスポットに近い場所にあったのが、夢風船だった。
入口から清潔感があり、洋風の店だったが、注文して出された食べ物は和風。しかも独特の味、美味さがあった。骨まで柔らかい秋刀魚、忘れられない。
そこにいた客が、また店に馴染んでいて、初めて行った俺にも気さくに話し掛けて来た。いきなり刑務所の話し出来ないが、食い違った感じの話しをしていた初めての俺に、またマスターが明るく、色々と話し掛けて来た。
初めてだったのに、何度も行ったような気分になり、それからライブスポットへ行くたびに寄るようになり、もちろん刑務所と冤罪のことも話して、店主や客が守る会に入ってくれた。俺も仲間を連れて行くようになり、すっかり馴染みとなった。
昨日は、その夢風船30周年パーティーが銀座であり、俺にも声が掛かって参加した。一曲唄ってとの希望もあり、店主自身がやっているバンドの生演奏で唄ったが、百名に近い客と荒木町の他店主が集まった、楽しいパーティーだった。
店主の人柄があればこそ、こんな盛大なパーティーが行えるのだろうと感じながら、何時でも好きに店を使えと鍵さえも貸してくれるマスター、川内さんとの出会いを不思議だし、有り難く感じた1日だった。
写真は、挨拶を受ける店主ご夫婦。

選挙戦

2010-06-26 | Weblog
俺は石原慎太郎が嫌いなんだよね。
昔、石原が自民党から選挙に出たとき、彼は霊友会と言う宗教団体を支援母体として戦った。
そのころ、まだ生きていた母は霊友会の会員だったから、石原慎太郎候補を応援をする団体誌の差し入れがあって、ときの教祖だった小谷きみ氏との対談などを読んでいた。
今、石原都知事の尊大傲慢さは有名だが、そのころは爽やかで清潔感を売り物にする若手政治家に見えた。しかし、何だか判らないが、小谷教祖に対する媚、諂いが感じられる対談内容は不快に感じた。
あのときから俺は、生理的に石原慎太郎が嫌いになっていたのかも知れないが、後年、子供を産まないババァは社会の邪魔とか発言したのを聞いて、昔の俺の感覚が正しいと知った。正しく子供を生まずに死んだ霊友会の中興の祖であった小谷きみ氏は、そのババァその者だった。石原慎太郎が議員になりたい一心で小谷教祖に媚た言動を、俺は感じ取っていたのだ。
強きに弱く、弱きに強い石原慎太郎だが、昨日書いた民主党との選挙妨害騒ぎでは、俺は石原慎太郎の抗議を支持するね。
俺の言葉に対して、早速、そのときの映像が送られていて、今朝、パソコンを開いて見たらば、民主党の白真勲の選挙カーが発生する音量は異常だった。
あれでは石原慎太郎の言葉は、あっても仕方ないわ。映像にコメントが続き、だから外国人参政権には反対とあったけど、そう思わせるほど、白真勲選挙カーは異常だった。
しょせん、民主党は民主党だなぁ。自民党崩れた他党からの流れ者たちの集団だ。政治信条も崩れや流れでしかないのかも知れない。可視化はマニフェストから消され、年金やら老人医療などでも野党時代の主張が達成されないのを見るにつけ、やはり野に置けレンゲ草。民主党は野党で吠えているのが一番だと教えられる白真勲騒ぎだった。
俺の好きな共産党、あそこが勝てば日本は変わる、変えられるんだけどなぁ。

選挙

2010-06-25 | Weblog
昨日が始まりだった。選挙権のない俺は、関心はあるけど、投票出来ないから日程には無関心だ。
今朝、ホテルで新聞を見たらば、第一声であったトラブルを面白可笑しく書いていた。
たちあがれ日本と民主党の候補がかち合い、揉めたらしいが、石原慎太郎の怒りの暴言、胸ぐらを掴んだらしい民主党の議員に掴まれた与謝野馨。そこには中畑清がいたとか。そんなに主義の変わらない連中だろうに、身内の争いほど、根深いモノになるのが社会。今後も慎太郎の尊大な暴言が聞けそうだね。
もう可視化法案がマュヘストから消えてしまった民主党、ダメだよ、この組織。警察権力に立ち向かえない政治、政党は民主主義社会を守り得ない。
早く選挙権を取り戻して投票したいものだ。

終わったぁ

2010-06-25 | Weblog
龍谷大学での話が終わり、これから東京へ帰るが、今日の生徒たちは、昨日に較べて寝ている人、私語する人が多かった。サッカー余波かな。
2日続けて話をして思ったが、俺は同じように話すことが出来ない。同じ中身を話すのに、かなり昨日とは違った経過になってしまった。これは欠点であり、利点でもあるが、もう少し考えて話す必要があると感じた。
今日の生徒たちは質問も少なかったが、終わった後、直接に来た人は一杯いた。その中には警察官になるか刑務官になるかで、どっちがいいかと質問する女性がいた。もちろん、警察官を奨めた。大事な組織。正義や真実に全うに立ち向かう若者になって貰わなくては。
楽しく満ち足りた思いになった2日間の話だった。次は、本当にピアニストを連れて来たいなぁ。

ワールドカップ

2010-06-25 | Weblog
今朝は、もちろんサッカーを見たいと思い、昨夜は、早目に寝た。でも、なぜか寝付けなくてイタリアの敗戦ゲームを見てしまった。しかも寝てからも、何度も目覚めてしまった。きっと日本戦を見なくてはという思いが強すぎたのかも知れないが、ハッ!としたらば枕元で携帯が鳴っていた!
アラームは6時だから試合は終わってると判ったが、すぐにテレビを点けたらば、日本勝利!
何と3ー1で勝っていた。テレビでは日本の大騒ぎが各局で流されていた。
いや強いねぇ。驚いた。
さんざん岡田監督を罵った新聞やマスコミ、ファン、すっかり評価を変えたろうが、強化試合の不調が、却って良かったのかも知れないな。監督の指示、指導ではなくて選手自身が話し合い、意識を統一して試合を進めることが出来たことが結果を生んだように思う。判らないものだねえ、スポーツは、
イタリアなど、一勝も出来ないでグループリーグ敗戦。今回ほど、強豪国が苦戦したことはない。それだけ世界のレベルが平均化したのだろう。アジアには、もしグループリーグから2国が抜け出せないとアジア代表枠を削減するとFIFAからプレッシャーが掛けられていたが、韓国に続いて日本もべすと16入りをした。ニュージーランドも健闘していたし、アジアとしてもバンザイ!の朝だ。

講義

2010-06-25 | Weblog
昨日は、若い学生たちに布川事件を話した。
なぜ嘘の自白が作られるのか、なぜ冤罪が生まれるのかを、自分の体験を通して話したが、まだ感想文の半分程度しか読んでいないが良く理解して貰えたようだ。若い感性は凄い。
今回の対象は一回生。まだ10代。先日まで高校生だった若者たちだが、寝ている人は少なかったし、実に静かに真面目に聞いてくれた。その感想文には、警察官になりたいと言うのも何枚かあったが、その人も含めて「実態を知って驚いた、捜査過失罪は必要だ」と、俺の究極的な願いである思いに共感する言葉が並んでいたの嬉しかった。
若い人たちに語るのは楽しいなぁ。
講義が終わった後は、若い研究者を目指す人たち、20人くらいと、今度は再審の現状などを中心に話した。その後は、場所を変えて10人程度での懇親会になったが、この中華料理店が抜群に美味かった。
ブログ用の写真を撮るのを忘れてしまい、講義を終わった後に撮った一枚が、これ。