桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

台風

2008-09-20 | Weblog
心配した台風13号も、幸いにも関東地方には、大した被害をもたらさないで去ってくれた。我が家は、少しの雨でも床下に水が入る。今度も心配したが、昨夜、今日の日付けになって帰宅した時も、幸いにも庭に大きな水たまりがある程度だった。ポンプの電源を入れ、今朝には何事もないようになっている。
しかし、何時もいつも水の心配、いい加減にしたくなってきた。と言ったところで、どうにもならないんだが、あと年々続く、こんな生活かなと考えるね。
このところ、温暖化で気候が変わり、いきなり大雨が降るようになった。困るよね。今度の台風でも、各地に被害が続出。どうなるのかね、将来。

司法研修所

2008-09-20 | Weblog
司法試験に合格して、法曹の世界に進む人たちが講習を受ける場所だ。埼玉県の和光市にある。
先日、新しい試験の合格者が発表された。受験者の33パーセントしか合格しない狭き門。登竜門だが、その「新62期生」と呼ばれる人たち30人ほどに、昨日は布川事件の話をしてきた。
まあ何時もことだから話すのは、どうってことは無いが、不思議と同じ思いにはならない。司法社会、「裁判村」の住人になる人たちだったせいか、一段と思いが入った気がする。
何人もの人が涙を流して聞いていた。俺の思いが、どう伝わったかは判らないが、何かが心に残り、「正義と真実を守る法曹家になって下さい」と言った俺の願いが届いて、将来に冤罪を助ける弁護士が生まれれば嬉しい限りだ。
懇親会にも参加して、何人かと話をしたが、やはり合格は嬉しかったらしい。良く判るなあ。俺が再審開始決定で「おめでとう!」と言われるのと、きっと同じ気持ちなのに違いない。頑張って欲しいな。未来を変革するのは若者!失敗を恐れる経験至上主義の年寄りでは無い。頑張れ!若者たち!