藤模様の徳利

如月新月。腰痛と共に
でしたが
とても充実した休日。

部屋の絵
もそうなのですが
ずっと
手元にありながら
使い始めるタイミングを
見計らっていたものたちを
卸してみました。

そのひとつは
メルカリで買った
藤模様の入った徳利。
これは
木箱に入って
盃などとと共に
園遊のお供に使われていたのではないか
と想像できるような中に入っていたのです。

陶器に描かれたガラス質の文様は
一部跳ねているところもありますが
とても趣があり
柔らかな雰囲気を纏った徳利。
でも
ずっと
使うことを控えていて。

それは
誰かが使っていたものを
自分に馴染ませるための
準備期間かもしれません。

また
昨年は心を亡くすような
忙しさの中で
愛でることができる状態ではなかった
からかもしれません。

なにわともあれ
２０２２年の如月新月に
使い始めて藤の徳利。
それに合わせて作られた
塗りの蓋も
びったりと
しっとりと徳利に納まり
気持ちいい。

使っていて
気持ちいい。
この感覚が大切で。
自分の銅器に
どれくらいの気持ちよさを持ってもらているのだろう。
その
気持ちよさを追求しなくては
と思う如月二日目の朝です。

その追求は
経験とお客様とのコミュニケーション
によって成り立ちます。
褌を括り直して
今日も始めます。