職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

山田かまちさん

2012年02月04日 | ヤスさん日記
静かな時間。
作品展の賑やかなパーティー
の後の
若手の作家同士での未来についての討論
の後の
一人歩き
の静かな時間。
新潟の寒風にさらされながらの
この時間が
雪国のものづくりを醸成させてくれる
のかもしれません。
一人ぶらぶらと
喧騒の中を歩く。
ひとつの区切りをつける
そんな時間ですね。

山田かまちさんの詩を
久しぶりに思い出しました。
17歳で早逝した
山田かまちさん。
彼の書きなぐった
数編の詩は
今でも
私の心に突き刺さるものです。

自分であるということ
自分でありたいということ。

きっと
生前は誰の目にも
触れることのなかった詩。

表現として
誰の目にも触れない
ということも
自分を深めるための
ひとつの方法
ではあるのかもしれないなと。

創ったら認めて欲しい
と思うのは
人間の当然の欲求
だとは思うのです。

けだし
それを密やかな
自分への表現として
留めておく
ということも
ひとつの趣
ではあると思うのです。

程よい酔いと
その火照りを
風が少しずつ拭いながら
空は一層深い色をみせてくれる新潟。

表現ということを
今は亡き彼の言葉から
密やかな深みを感じる職人なのでした。

ながさん
また呑みますか。
コメント (2)
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