朝日新聞の読者投稿欄”声”に女子大学生が「高額の袴レンタルに違和感」と書いていた。彼女の思いはよーく分かる。卒業を控えて、袴をレンタルするのが当たり前の風潮にどうしてもノレナイ、と訴えているのだ。2年前の成人式にも行かず、晴れ着には縁を持ちたいとは思わないらしい。ご両親には「一生に一度なのだから振袖を着たら」と哀願されたらしいが、それも断った様で。潔いお嬢さんじゃないかと好感が持てた。25年ほど前の私もそうだった。あの頃から袴姿での卒業式が流行し出し、何だかな―と見向けなかった。友達の中にはそれにノッテいた子もいたが彼女らとは今も縁遠い。権力にNO! をかざしたかったって事でもないが流行りものが苦手だったので我流を通した。投書の彼女は最後に「周りには私のような考えの女の子はほとんどいない・・・・今どこかで私と同様の違和感と向き合う同世代の仲間に呼びかけたい”一人じゃないし、間違ってないよ”」と結んでいる。たぶん新聞社の担当者がリライトしていて、本当の言葉ではないだろう。でも、そんな22歳の女性がいてくれるのは妙に心強い。ガンバレ、少数派!