今年94歳になられる金子兜太さん。NHKの番組内でしか拝見したことはなく、実際に存じ上げているわけでもないのにこんなところで語るのは失礼かもしれない。でも、奇人変人、というとこれまた失礼極まりないがその言葉がぴたりと当てはまる人ではないかと密かに思っている。堅苦しい面は感じられず常に自然体でいらっしゃって、とてもソフト。なのにどこか凡人とは違う雰囲気があり面白い。高齢者でありながらこれまた失礼を承知で申し上げればとてもその年齢には思えない応対振りや振る舞い。こんな94歳が存在するのか、と驚かされた。学生時代の授業でしか俳句を詠んだことはなかったが、金子さんの話しをうかがっているうちに挑戦してみたい気持ちが湧いた。これもまた、彼の魅力によるものだと思う。