昨夜は久々にBSで映画鑑賞。原作本も読みたいと思いながらそのままになっていた“夜のピクニック”。主演のふたり、えーっとなんていったっけ。田部じゃなくて多部なんとかさんと石田なんとかくん。彼らに魅力を感じなかったので映画館には行かなかったのを思い出した。だらだらと長い夜にだらだらと80キロも歩き続ける高校生男女のお話。そのわりに内容はだらりんとしていなくて面白かった。主演のふたりが異母兄弟でそれぞれに胸に秘めた思いを持ち、それをどうにも処理出来ずにもんもんとしている。これがなかなか良かった。特に注意を引いたのが主演ふたりの親友たち。男の方は郭智博くんという俳優(彼のことは昨夜初めて知った)で女子は貫地谷しおりさん。このふたりの存在が作品にとって必要不可欠だったような。無駄な動きの柄本明の息子やバカでかいだけが取り柄の嶋田久作は見るに堪えなかったが。高校時代の思い出を描くには素晴らしい題材。恩田陸せんせいならではの着眼点か。