スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

GHCタッグ&第四部定理八の意味

2007-04-07 22:24:27 | NOAH
 昨年末のシリーズにかけて行われたトーナメントを制してGHCタッグの王者に返り咲いた森嶋選手とヨネ選手ですが,その後,防衛戦がありませんでした。これを受けて秋山選手が先シリーズで何度かチームを組んだ力皇選手に正式なタッグ結成を要請,最終戦の日本武道館大会(森嶋選手がKENTA選手と試合をした日)で力皇選手がこれに応じ,今シリーズの開幕戦となった4日の後楽園ホール大会で早くも両チームによるタイトルマッチが行われました。秋山選手と力皇選手は急造のコンビですから,コンビネーションという点に関しては,王者チームと比べればもちろん不安がないわけではありませんが,それぞれがGHCヘビーのシングル王者になった経験もありますし,また秋山選手は斎藤選手と,力皇選手はこの日は対戦相手となった森嶋選手と組んで,このタッグの王者にもなっていますので,単純に個々の実力だけでみればおそらく挑戦者チームのほうが上。ということでこの試合は後楽園ホール全体が熱気に包まれる素晴らしい内容の試合になりました。最後は力皇選手がヨネ選手に無双を決めてタイトル奪取。今シリーズの最終戦の日本武道館大会で,高山選手が絡んだ防衛線を行いたいというのが新チャンピオンとなった秋山選手の意向のようです。
 明日は桜花賞です。だれにでもできるつまらない予想ですが,ウオッカ◎,ダイワスカーレット○,アストンマーチャン▲による争いが濃厚でしょう。
 川崎記念も決勝。並びは山崎-有坂の北日本,海老根-五十嵐-渡辺の南関東,小嶋-前田の中部近畿,残った矢口-小野の混成で4分戦。南関東が意表の並びで二段駆け体勢ですが,やはり小嶋選手◎を軸に山崎選手○と有坂選手▲ではないかと思います。二段駆けが決まってしまえば五十嵐選手と渡辺選手。

 これで第四部定理八の意味はほぼ把握できたと思います。すなわち人間(諸個人)は,ある事物を表象することによって喜びに刺激され,その喜びを意識するときに,自分を喜びに刺激したその事物を善なる事物と認識し,逆にある事物を表象することによって悲しみに刺激され,その悲しみを意識する限りにおいて,自分に悲しみをもたらしたその事物のことを悪と認識するのです。スピノザはエチカにおいても,人間はそれが善であるからそれを希求し,またそれが悪であるからそれを忌避するのではなく,自分自身がそれを希求するからそのものについてそれを善とみなし,またそれを忌避するがゆえにそのものを悪とみなすのだという意味のことをいっていますが,そのようにいうことの最大の根拠はこの定理八にあるといえると思います。
 ところで,ここからひとつのことが分かります。この考察では,人間の本性というのは個人個人で異なっているということを前提としています。したがって何から喜びを感じ,また何によって悲しみを感じるかも諸個人によって異なります。ところが善悪とはそうした喜びあるいは悲しみの認識にほかならないのですから,善悪の認識もまた諸個人によって異なることになります。すなわち,一般的,あるいは普遍的な意味での善悪という概念は存在しないということになるのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ダイヤモンドレース&第四部... | トップ | 桜花賞&第三部諸感情の定義... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

NOAH」カテゴリの最新記事