スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

京成盃グランドマイラーズ&複数の系列

2024-03-08 19:14:29 | 地方競馬
 昨晩の第27回京成盃グランドマイラーズ
 フォーヴィスムとベストリーガードとアランバローズの3頭が前に。フォーヴィスムの逃げとなり,半馬身差の外にベストリーガード。引いたアランバローズは向正面に入るあたりで3馬身差の3番手。3馬身差でヒーローコールとギガキング。3馬身差でブルベアイリーデとディアセオリー。7馬身ほど開いてホウオウスクラムとホウオウトゥルースとナニハサテオキが後方を追走。前半の800mは48秒5のハイペース。
 3コーナーまでにベストリーガードは後退し,ここからフォーヴィスムとアランバローズが雁行。3馬身差でギガキングが追ってきてその後ろは内から順にヒーローコール,ディアセオリー,ナニハサテオキの3頭。直線の入口ではアランバローズが単独の先頭に立ち,逃げたフォーヴィスムは一杯。外からギガキングが追ってきて,さらに外からナニハサテオキ。直線で一杯になったアランバローズを楽に差したギガキングが悠々と抜け出して快勝。一杯になったアランバローズを僅かに差したナニハサテオキが3馬身差で2着。アランバローズはアタマ差で3着。
                                 
 優勝したギガキングは前走のオープンから連勝。南関東重賞は8月のフリオーソレジェンドカップ以来の勝利で5勝目。とにかく船橋では強い馬ですが,この距離の実績はありませんでしたから,勝ったことは収穫といえるでしょう。わりと優秀なタイムになったのは馬場の影響だったかもしれませんが,もしかしたらこの距離の方が合っているからなのかもしれません。父はキングヘイロー。母の父はバブルガムフェロー。従姉に2018年の愛知杯を勝ったエテルナミノルで従兄には2019年のNARグランプリでダートグレード競走特別賞に選出されたオメガパフューム
 騎乗した大井の和田譲治騎手は若武者賞以来の南関東重賞15勝目。京成盃グランドマイラーズは初勝利。管理している船橋の稲益貴弘調教師は南関東受賞8勝目。京成盃グランドマイラーズは初勝利。

 第一部公理三が,公理Axiomaとしては成立していないということは,かつて僕が考察した通りなのであって,僕は今でもその見解opinioをもっているということです。ですからなぜ僕がそのように考えているのかということについては,その当時の考察をお読みください。ただ,同時に僕は,第一部公理三でいわれていることは,公理としては成立しない,いい換えれば何らかの証明Demonstratioを要する事柄ではあるけれども,そのことは『エチカ』の中で論証されていると考えています。ですから第一部公理三の内容は,少なくとも『エチカ』の公理系の中では成立するので,これを公理として使用しても問題は生じないと考えています。つまり何らかの事柄を論証するためにこの公理に訴求するということがあったとして,この公理は公理として成立していないのだからそのような訴求は無効であるとは考えません。むしろその内容が正しいということは保証されているので,その論証は有効であると解します。
 國分は第一部公理三が公理として成立するということについてはおそらく疑問を抱いていません。つまりこの公理によって,すべてのものが単独の因果関係の系列で繋がりをもっているということも保証されていると考えているのです。なので,もしも空虚vacuumとみなし得るものが介在するような複数の因果系列があるならばという仮定から,そこからは偶然が生じ得るといっています。確かにある因果関係の系列と別の因果関係の系列が出会うということがあるのなら,そこでは各々の因果系列の中には必然であるとしても,偶然が生じる要素があり得ると僕は認めます。スピノザが必然性necessitasを単一のものと考えているという点については僕も國分も一致しているのですから,スピノザの哲学からはそのような偶然は生じ得ないという点でも一致していることになります。そのことを國分は空虚の不在と関連付けて説明しているのに対し,僕はそのような説明はしないというだけなのであって,結論が一致している以上,このことについてはもう探求していく必要はないでしょう。
 國分によれば,偶然ということと複数の因果系列を関連させるこの考え方は,哲学の世界においては古典的な概念notioです。
コメント
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