スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典平和賞&精神的限界

2014-10-29 19:31:28 | 地方競馬
 北海道から3頭が遠征してきた第60回平和賞
 逃げたのは最内のナイキアフォード。フラットライナーズとドライヴシャフトは差がなく続き,直後に控えたのがジャジャウマナラシ。ここから間が開いてウインバローラスが5番手。その後ろはストゥディウム,コーズウェイ,ツルノヒトコエの3頭が集団。メジャーメアリーとコンドルダンスが続き,アンボワーズだけは取り残されました。前半の800mは50秒4でハイペース。
 向正面でコンドルダンスが外から進出。前にいた馬で対応できたのはドライヴシャフトだけで,この2頭が並んで直線に。手応えはコンドルダンスの方が上回っていたのですが,ドライヴシャフトも懸命に食い下がり,コンドルダンスは振り切るのに手を焼きました。その間に内目から漸進していたストゥディウムが,直線は最内にいたフラットライナーズとドライヴシャフトの間から伸び,コンドルダンスを捕えて優勝。クビ差の2着にコンドルダンス。道中は最内から上昇し,直線で外に出したメジャーメアリーがドライヴシャフトを捕えて2馬身差で3着。
 優勝したストゥディウムは南関東生え抜き。2戦目で初勝利の後,いずれも上級クラスで3着,2着,4着。安定した成績ですからチャンスはあった馬。ただ今日は展開とコース取りが大きな要因となっての勝利という印象で,このメンバーの中でも抜けた力があるというようにはいえないように思います。父は2007年のスパーキングサマーカップ,2008年の金盃東京記念,2009年の東京記念と南関東重賞を4勝したルースリンド。その父はエルコンドルパサー。祖母の半姉に1998年のJRA賞最優秀2歳牝馬のアイドルマリー。Studiumはドイツ語のスタジアム。
 騎乗した船橋の石崎駿騎手は5月の大井記念以来の南関東重賞制覇。第51回,56回に続く4年ぶりの平和賞3勝目。管理している船橋の矢野義幸調教師は平和賞初勝利。

 自分にとってある関係が,必然的に自分に悲しみをもたらすと理性が認識したとします。このとき理性は,この関係を継続しないように命じます。他面からいえば,理性が認識するこの観念は,この関係を否定する意志作用です。これが第二の指針です。
 しかし,いくら理性がそのように認識したからといって,人生というのはそうした関係を簡単に絶てるものではありません。絶ちたいと思っても絶つことができないような関係が多く存在するということは,僕たちが経験によってよく知っているところだと思います。もっというなら,人間関係というものは,相手があってのものです。ですからこちらでその関係を絶つように努めたとしても,相手がそれに同意しない限り,この関係を完全に絶つことはできません。たとえばストーカーというのは,この極端な例であるといえるでしょう。ここに第二の指針の非現実性が存すると僕は思うのです。
 僕の場合も,それが僕の悲しみを発生させる関係であるということは理解できていたのですが,それを絶つことはできませんでした。一般的な意味でいえば,この関係を継続していくことは,僕が生きていく上で必要であったからです。そしてそういう関係であったから,頻繁に現在化する関係でもありました。このゆえに悲しみの再生産は続きましたし,生産量も大量になっていったのです。
 さすがにこうした状態が続いていくと,精神的に倒れそうになります。あるいは倒れていたといっていいのかもしれません。いうまでもなく倒れるというのは運動であり,精神は思惟の様態ですから,これは比喩にすぎません。理解しやすい方を用いてもらえればいいです。
 倒れそうになったときにだれかが支えてくれるとか,倒れてしまったらだれかが助け起こしてくれるといったような生き方には僕はなっていません。なので倒れそうなら自分でうまくバランスをとらなければなりません。倒れてしまったのなら,砂を掴んで自ら立ち上がらなければなりません。しかしそれがうまくいかない場合も当然ながらあるわけです。9月の中旬になって,その限界点に達しつつあった,あるいは達してしまったのです。
コメント
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