26日の午前に加古川市立青少年女性センターで指された第4回加古川青流戦決勝三番勝負第二局。
藤森哲也四段の先手で相掛り。先手が浮き飛車に構えたので,後手の石田直裕四段は引き飛車。先手が早繰り銀を目指したところで,後手が新機軸の対応を繰り出しました。
ここで△8八角成▲同銀と交換してしまい,△4二銀と上がるのが新対策。対して▲3四歩と打つのは,この戦型では部分的にある手筋なのですが,この場合の対応としてはまずかったのではないかと思います。後手は△4四歩と突いておき,▲4六銀の早繰り銀には腰掛銀で△5四銀。ここで▲3五銀と取れないといけない筈なのですが,△8五飛で困るようです。なので▲7七銀△4三銀▲6六銀と,手得で上がった銀を使うことになりましたが,△3四銀と取られてしまいました。
第2図となっては後手の対策が最もうまくいったといえるのではないでしょうか。先手に別の指し方が求められる一局でした。
将棋は後手が勝勢に近いところまでいったものの,寄せの段階でミスを犯して逆転。しかし先手も寄せを誤ったため,再逆転で後手の勝ちとなりました。
連勝で石田四段が優勝。棋戦初優勝です。
精神的限界に達すると自分ではどうすることもできません。他人には頼れないので,こういう場合は馬に気持ちを託すことになります。まったく異なった限界でしたが,何度かそうしたことがありました。
9月14日,新潟競馬のメーンレースは京成杯オータムハンデキャップでした。出走馬の中から僕は1頭を選びました。サトノギャラントです。
今,なぜこのときに彼を選択したのかを思い出せないのです。忘れてしまったのは,この選択が劇的な効果をもたらしたからなのかもしれません。
彼は発走後の加速に難がある馬です。なので後方に置かれるレースがほとんど。それだけで不利です。さらにこのレースは逃げ馬が不在で,スローペースが予想されましたから,不利の度合いはさらに大きくなると考えられました。そして彼は,硬めの早いタイムが出る良馬場で持ち味を最も発揮できる馬です。雨が多かった夏の時期にずっと使い続けていた新潟の馬場は,むしろ彼の真価を殺ぐような状態でした。要するに勝つということは非常に困難であると想定できたのです。
僕は馬券の主力は今は三連単です。ただし,ひとつのレースにどんなに多くても20点までしか買わないという制約を自分で設けています。ですからかなり絞って馬券を勝っている方なのではないかと思います。サトノギャラントは,出走すれば上位人気になる馬で,馬券的な妙味という点では乏しい馬です。それが条件的には不利だったのですから,普段の予想スタイルというものを踏襲していれば,真先に馬券の対象から外すような馬でした。
もっとも,このときは自分の気持ちを鎮めること,精神的変調から立ち直ること,そして精神的限界を乗り越えることを目的としていたのであり,馬券を的中させるということは二の次だったのですから,そういう馬を選んだこと自体は少しも不思議ではありません。ただ,選ぶなら選ぶだけの理由はあった筈です。そしてそれはおそらく,そのときの僕の心境を,彼に合致させることができたからだったのは間違いないと思うのです。でも最終的に決断したその理由,それが今になってどうしても思い出すことができないのです。
藤森哲也四段の先手で相掛り。先手が浮き飛車に構えたので,後手の石田直裕四段は引き飛車。先手が早繰り銀を目指したところで,後手が新機軸の対応を繰り出しました。
ここで△8八角成▲同銀と交換してしまい,△4二銀と上がるのが新対策。対して▲3四歩と打つのは,この戦型では部分的にある手筋なのですが,この場合の対応としてはまずかったのではないかと思います。後手は△4四歩と突いておき,▲4六銀の早繰り銀には腰掛銀で△5四銀。ここで▲3五銀と取れないといけない筈なのですが,△8五飛で困るようです。なので▲7七銀△4三銀▲6六銀と,手得で上がった銀を使うことになりましたが,△3四銀と取られてしまいました。
第2図となっては後手の対策が最もうまくいったといえるのではないでしょうか。先手に別の指し方が求められる一局でした。
将棋は後手が勝勢に近いところまでいったものの,寄せの段階でミスを犯して逆転。しかし先手も寄せを誤ったため,再逆転で後手の勝ちとなりました。
連勝で石田四段が優勝。棋戦初優勝です。
精神的限界に達すると自分ではどうすることもできません。他人には頼れないので,こういう場合は馬に気持ちを託すことになります。まったく異なった限界でしたが,何度かそうしたことがありました。
9月14日,新潟競馬のメーンレースは京成杯オータムハンデキャップでした。出走馬の中から僕は1頭を選びました。サトノギャラントです。
今,なぜこのときに彼を選択したのかを思い出せないのです。忘れてしまったのは,この選択が劇的な効果をもたらしたからなのかもしれません。
彼は発走後の加速に難がある馬です。なので後方に置かれるレースがほとんど。それだけで不利です。さらにこのレースは逃げ馬が不在で,スローペースが予想されましたから,不利の度合いはさらに大きくなると考えられました。そして彼は,硬めの早いタイムが出る良馬場で持ち味を最も発揮できる馬です。雨が多かった夏の時期にずっと使い続けていた新潟の馬場は,むしろ彼の真価を殺ぐような状態でした。要するに勝つということは非常に困難であると想定できたのです。
僕は馬券の主力は今は三連単です。ただし,ひとつのレースにどんなに多くても20点までしか買わないという制約を自分で設けています。ですからかなり絞って馬券を勝っている方なのではないかと思います。サトノギャラントは,出走すれば上位人気になる馬で,馬券的な妙味という点では乏しい馬です。それが条件的には不利だったのですから,普段の予想スタイルというものを踏襲していれば,真先に馬券の対象から外すような馬でした。
もっとも,このときは自分の気持ちを鎮めること,精神的変調から立ち直ること,そして精神的限界を乗り越えることを目的としていたのであり,馬券を的中させるということは二の次だったのですから,そういう馬を選んだこと自体は少しも不思議ではありません。ただ,選ぶなら選ぶだけの理由はあった筈です。そしてそれはおそらく,そのときの僕の心境を,彼に合致させることができたからだったのは間違いないと思うのです。でも最終的に決断したその理由,それが今になってどうしても思い出すことができないのです。