スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京記念&排尿の完全性

2008-10-09 21:37:05 | 地方競馬
 2400メートルという,ダートではやや特殊といえる距離で行われる第45回東京記念
 あるいはマズルブラストが自らペースを作っていくことも予想されましたが,セイワクリスタルの逃げに。ナイキコランダム,マズルブラスト,ケイアイプラネットといったあたりが続きましたがどの馬も引っ張りきり。このために最初の1000メートルが69秒8というまれに見る超スローペースになりました。
 向正面から中団にいたルースリンドが追撃開始。ただ,さすがにこのあたりからはペースも上がり,前に取り付くのには一苦労。マズルブラストは直線に入ると構わず追い出され,逃げたセイワクリスタルを置き去りに。展開的には完全な勝ちパターンだったのですが,諦めずに追ってきたルースリンドがゴール前で捕えて優勝。マズルブラストが2着。3コーナーの手前で不利があったように見えたケイアイプラネットが大外を伸びて3着に入りました。
 優勝したルースリンドは2月の金盃以来の勝利で南関東重賞3勝目。父はエルコンドルパサー。ここは能力上位で,休養明けだけが心配でしたが,何とか勝ちきりました。てこずったのは展開と,マズルブラストは順調に使っていたためでしょう。何とか重賞を勝ってほしい馬です。
 鞍上はJRAの内田博幸騎手で,南関東重賞は5月の東京湾カップ以来で,移籍後の2勝目。東京盃は2000年以来となる3勝目。管理するのは船橋の矢野義幸調教師で,こちらは東京盃初制覇となりました。

 明日は女流王位戦五番勝負第一局。ここは立場こそ違え3年連続同一カード。対戦成績は石橋幸緒女流王位が16勝,清水市代女流二冠が26勝です。

 競輪は明日から久留米で共同通信社杯が開催されます。北日本勢が強力そうです。

 排尿という運動が人間の身体一般の力に属するということはこれでいいと思います。この運動は,すべての人間の身体がなす運動であるといっていいと思いますが,これは各々の人間の身体が個別に理解されるような力としてなされる運動ではなくて,すべての人間の身体に共通するような本性に属する運動としてなされているわけです。そこで僕は,この形相的作用としての排尿を,客観的条件によって放尿と失禁とに分類したのですから,人間は放尿しようと失禁しようとそれを人間の身体の実在性すなわち完全性によってなしているということになります。放尿も失禁も,形相的観点でみれば同じ排尿という運動にほかならないからです。一般的には排尿というのはプラスよりはマイナスにイメージされるものであり,それが失禁となればそのマイナスイメージはさらに大きくなるのではないかと思うのですが,少なくともスピノザの哲学においては,第一義的にはこれはむしろ人間の身体の完全性を示すと考えなければなりません。実際,失禁という現象が人間に生じるのは,まさに人間の身体が,自分の精神の決意とは無関係に,自身の実在性を維持しようとしているからだと考えることができるのではないかと思います。
 ただし,これは確かに一面的な考え方であるということはできると思います。なぜなら,人間の身体が排尿という運動をするということ自体が人間の身体の完全性の一部を構成するということ,あるいはそれが人間の身体一般の力であるということは否定できないとしても,逆の場合,すなわち人間の身体が排尿という運動をなさないようにすること,つまり排尿を我慢することがそうした力ではないということは,このこと自体のうちには含まれているとはいえないからです。そこで次に,この完全性について考えてみることにします。
コメント
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