スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

報知盃東京記念&第一部定理二六まとめ③

2013-09-18 20:42:49 | 地方競馬
 岩手から1頭が遠征してきた第50回東京記念。パワーストラグルが病気で競走除外となり,13頭。岡部誠騎手が骨折のため,パワーストラグルに騎乗予定だった和田譲治騎手が横滑りでアートサハラに騎乗。
 外から先手を奪いにいったマグニフィカの逃げ。2周目の向正面に入る辺りまで後ろとの差を広げていくようなレース。2番手はピエールタイガー。ウインペンタゴンとテラザクラウド,アートサハラとアドマイヤシャトル,カネトシパサージュとトーセンルーチェとスターシップ,そしてフォーティファイドの隊列でしたが,この9頭はほぼ一団。イーサンジャンパー,インサイドザパーク,プレティオラスはそれぞれぽつんぽつんと前を追走。それでも最初の1000mが65秒3ですからスローペースです。
 3コーナーにかけてマグニフィカと後続との差が縮まっていき,コーナーを回るとマグニフィカ,ピエールタイガー,テラザクラウドが雁行に。この3頭の中ではテラザクラウドが優勢でしたが,内目からウインペンタゴン,外からスターシップが追撃。これらがテラザクラウドを捕えたものの,最後尾にいたプレティオラスが大外を鋭く伸び,あっさりと交わして楽勝。スターシップが3馬身半差の2着。ウインペンタゴンがクビ差で3着。
 優勝したプレティオラスは昨年の東京ダービーの優勝馬。その後は勝てずにいたのですが,前走のA2下特別でこの馬らしい末脚を発揮して勝利。今日の勝利と合わせて,いよいよ復調がなったとみてよさそうです。末脚勝負型ですが,楽に追走できるため,距離は長めの方が向くようです。母の父はダンスインザダーク。従兄に昨年の京浜盃を勝ったパンタレイ。Pretiolasはラテン語で褒美。
 騎乗した船橋の本橋孝太騎手は先週のオーバルスプリントを勝ったばかり。東京記念は初勝利。管理している大井の森下淳平調教師も東京記念は初勝利。

 ここまでは第一義的意味です。しかし積極的という語句は,広く一般に使用されます。スピノザの哲学と一切の関連がないという場合には問題はないでしょうが,スピノザの哲学に関連する内容を一般的に記述する際には,やはり何らかの規制が必要とされるでしょう。そしてもちろんそれは,第一義的意味に則した規制でなければなりません。そしてその規制の具体的な内容を考慮する際に鍵となるのは,限定と否定の関係です。否定は常に限定を含み,かつそれより多岐にわたるからです。
 ある事物について,その限定に関係する場合,それをその事物について積極的であるということは許容されません。これは第一義的意味から直接的に帰結します。そして限定ではない否定の場合にも,同じことが結論されます。これにより,積極的ということばの使用条件が確定されることになります。それは端的にいえば,ある事物について,その事物がその事物たる所以を含まないような内容を有する場合には,それを積極的であるとはみなせないというものです。逆にいえば,それを満たす場合にのみ,それはその事物について積極的な内容を有するということになるでしょう。
 ただし,このときに注意しておかなければならないのは,ことばと観念は異なるというスピノザの考え方です。したがってある記述ないしは言明が,ある事物についての限定ないしは否定を含んでいるというだけでは,使用する条件を決定することができません。むしろそうした言明ないしは記述の内容が,観念対象ideatumとしてある知性のうちに十全な形相としてある場合に,それが限定あるいは否定を含んでいるのかどうかを,理性的判断を用いることによって,把握しなければならないのです。
 一方,そうして積極的であると認定される内容の範囲がどこまで及ぶのかということに関しては,個々によって考え方の相違があると想定されます。そして僕の考え方としては,積極的といえるような観念から流出してくるすべての観念まで,その範囲が及ぶのだというように理解しています。
 考察の分量からすれば駆け足でしたが,これでまとめを終えます。明日からは糖尿病共生記になります。
コメント
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