スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

神奈川新聞社賞戸塚記念&理性的判断

2013-09-04 20:43:10 | 地方競馬
 3歳限定で牡馬が出走可能な最後の南関東重賞となる第42回戸塚記念
                         
 好発はトーセンギネスオーでしたが,外のリアライズリンクスが押してハナに。1周目の正面から2周目の向正面にかけて,後ろを徐々に離していく大逃げに。控えたトーセンギネスオーが2番手で,カガヤキダンスオーとトラバージョ,イヴアルブ,ドリームキングダム,カイカヨソウと続きました。
 向正面に入るとトラバージョが3番手に進出。マークするようにカイカヨソウがその外に。リアライズリンクスとの差もここからは詰まっていき,直線の入口では3頭が雁行状態。ここからトラバージョが残りの2頭を置いてきぼりにしていき,最後は5馬身差の圧勝。苦しくなったカイカヨソウを外から捕えたドリームキングダムが2着に浮上。カイカヨソウもリアライズリンクスは捕まえて1馬身差で3着。
 優勝したトラバージョは前走の黒潮盃から連勝で南関東重賞2勝目。今日のメンバー構成ですと能力的に伍して戦えそうなのは3着馬のみに思えました。その相手が休養明けだったこともあるでしょうが,負かしにきたのを突き離してのものなので,価値が高そう。どうやら3歳4強と遜色ない力があるとみてよさそうです。ゆくゆくは南関東のこの路線を牽引していく存在になれるかもしれません。母の従弟に2007年のスプリングステークスを勝ったフライングアップルと昨年のシリウスステークスを勝っている現役のナイスミーチューの兄弟。Trabajoはスペイン語で仕事。
 騎乗した船橋の石崎駿騎手は黒潮盃以来の南関東重賞制覇。戸塚記念は初勝利。管理している船橋の佐藤賢二調教師は第29回以来13年ぶりの戸塚記念2勝目。

 こうした考察から理解できることは,その主語に対して付帯条件が伴うような命題に関しては,その条件を構成するものが主語を限定することが可能であるかどうかということを,理性によって判断しなければならないということです。いい換えれば,単に命題だけを眼中において,その命題が積極的であるといえるかどうかを結論することはできないということです。そしてこのことは,付帯条件が命題の主語に対して肯定的であるか否定的であるかを問わないのです。つまりXはAでないならばYであるという種類の命題にも,XはAであるならばYであるという種類の命題にも,同じように該当するのだと考えなければなりません。
 次に,これを理性的に判断したときに,確かに付帯条件が命題の主語を限定することが可能であると理解されるなら,それはその命題は真の意味で否定的な命題であると解されることになります。つまりその場合にはこの命題は純粋に否定命題であると把握されるべきなのであって,その使用条件から明らかなように,それを積極的な言明であると主張することは許されないと僕は考えます。しかしそうではなく,単にことばの上でだけ付帯条件が命題の主語を限定していると解されるような場合には,たとえそれが否定であったとしても,それだけの理由でその言明が積極的ではないと結論してはなりません。ただし,先に注意していおいたように,だからそれは積極的な命題であるということにもならないのです。つまりこちらの場合には,それが積極的であるとみなせるかどうかは,もっと別の根拠によって判断されなければならないといえるでしょう。
 そこで再び,現実的に存在するある人間の精神のうちにある観念は,それが内的特徴から判断されるとき,混乱した観念でないならば十全な観念であるという命題に関して,これが積極的であるとみなせるのか否かということを検討していきます。
 まず,この命題が真の命題であるということを前提します。この前提には反論は生じないものと思います。そしてこのとき,僕はこの命題が真の命題であるということの要素は,この命題が別の命題の変種であるということのうちにあると理解します。
コメント
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