スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ニューイヤーカップ&帰結先

2012-02-01 19:28:24 | 地方競馬
 2012年の浦和競馬は今週が開幕。というわけで2月に入って第55回ニューイヤーカップが行われることになりました。
 最も発馬がよかったのはゴールドメダルであったと思うのですが,何分にもこのコースは内枠が絶対的に有利。リカチャンスが先手を奪い,ドラゴンシップがその外,そしてその外にゴールドメダルとなりました。前半の800mは50秒3で,これ自体はハイペースなのですが,途中からラップがガクンと落ちる変則的な流れ。
 前3頭からドラゴンシップは3コーナーを回って脱落。直線に入ると粘ろうとするリカチャンスをゴールドメダルがあっさりと交わして先頭に立つと,そのまま抜け出して2馬身差の快勝。好位の一角を占めていたグッドタイガーが外を伸びて2着。逃げ粘ったリカチャンスが3着。
 優勝したゴールドメダルは北海道でデビューして昨年暮れまで6戦2勝。ここが南関東転入初戦。NARグランプリの最優秀2歳牡馬に選出されたほどですから力量上位は間違いなし。浦和はコース適性が大きく問われる競馬場で,その点には不安もありましたが,問題はありませんでした。転入初戦から好発進しましたので,クラシックでも少なくとも有力馬の1頭にはなるでしょう。一族には一昨年のサマーチャンピオンを勝ったセレスハント
 騎乗した大井の戸崎圭太騎手は年末のゴールドカップに続いて浦和の南関東重賞連勝。ニューイヤーカップは初勝利。管理することになった大井の鷹見浩調教師はこれが南関東重賞5勝目で,ニューイヤーカップは初勝利。

 このように考えてきますと,第二部定理九系で示されている事柄を証明するために最も重要となる観点は何であるのかということを僕がどのように考えているのかということがお分かりいただけたのではないかと思います。いうまでもなくそれは第二部定理七に示されている,平行論という考え方なのです。そしてスピノザ自身による第二部定理九系証明の第三の訴訟過程においては,実際にこの平行論に訴えられているのですから,少なくとも第二部定理九系に対して,それが全面的な役割ではないとしても,一定の役割を果たすのであるとスピノザ自身も考えていたということは,否定することができないのではないかと思います。
 一方,第二部定理九は何を示しているのでしょうか。いうまでもなくそれは,ある個物の観念と別の個物の観念との間にある何らかの連結関係です。そしてそれは要するに因果関係の連結ということになります。しかし僕は,この因果関係の連結については,それをたとえ省略したとしても,第二部定理九系は証明し得ると考えているのです。つまり第二部定理九系で示されている事柄は,スピノザの哲学においては,因果論からの帰結事項ではなくて,むしろ平行論からの帰結事項であると考えているのです。僕が自分自身で示したこの証明に,平行論的証明という名称を与えたのは,こうした理由からです。
 そしてこのことのうちに,すでに僕が第二部定理九系というのが,第二部定理九からの帰結事項であるということに疑念を有しているということの理由が明らかになっています。すなわち,僕はこれを因果論的帰結事項としてではなく,むしろ平行論的帰結事項であると理解しているわけです。したがってもしもこのことがある定理から必然的に帰結するのであれば,それは第二部定理九から帰結するのではなくて,第二部定理七およびその備考から帰結するのではないかと考えるのです。
 以上は僕の第二部定理九系に対する基本的な立場です。よって,今回のテーマは第二部定理九ではありますが,僕が第二部定理九というときには,第二部定理九系の方は含みません。あくまでもそれらは別個の事柄であるという前提の上で考察するとお考えください。
コメント
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