スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

棋王戦&闘病記

2009-03-08 20:23:22 | 将棋
 久保利明八段が一気に初タイトルを奪取するのか,佐藤康光棋王がひとつ踏みとどまるのか,第34期棋王戦五番勝負第三局が指されました。
 先手は佐藤棋王。久保八段はごきげん中飛車。3A②△6二玉の形から,先手があまり多くない形に飛び込み,先手の重い攻めが間に合うかどうかという将棋となり第1図。
           
 今日はこのあたりからの観戦。ここから▲2八龍と引き,△4四角に▲3二と上。以下ばたばたとわりと早く第2図まで進みました。
           
 実はここでえらく先手がよくなったのではないかと思ったのですが,次の△3三角がいい手で,先手がいいにしてもまだ難しいと分かりました。先手は金を取って▲4三金。そこで後手は△5六歩と突き出しました。
           
 検討していてここは▲同歩を予想。実戦の▲3三金は最も危ないのではないかと考えていたのですが,93手目の▲5八香と,第4図の▲4三角がうまい手であったようで,どうも先手が残していたようです。
           
 この後,後手にやや誤算があったように思うのですが,最後は攻め合いの形に持ち込んだ先手がきれいに1手勝ちを収めています。
 佐藤棋王が1勝を返したものの1勝2敗。星の上ではまだ苦しいですが,3局とも中盤では優位に立っていますので,防衛の可能性も星勘定よりは大きいかもしれません。次の第四局は18日。関西将棋会館ですので,いわばホームの久保八段としてはそこで決めたいところだろうと思います。

 これまでは『エチカ』の中からある定義や公理,ないしは定理や備考の一文を選び,それをテーマにして考察してきました。また,前回の表象論やかつての責任論など,テーマの選び方はやや恣意的であると思われるような場合もあったことは確かですが,いずれにしても考察する内容は選択されたものの周辺にあったのであり,したがって直接的な意味で『エチカ』に関係していたといえるでしょう。僕自身,このブログを始めた意図がそうしたものなのですから,それは当然といえば当然です。しかし今日からしばらくの間は,そういう意味では『エチカ』に直接的に関係するような内容ではなくなります。僕の病気のことを中心に書いていくことになるからです。したがって今回は,『エチカ』に関係するようなテーマの設定というのもありません。
 題名は闘病記としてみました。ただ,僕が病気と闘ったといるのかどうか,あるいは闘っているといってもいいのかどうか,正直なところ僕には分かりません。ただほかに適当な題名がどうしても思いつきませんでしたので,こうしたまでのことです。なるべくありのままに,詳しく書いていくつもりですので,そのあたりのことはむしろお読みいただく皆さんに判断していただければいいかと思います。
 ただ,病気をした僕という人間は,このブログを書いてきて,また現在も書きつつある僕という人間と同じです。すなわちごく単純にいえば,スピノザ主義者たらんとする者です。よっていかに闘病記を書くとなっても,完全にその部分から離れることはできないでしょう。したがって,普通の闘病記らしいものとは,少し違ったものになるかもしれないということは最初にお断りしておきます。そこでまずは病気の話そのものではなく,スピノザの哲学との関連を少しお話しておきます。
コメント
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