スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京シティ盃&第二部定理一七まとめ⑥

2009-03-04 19:19:48 | 地方競馬
 南関東重賞として行われるのはこれで最後と決まっている東京シティ盃
 好発はトップサバトンでしたが,内からフジノウウェーブ,ディープサマーも飛び出し,向正面は雁行状態。以下,マルカジーク,ディアヤマトといったところも差なく続いて前半の600メートルは34秒9のハイペース。
 3コーナーのあたりで外からトップサバトンが首をのぞかせ先頭に。しかし内からフジノウェーブもほとんど馬体を併せたまま,2頭が並んで直線に入ると,その後ろは離れ出してマッチレースに。直線の中ほどでフジノウェーブが一旦は突き放し,ゴール近くになって再び差を詰められましたが,凌いで優勝。トップサバトンが2着。3着は3頭の競り合いになり,真中に入った伏兵のプリュネルが食い込みました。
 優勝したフジノウェーブは昨年10月の東京盃以来の勝利。レースの表記に忠実にいくなら,南関東重賞は3勝目で,ほかに重賞2勝。このレースは一昨年も制していて2勝目。メンバー的にいえば最上位の能力と思われますので,順当な勝利といっていいでしょう。
 鞍上は大井の御神本訓史騎手で新年のオールスターカップ以来となる今年の南関東重賞2勝目。このレースは2006年と2007年に連覇していて3勝目。管理するのは大井の高橋三郎調教師で,こちらは2002年と2003年,2006年と2007年に制覇していてこのレース実に5勝目となります。

 これにより,人間の精神が何らかの事柄を想像し得るということに関しては,スピノザによる表象の説明と矛盾せず,これを示すことができました。しかし,現実的に人間がある物事を想像するということを考える場合には,想像という表象はかなり多岐にわたるがために,人間はある事柄についてはそれが不可能であるということを知りつつそれを想像する場合があるという反論や,そもそもそんなことをいう以前の問題として,人間は絶対に知覚することが不可能であるもの,すなわち現実的には存在しないもの,あるいは存在し得ないものをも想像することすらあるという別の反論を許す余地がまだあります。確かにここまでの説明だけでは,そうしたことが可能になるということは十分に示されているとはいえませんでした。
 これを示すために,まずある事柄が必然であるということが人間の精神のうちにある場合,それは真の観念としてあるということを前提します。この上で必然と想像との関係について考察すれば,この観念が原因となって人間が事物を想像するということはあり得ないということが帰結します。そしてこれが重要ですが,このことは単に想像という表象について妥当というだけではなくて,一般に真理と表象との関係にも該当するのです。そこでこのことから今度は不可能の場合について考えるならば,スピノザの哲学にあっては不可能ということは必然の対義語として用いられるわけですから,それについての考察と同様のこと,すなわち,人間の精神のうちにある事柄が不可能であると認識されるとき,それが真の観念である限りでは,この観念を原因として一切の想像は生じ得ないということが理解できます。いい換えれば,人間の精神のうちにある想像が表象像として生じるとき,あるいはもっと一般的に知覚と想起も含めて表象像が生じるとき,この想像の原因あるいは表象像の原因となる観念は真の観念ないしは十全な観念ではなく,誤った観念あるいは混乱した観念であるということになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする