初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

信用取引売残をどう読むか

2011-02-17 13:55:58 | 株・いろいろ
 東証では、毎週火曜日に前週末現在の「東証信用取引銘柄別残高」を発表しますが、

 最近上昇している銘柄の売残をみた時のハテナ?です。

 例えば:トヨタ 売残5655千株、買残3729千株で、売残のほうが多い。

     ホンダ 売残2212千株、買残1192千株で、これも売残が多い。

 売残が多いということは、

 「この株は目先下げるだろう」と思う人が多いことですね。

 トヨタもホンダも、「上がるだろう」と思う人よりも、「下がるだろう」と思う人のほうが多いのでしょうか。

 そう単純ではなさそうですね。

 一気に上げてきたから「目先下げがある」と見るのですが、

 ここで頭の整理。

 信用取引の売残には、「空売り」と「つなぎ売り」の2種類があるのですね。

 「つなぎ売り」とは、現物株を持っている人が、

 「だいぶ上げたから、ここで下げてもいいように、いちど売っておくか」と考えたときに、現物を売らずに信用取引で売るような場合です。

 もし、思った通り下げたら「買い戻し」て、保険の役目を得ることになるし、
 
 その後も上がっていったら、「現渡し(自分の現物を渡すこと)」をするのです。

 そこで、トヨタやホンダの売残の中味はどう読めばいいのでしょうか。