初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

MBOが増えているけど

2011-02-04 10:26:17 | 株・いろいろ
 きのう、TSUTAYAのCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)がMBOを発表しました。

 昨年夏以降、VSN、幻冬舎、コンビ、サザビーリーグなどMBOを発表する企業が増えています。

 MBOとは、企業の経営者などが、自ら経営する企業や事業部門を買収して独立するもので、M&Aの一形態です。

 MBOの進め方はケースバイケースで複雑ですが、

 投資から見て問題は、「上場廃止」になることです。

 企業経営者などに買収する資金があることは少なく、

 実際には投資ファンドが大部分を担うケースが多いです。

 投資ファンド側は、その後の経営によって企業価値を高めた上で、

 他の企業に売却するか、

 再上場させて資金回収をはかることになります。

 再上場したケースは過去にありますが、時間がかかりますね。

 そこで投資家は、企業経営者などが提示するTOB(買収)価格で売却することがほとんどです。

 TOB価格は時価より高いのですが、

 過去に投資家が買った値段からみれば、必ずしも高くなく、

 そのような場合には「泣く」?ことになりますね。(裁判になることさえあります。)

 企業の目指す方向や、資金をだすファンドや金融機関の判断など、

 勉強になることは多いのですが・・・・