不動産投信その９・ＲＥＩＴ選びの考え方

　ＲＥＩＴを選ぶ場合の基準・考え方について：

（１）分配金利回り
　不動産投資法人は、賃料などの収益（課税所得）の９０％超を分配すれば、その分配された額に対して法人税は課せられません。不動産から得られる収益を不動産投資法人の段階で課税されないというのは、分配金が多くなるので利回りは高くなりますね。

　最近はＲＥＩＴの価格もだいぶ下げましたので、現在では予想利回りが１０％を超えるＲＥＩＴが数銘柄あります。

（２）純資産倍率（ＰＢＲ）
　ＲＥＩＴの価格が１口当たりの純資産額の何倍まで買われているかを示す純資産倍率（ＰＢＲ）からみて割安か、割高かもみましょう。投資法人によって格差があります。

（３）不動産の「質」
　保有している不動産に含み益（購入価格と鑑定評価の差）があるか、物件の築年数（新しいほど将来の賃料リスクが小）はどうかなど、「質」も見ましょう。

　不動産投信の情報は、目論見書、有価証券報告書、決算書類などで概略知ることができます。