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豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

信用取引・HOYA株の珍事

2005-10-10 07:22:51 | 株・いろいろ
 へえーこんなことが起きるんだ!と思わず唸ってしまいました。

 日経紙を読んでいない人のために紹介します。

 HOYA株は9月末に1株を4株に分割。分割直前の株価が14800円だったので計算どおりにいけば、分割後は3700円位になりますね。

 分割直前、HOYA株は日証金で21万株の株不足(融資株より貸株の法が多く、その分金融機関等から借りていた)になっていたので、日証金としては84万株にして返さなければなりません。

 そこで日証金が不足分63万株を入札に出しました。

 問題はここで起きたのです。応札するところは、普通ならば3700円位で応札するのですが、なんと2600円で応札してしまったというのです。

 要するにチョンボをしたのですね。でもこの価格が権利処理価格になります。

 信用取引でHOYA株を買っている場合、建値=買値-権利処理価格 ですね。したがって、14800円で買った場合は、14800-(2600×3)=7000円となってしまいます。

 時価3700円とすれば、3400円も損になってしまいました。

 信用取引で売っていた場合は大もうけですね。なんとも変な話ですが、入札→応札は成立しているから覆ることはないと。