浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

上を向いてアルコール

2018-05-01 12:32:06 | 
お酒はよく飲む。

お酒って特に日本だとすごく簡単に買えるし、俗に言う「飲みニュケーション」も頻繁だから、ふと気づくと「あれ、ここ数ヶ月、飲まなかった日無いな」と思うことがある。

特に僕みたいな仕事だと、夜に人と会うと「ま、とりあえず飲みながら話しますか」ってことも多いから。

そういう時ふと「あれ、自分、アル中なんじゃないだろうか?」と怖くなってお酒を断ってみたりする。いまのところ何の問題も無い。

例えば、飲みたくて飲みたくて仕方ない、と思ったりしないし、当然、手が震えたり幻覚を観たりなんてしない。ありがたいことに健康診断の数値もガンマGDPという肝臓が悪いと上がっちゃう数字も今のところ正常値。

と言っても僕は全然安心出来ない。

たぶんね、アルコール依存症ってもっと静かな、もっと恐ろしい病気だと思うから。

こないだこの本を読んだ。


「上を向いてアルコール」


コラムニストの小田嶋隆という人が自身の依存症体験を書いたもの。本としてはかなり面白くて(interestingでもあるんだけど、funnyでもある)ところどころ思わず吹き出してしまう。だけどこの「滑稽さ」がやっぱりちょっと怖いと思うんだよね、この依存症ってやつは。。

考えてみると、日本って意外とアルコールにはゆるい社会なんじゃないかなと思っている。

身分証明書無しで自己申告でお酒が買えるし、しかもコンビニで気軽に24時間買える。最近は「ストロング系」と言ってアルコール度数の高い、9%とかのチューハイ、が流行ってる。そりゃそういうお酒があっても良いけど、あまりに高アルコール飲料がカジュアルすぎるような気もするけどどうなんだろう?

ということで日本って一生懸命、禁酒や断酒をしようとしている人には結構ツライ社会なんじゃないだろうか。

そりゃもちろん「本人の意志次第だよ」と言われるかも知れないけど、僕はそれはちょっと違うんじゃないかと思っている。

例えば、僕はもう煙草を止めて10ヶ月くらいになるけど、煙草だってこれニコチンという物質への依存症だと思う。今回では無いけど、昔、少し煙草を止めた時(すぐ断念した)は、寝ていて煙草を吸う夢すら見た。これって「意志」の問題じゃなくて完全に病気なんじゃないかと思う。

アルコールもそういうところがあるんじゃないかなぁ、、僕は専門家では無いから断言は出来ないけれど。

アルコール依存症の事例を読んだりしていると、これもう素人(友人や家族、周りの人ね)にはどうしようも無いよなぁ、と思う。

お酒は楽しく適度に、というのが大前提だけど、もしなにか問題あったらすぐ病院に行ったほうがいいと思うよ。
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