浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

こうでなくっちゃ!

2017-01-27 15:29:19 | DVD、映画
早くも個人的今年ナンバーワン映画(暫定)が決まりました。

『マグニフィセント・セブン』


「七人の侍」を原案にした「荒野の七人」のリメイク、ですがそんなこたぁもうどうでもいいのです。

ちなみに僕は「七人の侍」は観てるけど「荒野の七人」は観てません、ごめんなさい。

冒頭、西部の荒野がスクリーンいっぱいに広がるけどもうその時点で「映画ってこうでなくっちゃ!」と思える。ただただ、いいんですよ。主人公のデンゼル・ワシントンが一人馬で荒野を行くだけでただただ「うわ、いいなー」と思っちゃうんだよね。

集まる7人がとってもいい。そりゃもちろんもう少し彼ら一人一人のキャラクターが掘り下げられればいいけど、それやってると4時間くらいの映画になっちゃうからねぇ、仕方ないです。十分だと思いますよ、この時間で。

これはネタバレにならない(HPとかでも出てるから)と思うから言っちゃうけど、7人のひとり、イーサン・ホーク演じる「スナイパー」

グッドナイト・ロビショー

もうね、この名前で5億点。か、か、かっこいー!「グッドナイト」!ですよ!かっこいー!

あと、復讐を誓う村娘エマ役のヘイリー・ベネットがいい!これも5億点。この人はこの監督主演コンビ(アントワーン・フークア監督/デンゼル・ワシントン主演)の前作「イコライザー」にも脇役で出てて、それはそれで良かったんだけど、今回は準主役級でいいね。

あと当然、主演のデンゼル・ワシントンのなんつーんですが「頼りになりそう感」を醸し出しつつ本当に、マジで「頼りになる」ってのがいいじゃないですか。とりあえずデンゼル・ワシントンさえいればなんとかなっちゃう気までしますね。これで5億点。

そして、「イコライザー」もそうだったんだけどこの監督のなんつーんすかねー、いわば「外連味」、「うわ、これやばそう」とか「こいつ使えそう」とかそういう「それっぽそう」って演出。なかなか説明が難しいんだけど、ちょっと歌舞伎的なワクワク感、いいよねー。冒頭、悪役の登場の仕方だけで「あ、こいつトンデモなく悪い人!」って思っちゃうもんなー。これも5億点。

ということでここまでで合計20億点。そりゃもう今年ナンバーワン候補だよなー。

5億点まで行ってないけど十分1億点くらい上げたいところはたくさんあって、「ギャンブラー」ファラディを演じるクリス・プラット。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」以降、出まくってる人気俳優だけど、彼は毎回、スターロード感というか分かる人には分かる、「ジョセフ・ジョースター感」を出してていつも楽しい。今回も完全にジョセフ・ジョースターだったよなー。もしジョジョ第二部を実写化するなら(して欲しくないけど)、ジョセフ役はこの方にお願いしたい。


この映画見終わって「いやー、いいもん見せてもらったわー、眼福眼福」って気持ちで映画館を出ました。やっぱね、映画はこうでなくちゃ。