浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

「映画の中で人が恋に落ちることを見ることはとても愉しいことです」

2016-02-12 15:21:27 | DVD、映画
風邪ひきまして。先週、ずっと東北出張、土曜日の夜に帰ってきて日曜日の夜にまた家を出て、建国記念日の前の日に帰ってきた。どうも咳が出るな、と思ってたんだよね。やっぱりホテルに泊まっているととても乾燥しているのですぐ喉をやられてしまう。そもそも仕事でかなり喋っているということもあるので喉に負担がかかる。

建国記念日はちょうどいい休養日だな、と思ってほとんど横になって過ごしていた。暖かい格好をして暖房をつけて、当然、加湿器もガンガンかけて。ちょうどいいや、と思って映画ばかり見ていた。

Amazonプライムビデオはこういう時に便利だね~。Amazonスティックというのを5,000円くらい(僕はなんだかセールの時に買ったので3,000円くらいだったと思う)買ってテレビに繋いでWi-Fiに繋げばビデオが見放題。Amazonプライム会員(年3,000円くらいかな)になる必要があるけど、僕はAmazonのクレジットカードを持っているのでそれについている。

いやもうこれはレンタルビデオ店なんてかなりきつくなるだろうね。。

まず見たのは「きっと、うまくいく」というインド映画。観たかったんですよね~。とっても評判が良くて。。


(とりあえずyoutubeにあった予告編的な動画貼っておいたけど、この動画あまり良くない。。ちょっと本編とぜんぜん違う感じになってます。。)

で、観てたらさ、もうね、滂沱の涙(T_T)いやいや泣きました。

話としては、大学を卒業して約5年、大学時代にとても仲よかった友だちを探す旅に出る、それと共に彼らの大学時代の思い出が語られ、、、というものなんだけどとっても素晴らしいです。話に関してはぜひ観ていただきたい。

インド映画と言うとところどころ群舞シーンが挿入されるのがお決まりで、それがイヤだ、という人もいるかも知れないけど僕は群舞シーン大好きです。

この作品の群舞シーンはどれも素晴らしかったけど、特に「ある女性がある男性を好きになって、もうベッタベタな愛の歌を二人で歌うシーン」、こーれがもう、「なにこれ?昭和?50年代のハリウッド?」と思うんだけど、それでもこの時代にここまでベッタベタなのが逆にいい!

映画評論家の町山智浩が言っていた。

「映画にはアクションが必要です、バイオレンスも必要です、そして必要なのはロマンスです。映画の中で人が恋に落ちることを見ることはとても愉しいことです。」

本当にそのとおりで、このシーンも女性は別に「あなたが好きなの」なんて言ってない。だけど、観ている誰もが「ああ、ここでこの女性は恋に落ちたんだな」と解る。もちろん演出はベッタベタですよ、女性の顔に柔らかい風が吹いて、女性の髪がゆるやかに振れて。そこから甘々の群舞シーン。「ダセェよ!」っていう人もいるかもしれない。でもさ、インド映画はそこがいいんじゃな~い。

171分あってちょっと長いけど、まぁいいんじゃないですか、とってもいい映画ですよ。