浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

アナと雪の女王

2014-04-03 19:51:31 | DVD、映画
『アナと雪の女王』を観てきました。



生まれつき両手から冷気が出てしまう体質(よく考えるとこれ、体質なんだよね。魔女の呪いとかじゃなくて。すごい話だ)を持つエルサとその妹アナ。戴冠式の日にいろいろあって国を凍りづけにしてしまったエルサは山に篭ってしまう。それを助けに行くアナ、という話。

まずさぁ、僕自身、妹が2人いるし、更に僕の姪っ子も二人姉妹だから、こういう二人姉妹の話よわいのよね。もう開始10分くらいで「ああ、こういうの俺もうダメ、、」と涙ぐんでたもの。

面白かったですよ。

ミュージカルアニメなんだけど歌がだいたい良かった。なんと言っても「Let it go」だよね。吹き替え版で観たんだけど声役の松たか子にほんとにびっくりした。改めて言っていいですか、申し訳ないけど。「松たか子、歌うまっ!」 すいませんね、プロの女優さんにこんなこと言って。でもほんとにうまかったですよ。普通にテレビに出る女優さんでミュージカルやって「歌うまいなぁ」と思ったので本田美奈子とかなんだけど、ちょっと今回はヘタしたらそれくらいうまかった。



「Let it go」って日本語訳だと「ありのままに」って訳されていて、事前のCMとか見ると「なんかハッピーなときの歌なのかな」と思ったけど、この映画で見ると全然そんなことないね。一人で生きていくことを選んだエルサの強いけれど寂しい、むしろ絶望の歌なんだね。ここはグッと来ました。絶望するほどの孤独にならないと自由に生きられないという言わば「業」を持っているというところがすごい。女王という重荷から解き放たれるように髪を振りほどくシーンは泣けるなぁ。

アナ役の声が「あれ?少し松田聖子っぽくないか」と思っていたんだけど後で観たら神田沙也加、つまり松田聖子の娘でした。今まで気付かなかったんだけど声、というか歌い方がすごく似てるね。

雪だるまのオラフの声もいいなぁ、アホっぽくて、と思ったらピエール瀧でした。すごいね、この人。朝ドラも大河も出て更にディズニー・アニメですか。

あとよかったのはね、クリストフとスヴェンのコンビ。

真ん中のトナカイがスヴェン、その左が氷売りのクリストフ。この二人がすごくハン・ソロ&チューバッカの相棒感があってよかったなぁ。このコンビのシーンはだいたい面白かった。そう観てるとオラフ(スヴェンの上の雪だるま)もC3-POに観えてくるね。

雪の質感はすごく綺麗だし、なんたってこういうミュージカルは大きいスクリーン&スピーカーで体感したほうがいいと思うからオススメですよ。