ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

ルーブル美術館展:バスツアー(2) (2)

2006-11-02 08:14:42 | スケッチ
目からウロコということばがある。

学芸員の中谷至宏氏の30分の解説にいままで
勉強不足だったといえばそれまでだが新鮮な興味に
次々と引き込まれてしまった。

まず円盤を持った運動競技者(ディスコフオロス)の立像。

なぜ男性が裸体なのかと常々疑問に思っていた。中谷さんの
説明によれば、アテネのお祭りは男子のみだった。一糸まとわぬ
姿は競争の姿として平等であるというかんがえがあった。

ただ、男の自分でもいかにも裸は恥ずかしいと思うが、当時の
ギリシャでは女性は競技を見にいかなかった。家庭にいて身の回りの
世話をしていた。女性の地位も低かった。

一部の銅版画に女性の姿が見られる。家庭の女性は居合わせて
いない。全て高級娼婦であるというのである。アフロディテの
女神像も紀元前4世紀は全て着衣であった。妖艶な裸体像は
後々の作家が衣を脱がせた。

アテナ・パルテノスの2メートルの像がある。アテナ時代には
実際は12メートルありパルテノン神殿にそびえていたという話にも
驚いた。しかも木を支柱にブロンズで覆った。

極め付きは、オリジナルのギリシャ彫刻は現在残っていないという
話である。2500年以前は存在したがブロンズ像だった。現在われわれが
目にする全ての像はローマでコピーされたものである。

アテネではアゴン(Agon)という言葉がキーワードだった。
競争精神と訳されている。他者との競争という緊張関係によって
自己を精進・鍛錬し、社会全体の向上させたと説明にあった。

哲学者プラトンの弁論は天下に知られているが、これは言葉を通じて
相手との競争に勝つために磨きあげられた。

この日は平日、しかも「おついたち」にも関わらず、熱心な見学者で
会場はあふれていた。連日の大賑わいで学芸員の中谷さんも
嬉しい悲鳴を上げていますと正直に話しておられた。

番外だったが「浅井忠と関西美術院展」(12月3日まで開催)も
見ごたえがあった。(了)



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


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