最近は、一穴鍼法の対象症状であっても、時間の関係で、すぐに経絡治療をする場合が多くなってきた。
しかし、やっぱり一穴鍼法はおもしろい。
先日、右下腹(七星論での腹七土)が痛むという人がいた。
「ここですか?」と腹七土を軽く押えて痛みを確認してから、
「ちょっとまっててくださいね」と豪鍼を一本取り、左太白に刺鍼した。
「どうですか、自分で痛かったところを押してみて!」
「あ、はい(クスッ)治ってます」
傍に立っていたスタッフ(最近入ってきたスタッフ)が不思議な顔をしているので、解説してあげた。
「ここは七星論での腹七土になるから、脾・胃の関係になる。だから脾査穴を使ってもいいのだが、脈診で脾虚と心包虚が出ていたので、心包の君主である心を関節配置で取るつもりで、脾経であり、関節配置での火を使ったのです。さらに、左に取穴したのは、脾の脈位が左関上だからで(七星論での脈位は難経とは違います)、則ち左病という考えからです」
説明を聞いていたスタッフは、うなずいてはいたものの、「ちんぷんかんぷんです」という顔をしていた。
「あははは、慣れるとすぐわかるから・・・」とそれ以上の説明はしなかった。
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胸苦しくて、右肩胛骨の内側と、左こめかみが痛いようなうっとうしいような感じがするという人がいた。
脉をみると、心包虚と胆虚があった。
胆虚の人は少ないので、慎重に脉を診ると、少しだけ肝実を診ることができた。
「よしよし」と言いながら、右胆査穴を補した。
「どうですか? こめかみの痛みは?」と聞くと、こめかみを触りながら、
「取れてます」と言うので、
「肩胛骨の内側は?」と聞くと、胸を張るようにしたり、肩を上げ下げして、
「取れてます」と言いながら、にたっと笑っていた。
肝と胆は表裏であり、表が実すれば裏が虚することもたまにある。(経絡治療では表実すれば裏は虚すると教える場合もありますが、表も虚して裏も虚する場合も多いので、各自で、常に、確認したほうがいい)
則ち、短日=肝虚になる場合があるというわけです。
また、肝(木)は筋膜を主るので、肝胆に異常が起れば、筋肉でできた心包の力も落ち、心包虚も出てくるわけです。
ですから、胆虚を補せば、肝虚からくる右肩胛骨裏の引き攣りも、胆経である側頭部(こめかみ)も、心包虚からくる胸苦しさも取れるわけです。
ああ、楽しかった。ヾ(^∇^)♪
しかし、やっぱり一穴鍼法はおもしろい。
先日、右下腹(七星論での腹七土)が痛むという人がいた。
「ここですか?」と腹七土を軽く押えて痛みを確認してから、
「ちょっとまっててくださいね」と豪鍼を一本取り、左太白に刺鍼した。
「どうですか、自分で痛かったところを押してみて!」
「あ、はい(クスッ)治ってます」
傍に立っていたスタッフ(最近入ってきたスタッフ)が不思議な顔をしているので、解説してあげた。
「ここは七星論での腹七土になるから、脾・胃の関係になる。だから脾査穴を使ってもいいのだが、脈診で脾虚と心包虚が出ていたので、心包の君主である心を関節配置で取るつもりで、脾経であり、関節配置での火を使ったのです。さらに、左に取穴したのは、脾の脈位が左関上だからで(七星論での脈位は難経とは違います)、則ち左病という考えからです」
説明を聞いていたスタッフは、うなずいてはいたものの、「ちんぷんかんぷんです」という顔をしていた。
「あははは、慣れるとすぐわかるから・・・」とそれ以上の説明はしなかった。
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胸苦しくて、右肩胛骨の内側と、左こめかみが痛いようなうっとうしいような感じがするという人がいた。
脉をみると、心包虚と胆虚があった。
胆虚の人は少ないので、慎重に脉を診ると、少しだけ肝実を診ることができた。
「よしよし」と言いながら、右胆査穴を補した。
「どうですか? こめかみの痛みは?」と聞くと、こめかみを触りながら、
「取れてます」と言うので、
「肩胛骨の内側は?」と聞くと、胸を張るようにしたり、肩を上げ下げして、
「取れてます」と言いながら、にたっと笑っていた。
肝と胆は表裏であり、表が実すれば裏が虚することもたまにある。(経絡治療では表実すれば裏は虚すると教える場合もありますが、表も虚して裏も虚する場合も多いので、各自で、常に、確認したほうがいい)
則ち、短日=肝虚になる場合があるというわけです。
また、肝(木)は筋膜を主るので、肝胆に異常が起れば、筋肉でできた心包の力も落ち、心包虚も出てくるわけです。
ですから、胆虚を補せば、肝虚からくる右肩胛骨裏の引き攣りも、胆経である側頭部(こめかみ)も、心包虚からくる胸苦しさも取れるわけです。
ああ、楽しかった。ヾ(^∇^)♪