市場の関心が米企業業績にシフト、好決算を材料にNYダウ213ドル高、一方、日米首脳会談開催記者会見で、トランプ氏「米朝首脳会談が開催されない可能性示唆」とWSJ紙(学校で教えてくれない経済学）

「米政府高官らはキム朝鮮労働党委員長と話している」と米当局者は話したと18日付WSJ紙でRebeccaBallhaus記者は書いた。18日付ブルームバーグ電子版でToluseOlorunnipa記者は「トランプ米大統領は「米国は北朝鮮との対話を始めている。会談開催地として5ケ所を検討している。順調にいけば会談時期は6月はじめないしそれ以上早くなるかもしれない。事態がうまく進まず会談が行われずとなれば強い立場で進むこともありうる。我々は拉致問題も取り上げる。他の多くのことも取り上げる。我々は北朝鮮に関しては非常に結束している」と語った」と書いた。

18日朝放送の韓国KBSは「安倍首相は17日、トランプ氏別邸でトランプ大統領と会談した。米朝首脳会談の開催場所は5ケ所で検討しているとトランプ大統領は語った。このところ日本は疎外されているとの思いから今回の日米首脳会談開催となったとみられる。米北首脳会談では北の核問題に加えて拉致問題も取り上げるとトランプ大統領は語った。米朝首脳会談場所は板門店が今のところであるが考えられる」と伝えた。

18日放送の上海「東方衛視」は「中国芸術団が17日、北朝鮮で公演。1,500人の観客とともに金正恩夫妻が並んで公演を鑑賞、盛んに拍手した。今回の公演は2ケ月前、習近平国家主席とキム委員長との約束を実行に移したものだ。今回の公演は北朝鮮と中国との親密さが示された。」と北朝鮮労働新聞は報じた」と伝えた。韓国KBSは「中国芸術団の公演にキム委員長は中国代表と2回会った。これは異例である。同時刻日米首脳会談が開催されていた。中国との親密な関係を誇示しているかのような印象を受けた。」と伝えた。

18日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で米ABCは「17日、トランプ米大統領は対ロシア制裁差し止めを検討している。」とサンダース、ホワイトハウス報道官は記者会見で話した。16日、ヘイリー、米国連大使は対ロシア制裁を実施すると発言していた。国連で米代表はシリアを支援しているとロシアを非難していたことと矛盾する。ロシアは国連で米英仏のシリアミサイル攻撃は国際法に違反するとアメリカを非難していた。」と伝えた。

一方、NY市場では地政学的リスクと貿易戦争懸念がやや後退し、市場の関心が米企業決算に向かった。ネット企業Netflix好決算発表やアマゾン株買い戻しが相場をリードした。ハイテク株が買われ、NYダウは213ドル高、24,786ドルで取引を終えた。ハイテク株価指数ナスダックは124ポイント高、7,281ポイントへ上昇した。3月の米住宅販売件数と3月の米鉱工業生産指数がそれぞれ予想を上回ったこともこの日の相場を支えた。NY外為市場では株高からドルが買戻され1ドル＝107.04円、1ユーロ＝132.40円で取引された。NY原油（WTI）はバレル65.52ドル、NY金はオンス1，349.50ドルと小動きに推移したと18日付ブルームバーグ電子版は伝えた。米関連ニュースで米シェ‐ルガス生産能力がここ10年で10倍、バーレル30ドル台で採算がとれるようになったと米ABCは報じた。(了)