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米企業業績好調予測からNYダウ95ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2006-10-13 09:08:47 | 経済学
今朝の食卓には余りにも多くの経済記事が飛び込んできて盛り付け出来ないほどである。

まず北朝鮮核実験に対する国連安保理事会での制裁決議が中国、ロシアの意向を入れるかどうかですれ違ったまま発表されそうだとの観測が流れた。このところアメリカの弱腰と見られる行動が目立っている。アメリカはどうやら北朝鮮問題には関わりたくないようだ。

次にNYダウが95ドル上げ、11,948ドルとこの日も新高値を更新した。McDonald’sが今年7~9月の決算見通しを上方修正したことが好感されて株価を上げ、つれてケンタッキーフライドチキンで有名なYum Brands株も大幅に上昇したこともプラスに働いた。

NY原油先物相場は、予想外のガソリン在庫の減少を受けて値上がりしバレル57.86ドルで取引された。しかし、ピークから25%値下がりしている。ここへ来ての原油・ガソリンの値下がりは、個人消費を下支えするとクリスマス商戦に向けて強気見通しも出てきた。

FOMC議事録についで米地区連銀の業況をまとめた俗にいうべイジュ・ブックで複数の地区で景気活動が鈍化していることを報告した。インフレ懸念は残っている。しかし、連銀の報告が、米国景気の減速を裏付ける内容であることから10月24-25日開催の次回FOMCで金利据え置きを予測する向きは多い。

米商務省は、8月の米貿易赤字が前月比2.7%増とエコノミストの予測をはるか上回る698億ドルと発表した。輸出は2.3%増の1,224億ドルに対して、輸入が2.4%伸び1,922億ドルを記録した。原油上昇に加えて設備投資、消費関連含め幅広い品目で輸入が拡大した。

貿易相手国別赤字額は、対中国が219億ドル、対OPEC加盟国112億ドルが多い。中国品が米国の旺盛な個人消費を支え、原油高騰が輸入増加に影響したことを分かり易く教えている。今後原油相場が落ち着いた動きを続ければ輸入は減るとの見方が増えている。

NY為替市場では、米貿易拡大を嫌気してドルが売られた。しかし、1ドル=119.35円前後、1ユーロ=1.2535ドル前後とドルが大きく売り込まれる状況は見えない。むしろ有事のドル買いや、特に対日本円では、日銀が目先利上げする気配がなく、金利差からドル買い意欲は強い。仮にこの先、米株高が続けば、1ドル=121円台までの円売りを予測する見方が増加している。

このところの米株式市場堅調の裏には、企業業績の好調を、投資家の心理的不安が優先して、株価が織り込んでいないとの指摘が増えてきた。2006年は米中間選挙の年である。イラク戦争で味噌をつけたブッシュ政権としても、アメリカ買いの流れは歓迎だろう。(了)

江嵜企画代表・Ken


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