ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

連載(4) 七星論での一穴鍼法 症例3 鼻水が出る

2010-06-04 17:05:41 | 診断即治療と虹彩学
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昨日から鼻水が出るという方が来た。
脈を診ると、肺、肝、腎の虚がある。

左の腎査穴にお灸を1壮してもらったら、「即座に鼻がスッと通るようになった」と言う。

七星の流れから水を補せば金が整うことはわかるはずですが、肝虚はどうするのかという問題がある。
そこが七星論の面白いところで、七星論では金を補すことで木を補すこともできるのです。

それが七星論でいうところの「対応経絡」で、対応経絡は共軛系になるので、腎を整えて肺が整えば、肝も整うわけです。

・・・内緒ですが、一穴で鼻水を止めたのは、これが始めてでした。(^○^)

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連載(3) 七星論での一穴鍼法 症例2

2010-06-04 08:15:06 | 診断即治療と虹彩学
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※経済学をご寄稿して下さるKenさんは、ただ今福岡へ講演出張中です。(゜゜)(。。)ペコッ


 6月20日の研究会と7月25日の実技講習会の準備で、七星論での経絡治療を整理しているが、なかなかおもしろい。
きょうの症例はちょっと前のものですが、このような例はたくさんあると思うので、掲載してみた。

 このような治療は私だけができるのではなく、七星論の理論と生理学を学び、六祖脈を診ることができれば誰でも可能なはずである。その準備のために研究会を開き、いろいろな実験をしている。(研究会は定員になりましたので受付を締め切りました)
 


≪腎臓が悪く、医師に「この調子でいくと人工透析を受けるしかない」と言われている方ですが、脈診では心包虚が出ていたので、右腎査穴に刺鍼したら脈は整った。≫

 脈診で心包虚なので、心包だけを整えるなら左の心包査穴に取穴すればいいのですが、この方は腎臓が絡んだ心包ですので、腎経から整えなければならない。そこで心包と腎を同時に整えるようにするために、「上下交差取穴」をしたわけです。(脈位も七星論によるものです)

 上下交差取穴とは、横隔膜から上にある肺、心、心包に異常がある時は、対側の下肢の対応経絡に取穴すれば整えることができるという取穴方法です。

 この方法で考えると、心包の脈位は左ですので「左病」とします。左病なので、心包経で取穴するなら、左に取穴すればそれで済みますが、腎から整える必要があるので、腎経の取穴も必要になってくるわけです。
 そこで、上下交差の取穴理論を取り入れて、心包の脈位と交差させるために下肢の右腎査穴に取穴するわけです。

 このタイプを心包経だけで整えようとして、心包経を取穴して、刺鍼後に検脈をすると腎虚が出ていたりする。そこで今度は腎虚を整えるつもりで腎経に刺鍼すると、今度は金虚や木虚が出てきて治療方針に迷いが出ることがある。(病伝は七星論によるものです)

 ですから、脈状には腎虚が出ていなくても、病状から腎経を頭に入れておくべきで、「その本から治療する」わけです。

 腎臓が悪いのに何故脈に出ないかという問題が出てきますが、それは薬による作用です。降圧剤などを飲んでいる人によく診ることですが、薬で本来の病状が脈に出てないわけです。
 ですから、どのような薬を飲んでいるかを問診しておく必要がある。投薬中の薬を知らずに脈診だけに頼っていると、いつまで経っても治せなくなるときがある。

 それを防ぐために当方では、電話予約を頂くときに、「飲んでいる薬や健康食品がありましたら、当日お持ちください」とお願いして、当日薬を調べて診断と治療に反映させるようにしている。

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