ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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気迷い気分台頭、NYダウ155ドル安も原油58ドルキープ(学校で教えてくれない経済学)

2009-05-12 11:47:10 | 経済学
経済のことは難しいからわからないというひとが結構多い。経済は日常にあり、と常々思っている。身近な鳥の生態を観察することでもいろいろ教えられる。身近と言えば自分の体の健康状態でも経済そのものを体感させてくれる。

植物を観察してもいろいろ教えられる。水や肥料を取り立ててやらなくとも、植物は根を地中深く伸ばして、水と栄養を補給している。経済とは本来、日常のさりげない生きざまである。それを何かと理屈をつけて、難しく、難しく、講釈する。経済も病気でも同じで、あれこれ、いじくるものだから、余計に、問題を複雑化させ、助かる病気も、手遅れになるのだと、素人ながらそう思う。

日常ということでは、先日、NHK・BSで、ジャイアンツの小笠原選手のドキュメント番組を見る機会があった。彼は夕方6時からのナイトゲームでも、お昼過ぎには試合が行われる球場に現れる。外野フエンスに沿ってランニングをはじめたあと、十数年、決まったメニューをこなしている。

左手だけでトスバッティングする。それが終わると、右手だけでトスを繰り返す。トスしたボールが彼の決めた位置からボール半分ずれても彼は打たない。軸がぶれるからだ。ドラフト3位で日本ハムにはいったころから変えていない。決まったことしか、僕は出来ませんからとさりげなく言った。

最近、決ったことをやるひとが、野球に限らず、日本のいろいろ世界で、いなくなってきたように思う。決まったことが出来なくて、応用が効くはずがない。目先、目先の利益を優先する。そのくせ臨機応変の動きができない。100年に一度の不況だと、ひとごとのように責任回避している。

決まったことをやるひとがいなくなったことでは、特に、腹立たしいのは、企業のリーダーが責任をとらない。再々触れているが、経営者の自ら経営判断のミスの責任を棚に上げて為替のせいにして平然としている。上が進退のけじめをつけない。当然、下の士気が上がろうはずはない。

韓国のある企業であった話をWSJ紙が紹介していた。社長の給料を4割カット、平取りは3割、だから職員は2割カットしてくれ。首切りはやらない。それでこそ企業のリーダーである。自分の給料はそのまま、地位も安泰、派遣切りはする。これでは組織もなにもあったものではないだろう。

当たり前のことが当たり前でなくなった。きめられたことをきっちりやることをよしとする考え方が、日本文化の原点にあった。それが崩れ始めて、日本と言う国がぼろぼろになりかけている。

日本画でもひたすらスケッチすることの大切さを、日本画家の森田りえ子先生から教わった。いま習っている日本画家の猪熊佳子先生からは、この花はどこの茎から出ていますかとよく聞かれる。花は、ただついているのではない。正確に写生することの大切さを教えられる。

先の小笠原選手は、ボールを打つ時、頭を残すことを叩き込むのだと話していた。左手でトスを繰り返す。次に右でトスをまた繰り返す。それが5分や10分でない。左、右とそれぞれ30分、40分続ける。しかも毎日続ける。叩き込んだ体だからこそ、来た球に、臨機応変に対応できるのだろう。

5月11日の週明けのNY株式市場は、ストレステストの結果後、増資不要の金融機関が増資をするなどの動きが出るなど相場の先行きに警戒感が広まり先週末の上げ分を帳消しにして、155ドル安、8418ドルで取引を終了した。

NY外国為替市場では、ドル売りの流れは変わらず、ドルは、対円、対英ポンドで値下がりした。対円では、1ドル=97.44円前後で取引された。対日本円では、ユーロも売られ、1ユーロ=132.27円前後で取引された。

NY原油(WTI)先物相場は、様子見気分の強い中も、前日比バレル13セント安、ほぼ並びのバレル58.50ドルで取引された。株安を受けて、債券が買われ、10年物米国債利回りも小動きで年3.165%前後で推移した。

日常の中に経済あり。診察に訪れた患者の顔をみれば、調子のいい悪いがお医者さんにはわかるそうだ。WBC戦でもイチローに主役を譲っているが、小笠原選手のここと言う時のしぶとい打撃が光った。ひごろの人知れぬ修錬あっての結果であろう。

原油、為替、金利の日々の動きから目を離すことは出来ない。(了)

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