ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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NYダウ46ドル高、ドル95円、原油 バレル58ドル(学校で教えてくれない英在学)

2009-05-15 10:49:06 | 経済学
5 月14日のNY株式市場は、悪い経済統計の発表のあとの割には堅調で、NYダウは、前日比46ドル高、8,331ドルで取引を終了した。昨日売られた反動であろう。
NY外国為替市場では、前日同様、ドル売りの流れが継続した。底流に米財政赤字が過去最大の1兆8,400億ドル(約180兆円)に膨らむとの政府の発表が影響している。
NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル60セント高、58.62ドルで取引された。NY金先物相場は、前日比オンス2.50ドル高、928ドルで取引された。ドルの先安懸念が原油や金相場を下支えしている。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」では、クライスラーが789のディーラー店を閉鎖するとの米ABCテレビニュースを紹介していた。GMは1000以上のディーラーを閉鎖すると既に発表している。米自動車メーカーが米連邦破産法11条適用で、裁判所の管轄に移り、企業の合理化策がやり易くなった結果であると解説していた。
米財務省は、「より効率的になる。長期的には米雇用増加に貢献する」と今回のクライスラーの決定を歓迎するとの異例の談話を発表した。「おはよう世界」では、「米国の自動車メーカーは、客の来ないディーラーを多く抱えている。ディーラーの数は、クライスラーは3,200、GMは6,000」と解説していた。
今朝発表の米経済統計では、直近の新規失業保険申請件数が、63万7,000件と予想外に増加した。しかし、傾向としては減少している。フォードが増資を発表した。フォードCEOが、「2011年には業績は回復、大丈夫だ」と語ったとして、NY株式市場は前向きに評価したとブルームバーグニュースは解説していた。
昨晩のテレビ東京の番組で、グリーンスパン氏が米国の住宅市況が底入れしたと話したと紹介していた。グリーン スパン氏は住宅バブルを引き起こした張本人である。にも拘わらずグリーンスパン氏が発言すると取り上げられる。
しかし、現実の米住宅事情は、毎月のように家の値段は下がりつづけている。差し押さえ物件の処分が下火にならないかぎり、市況底入れは早くて来年一杯かかるとコメンテーターが解説していた。
体の健康も同じである。一度大患いをするとなかなか元に戻らない。米国経済も同じである。目の前の痛みがきついと、ついついグリーンスパンのご託宣にすがる思いになるのであろう。ここは目の前の病気を治すことに専心すべきだろう。
昨日紹介した竹田和平さんの明日、5月16日に発売予定の新刊書「けっきょく、お金は幻です」(サンマーク出販)のプロローグに詳しいが、「金融危機が起こったほんとうの理由」の中で、「お金というものを評価しすぎたのです」と書いておられる。
「お金は経済の裏方です。経済の主役は製造やサービスの提供など、実際の生産や販売活動にあります。それがモノやサービスに価値をもたらし、その価値があちこちで頻繁に取引されることによって回ってくる」「ウォール街発の金融経済は、裏方にすぎないお金を主役に据えてしまった。」と書いておられる。
子供のころからお金のために人は簡単に鬼になる姿を見聞きしてきた。和平さんはお金は道具であるとも書いておられる。道具に振り回されて命まで失わないでほしい。(了)

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