しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

■探偵はBARにいる3

2018年01月28日 16時49分13秒 | 作品名(た行)
第444回「大いなるマンネリが悪い方向へと流れ始める。」
この作品のレビューを書くときにいつも言っているのが、「最近のドラマや映画などで、魅力的な探偵ものが無くなってきている。」ということ。昔に比べて「探偵」という職業が現実的でなくなってしまっているのだろうと思う。(ビジネスとしては存在するが、ドラマチックでないという意味で)多くのフィクションを含んでいたとしても個人的には探偵ものは昔から大好きなので、無くなってほしくないと思っています。今回の作品は、そんな探偵ものである「探偵はBARにいる3」です。

日本最北端の歓楽街ススキノ、そこにあるバー「ケラーオオハタ」に彼はいる。ススキノで起こる厄介事を解決するプライベートアイ(探偵)だ。ある日、相棒である高田が大学の後輩を連れてきた。その男が同棲する恋人の麗子が失踪したというのだ。探偵は簡単な人探しだと思い、軽い気持ちで引き受けることにした。ところが、彼女の素性を追っていくといくつもの隠し事が明らかになっていく。彼女は高級デートクラブで働いていた。そこは後ろに暴力団の影がちらつく評判の良くない会社が経営している。単なる人探しがどんどんきな臭くなっていく。さらに数日前に起こった蟹を輸送していたトラック運転手が殺害された現場に麗子がいたという情報もあり、事件は思わぬ方向へと転がり始めるのだった。

この作品のマズかったところはレーティングを前作までのPG12からGに下げてしまったことだ。引き下げたことで鑑賞可能な対象が広がりはしたが、前作までのドス黒い雰囲気や暴力描写などをやわらかい表現にせざるを得なくなってしまった。そのせいでハードボイルドがかなり半熟な出来になってしまいました。

さらに事件の内容そのものも、物足りない。1人の人間が命を懸けてまで行動を起こすには動機が弱い。今作のマドンナとなった北川景子演じるマリが過去の出来事、現在の出来事、そこから導き出された行動としては説得力が弱いと感じました。

脚本を1作目から続けている古沢良太さんは「相棒」や「リーガル・ハイ」などの脚本も務めていた人物なので、期待していたのですがレーディングの影響もあったのか、表現方法が弱腰になってしまい、そのせいでこのシリーズらしさが無くなってしまっていました。

個人的には探偵版「男はつらいよ」のような雰囲気は残っていたものの、事件そのものの描き方が一般受けするようにと考えた結果、作品の良さまでが消えてしまったような気がします。

キャストはいい意味で前作までの皆さんがそのまま登場してくれてよかったです。さらにリリー・フランキーや北川景子のキャスティングには問題なかったと思います。ただ高田の強敵として描かれた志尊淳演じる謎の男については、おそらくどうしても強敵を登場させたかったのだと思いますが、彼のバックボーンや生い立ちなど一切の説明を省いてしまったことで、まるでマンガの登場人物のように現実味の無いキャラクターになってしまい、「どんなに強くても、最後は高田が勝つんでしょ。」みたいな見かたしか出来なくなってしまったのは残念でした。

点数としては★★★☆☆です。劇場での鑑賞を後悔するほどではありませんが、誰かに薦めたりはしないと思います。いずれ放送されるであろう地上波を待てばいいというくらいの作品でした。原作に忠実な脚本だとしたら申し訳ないのですが、もっと事件や登場人物や展開を練るべきだったような気がしています。続編あるのかなぁ?1作目みたいなハードボイルド作品が見たいと切に願ってしまう今日この頃なのでした。

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ダンケルク

2017年09月11日 22時44分50秒 | 作品名(た行)
第436回「彼らしい作品だと賞賛すべきなのだろうか?」
基本的に戦争映画は見ないことにしている。それは「戦争」というものがとても救いの無い行為だからだ。戦う人々に理由はあれど、どちらが勝っても負けても、後味のいいものではない。「戦争」という名のもとに人殺しを正当化され、傷ついていく人々を見ているのは気持ちのいいものではない。それを映画というエンターテイメント作品にされても楽しむことは出来ない。ではどうして今夜の作品「ダンケルク」を見たのか?それは監督がクリストファー・ノーランだったからだ。好きな監督の1人である彼が、戦争映画しかも実話を基に描いたと聞けば、どんな作品に仕上がったのかとても興味があった。だからこそ嫌いな戦争映画を観るために映画館へと足を運んだのだった。

舞台は第二次世界大戦初期の1940年5月26日。イギリス、ベルギー、カナダ、フランスから成る連合軍兵40万人はドイツ軍に包囲され、フランスの北端にある港町ダンケルクに追い詰められた。イギリス首相のチャーチルは彼らの救出のためにイギリス国内から軍艦の他に民間の漁船やヨット、はしけを含む、あらゆる船舶を総動員した撤退作戦(作戦名:ダイナモ作戦)が発動された。しかし、遠浅の海岸のため巨大な軍艦が近づけず、少人数を乗せた小さな船で沖合で待つ軍艦まで移送を繰り返すというものだった。多くの兵士が海岸に長蛇の列を作り救出を待っていたが、そこにドイツ軍は戦闘機で攻撃を仕掛けてきた。果たして彼らは生き残ることが出来るのか?

映画は陸上の若い兵士、救出の為に小さな民間船で救出に向かう親子、空から戦闘機で救出を援護するパイロットという3つの視点で描かれていく。これがとにかく解りにくい。通常であれば、別の視点であっても同じ時間軸で描かれることが多いのだが、この作品は若い兵士のパートは幾度も夜になり、時間が数日経過しているのがわかるが、船と戦闘機のシーンはずっと昼間。それが幾度となく絡まり合いながら展開していくので、今自分がどの時間軸を見せられ、救出作戦がどのようになっているのかが、まったく理解できなかった。時間が進んでいるのか、戻っているのかが解らないために、緊迫感が伝わってこないのだ。

さらに物足りなかったのは海岸に集まった兵士の数だ。救出を待つ40万人の兵士と聞いていたので、どれほど凄い光景が海岸線に広がっているのかと思っていた。しかし、海岸線で救出を待っていた兵士達の数は多く見積もっても数千人。もちろん攻撃対象なのだから隠れていて当たり前だが、一度でも多くの兵士が無防備なままの状態で残っていて、生き残るための時間はあまり残っていないことを観客に見せていれば、もっと緊迫感があっただろうと思いました。

ネット上の記事などを見ると「史実」に基づき、現場にいた兵士と同じ気持ちになってもらうために余分な演出を極力排除したと書かれていた。しかし、観客はどこまでこのダンケルクでの出来事を知ったうえで劇場へ足を運ぶだろうか?正直、日本人である私はこの出来事を、ノーラン監督が映画として作ったことで知った。鑑賞語にネットで調べてイギリスやフランスではとても有名なエピソードであることを知ったくらいに、事前に情報を持っていないのだ。史実だから結末は解っているのだが、見る人間の全てがそうではないし、説明的な演出をせずに観客に説明することは出来たのではないかと思う。

それでも見応えはあった。セリフを極力省いた演出。ノーラン組ともいうべきキリアン・マーフィー、トム・ハーディーの演技。特に音楽のハンス・ジマーは見事でした。それらによって映像的には見事だったと思う。クリストファー・ノーランらしい作品だったというべきだが、私は素直に賞賛できなかった。結論として戦争映画はフィクションなのかノンフィクションなのかに関わらずエンターテイメント作品にはなり得ないということだ。事実をただ事実として描けばいいのならばドキュメンタリーを撮ればいいと思ってしまった。彼のファンである私が付けた点数は★★★☆☆だ。

冒頭からずっと気になっていたことがあった。それは冒頭で示された字幕。桟橋:1週間、船:1日、戦闘機:1時間というテロップがあった。それに意味があるのだろうが、一体何なのか?ずっと考えていた。その答えに辿り着いたのは家に帰って来てからだった。(正解なのかは解らないが)おそらく最初に書いた時間軸だったのではないだろうか?それぞれの時間軸がバラバラで解りにくいと書いたが、今更ながら冒頭にその説明があったのかと勝手に納得してしまった。

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トランスフォーマー/最後の騎士王

2017年08月13日 22時22分28秒 | 作品名(た行)
第433回「製作側はただの金儲けとしか思っていないのか?」
このブログを私が書き始めたきっかけは、ネット上にあまりに辛辣な言葉で綴られた映画についての感想が多いと思ったからです。映画を愛するものとして、どんな作品でも、大勢のスタッフ、キャストが関わっているのだから、どこが面白かったのか。どこがつまらなかったのかをきちんと伝えたいと思いこのブログを始めました。なので今までどんな作品であっても、いいところを見つけ、最低の評価というのはしてきませんでした。しかし、今回の作品「トランスフォーマー/最後の騎士王」については褒めるべきところが見つかりません。正直、どう書くべきなのか悩んでいます。

オートボット総司令官オプティマスプライムが宇宙へ旅立ってから数年、人類とトランスフォーマー達の間で起こった生存競争は激化の一途を辿っていた。新たにオートボットのリーダーとなったバンブルビーは、完全復活を遂げたメガトロン率いるディセプティコンと、人類の対トランスフォーマー部隊「TRF(Transformers Reaction Force)」に立ち向かうも苦戦を強いられていた。そこにオプティマスが帰還してくるが、彼は創造主クインテッサ人によって地球に急速接近中の故郷サイバトロン星を救うために人類を滅ぼそうとする破壊者に変貌を遂げていた。(Wikipediaより引用)

このシリーズはこの作品で5作目になりますが、個人的には2作目ですでに破綻していると思っています。それは2作目で登場した主人公の同級生の女生徒に変身した悪役が登場したことです。あくまで個人的な思いですが、トランスフォーマーはあくまで地球上にある機械に憑依し、変形することに面白さがあると思っています。車や戦闘機。ラジカセなどなど、人間に身近な物に変形しているという良さがあるのに、人や動物などの生命体に変身できるとなると、世界観が壊れてしまうと思っているので、2作目にアレが登場した段階で「残念なシリーズ」となってしまっています。それでも見続けているのは、トランスフォーマーの良さが戻ってくるのを期待しているからです。

さて、前置きが長くなりましたが、今作についての感想です。とにかく脚本がつまらない。そのうえ、地球規模の危機を描いているのに緊張感が全く無い。同じBGMでずっと同じテンションで、どこかで観たようなアクション、ストーリーがずっと続いているという印象です。トランスフォーマーが有史以来ずっと地球上にいて、人類に影響を与えてきたという設定はすでに周知の事実です。それを今作はアーサー王の伝説にスポットを当て、それを現代へと展開され、重要なプロットとしていますが、どこかで観たような戦闘シーンが冒頭からダラダラと続き、アーサー王に思い入れが無い私は「何が言いたいのだろう?」ずっと考えていたのですが、結局良く解らないままでした。唐突に入れ替わる時間軸、突然登場する前作からのキャラクター、全てがまとまっていないので伝わってきませんでした。

さらに悪役に乗っ取られたはずのオプティマスはあんな事で、あっさり復活。まともに活躍したオートボットは2体だけ、無駄に多く登場するディセプティコン、ダイノボット。ただただ続く派手なだけのアクションシーン。見ているこっちは食傷気味になってしまいました。ストーリーも説明不足のために飽きてきてしまい、睡魔に襲われてしまいました。それは私が悪いかもしれませんが、もう一度お金を払って劇場で観たいとは思いません。

点数は初の★☆☆☆☆です。エンディングでまだ続けたい気満々の映像が流れますが、もう止めてくれと思いました。(理由は上述した中にあります。)最近はスパイダーマンのようにリブートという方法もあるので、続編を作るなら一度全てをリセットしたらどうでしょう。この作品は劇場へ足を運ぶ必要はありません。とにかくお話なんてどうでもいい、トランスフォーマーが暴れまくるのが観たいという人にはおススメですが・・・そのうち地上波で放送されるのを待てばいいと思います。

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ドクター・ストレンジ

2017年01月29日 23時23分36秒 | 作品名(た行)
第418回「久しぶりに1800円で映画を観たよ。」
2017年最初の映画鑑賞が月末になってしまうというのは、どうしてだろうと考えてみた。ちょっと前から続いている意欲の減退もそうだし、ブログを書くのに面白い作品で書きたいという思いからだろうか?そんな私が2017年最初に選んだ作品は、もちろん「ドクター・ストレンジ」です。フェーズ3に入ったマーベル映画の中心人物になると噂のドクター・ストレンジを最初に選んだのは必然とでもいうべきでしょう。

ニューヨークのとある病院に勤務するスティーブン・ストレンジは高慢な性格ながらも、その天才的な手腕で数々の手術を成功させてきた外科医。そんな彼はある日、交通事故で瀕死の重傷を負う。一命を取り留めたものの彼が目を覚ました時、彼の商売道具でもある両腕は、そのほとんどの機能を失っていた。多くの医者を訪ね、あらゆる治療法を試したが、彼を治せる医者はいなかった。外科医としての自信を失った彼はその人生までをも投げ出そうとしていた。ある日、いつものようにリハビリをしていた彼は、かつて下半身不随で彼も治療を諦めた患者が今は何事も無かったかのように歩いて暮らしているという話を耳にする。彼は藁にもすがる気持ちでその元患者を訪ねると、確かに何事も無かったかのように生活していた。彼から「カーマ・タージ」という場所へ行ったと聞いた彼はすぐに旅立った。そこはネパール・カトマンズ。必死で探しあてた寺院カーマ・タージにはエンシェント・ワンと名乗る人物がいた。そこで彼は魔術を目にし、魔術師になるべく厳しい修行を始める事となる。時を同じくし、かつてカーマ・タージで修練していたカエシリウスが闇の魔術を使い、世界を暗黒次元に陥れようと画策していた。

作品の評価としては、面白い作品に仕上がっていると思います。しかし、それはこの先の「マイティ・ソー/ラグナロク」や「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」へと続くための1つの作品として見た時の評価であって、単独作品として見るとちょっと説明不足な部分が多くある作品だったと思います。

私がブログでよく書く、エピソード0を描く難しさと魅力的な悪役については、ひとまずは合格点だったと思います。医者だった彼が魔術師としての道を選ぶ過程も無理なく描けていたし、まだ一人前にはなれていない描写もいい意味で今後の作品への期待となりました。もう一つの要素である悪役に関してはマッツ・ミケルセンが演じたカエシリウスは残念ながら、魅力的な悪役にはなりきれませんでした。要素は持っていたのですが、もう1人いた為に、魅力を出し切れなかったような気がします。その悪役は今作では登場はしないのですが・・・

点数は限りなく満点に近い★★★★☆です。ストレンジも魅力的なキャラクターですが、脇を固めるキャラクターがとても魅力的でした。そして今後の活躍が楽しみになる伏線をたくさん残した作品でした。(いつものエンディングも含めて)この後にストレンジがどのように成長し、アベンジャーズの面々とどのように絡んでいくのか?とても楽しみになる作品でした。単独作品としはちょっと物足りなさがありましたが・・・

吹替え版と字幕版の上映方法について、吹替え声優についてなど、言いたいことがいっぱいあるのですが、長くなりそうなので止めておきます。(笑)

本年もよろしくお願いいたします。

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デスノート Light up the NEW world

2016年11月06日 22時34分10秒 | 作品名(た行)
第413回「結局、誰に向けて作られた作品だったのか?」
かつて週刊少年ジャンプで連載していた「デスノート」。すでに週刊購入を止めていた私は連載されているのは知っていましたが、未読のまま前作の映画「デスノート」が公開されるという話を聞きました。それから興味を持って原作を読んだのですが、少年誌の連載とは思えないほどのダークな内容と会話劇、緻密な絵に加えて、奇抜な展開とヒットの要因を納得する内容でした。なので今夜の作品「デスノート Light up the NEW world」の製作を知った時は、前作以上の作品は無理だろうと思っていました。しかもオリジナルの脚本だなんて・・・

かつて死神が持つデスノートが人間界に落ち、それを拾った夜神月が多くの人間を殺し、理想の世界を作ろうと画策した。しかし、その企みは世界的名探偵Lの命を懸けた活躍によって阻止された。その事件から10年が経過した。再び世界では次々と人が死因不明によって死んでいく事件が多発していた。再び世界にデスノートが放たれたのだ。日本では以前の事件後から密かに活動を続けていた「デスノート対策班」が正式な対策本部となり、デスノートの所有者「新生キラ」を追いかけていた。デスノートオタクであらゆる情報を調べていた三島創は対策本部の中心となってキラを探していた。さらにはLの後継者として活躍していた探偵・竜崎もデスノートを探していた。そんな時、渋谷で次々と人が死んでいく無差別事件が起きる。デスノート所有者と思われる容疑者を追いつめるが犯人も突然、命を落とす。犯人自身も死をデスノートに書かれていた。対策本部が手に入れたデスノートに触れたことで死神から、人間界に6冊のデスノートが持ち込まれた事が明らかになる。やがて多くの人々を巻き込んだデスノート争奪戦が始まるのだった。

ツッコミ所が多過ぎて、どこから話したらいいのやら・・・。原作がすでに「死神」や「デスノート」「世界的名探偵」などという荒唐無稽な設定なのだから、それを生かそうとすればこうなるということなのだろうか?個人的には原作はその荒唐無稽さを細かいルールや伏線などで説得力のあるものに作り上げていました。このオリジナルストーリーはどこかで聞いたような設定、前作を真似たようなトリック、わざとらしいセリフなど、期待していた私の気持ちはどんどん盛り下がっていきました。

「6冊のデスノート争奪戦」などと大風呂敷を広げたものの、結局はあっさりと4冊は集まってしまい、残りの2冊も所在は近くにある。さらに6人(6体?)いるはずの死神は3人しか登場しないという、なんとも中途半端なものになってしまいました。もちろん、6人全てが登場し、所有者全員がとてつもない頭脳を持った人間だったら、2時間の上映時間の中での解決は出来ないでしょう。そういう意味では最近良くある、無意味に2部作にせずに一応の完結を見せたことは評価すべきなのでしょうが。

作品の点数としては★★★☆☆です。上映時間中に睡魔に襲われることはなかったので、それなりに面白かったのだと思います。ただ冷静になって考えれば考えるほど、粗が目立ってしまい、あそこはどうなの?あれはどうなの?と色々と考えてしまいました。そういう意味では誰かに薦めたいと思える作品ではありません。では製作陣は誰に見せたいのだろうかと考えてしまう作品でした。

可能であったのなら、原作者の大場つぐみに脚本を頼むとか、忙しければ共同にするとか、なんらかの形で参加させるべきだったのでは?と思いました。せっかく面白い世界観・設定なので、とても残念でした。

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10 クローバーフィールド・レーン

2016年06月19日 23時09分37秒 | 作品名(た行)
第403回「多少は看板に偽りありではあったが、それでも・・・」
「どうしてこの作品を観たかったのか?」と聞かれれば、「タイトルにクローバーフィールドを冠しているから。」と答えるだろう。2008年に公開された「クローバーフィールド/HAKAISHA」はPOV方式で撮影された作品で、85分という短い時間ながら、個人的にはとても見応えのある作品で、今でもお気に入りの1本です。そんな作品の続編的な作品と聞けば見逃すわけにはいきません。今回の作品は「10 クローバーフィールド・レーン」です。

ミシェルは目を覚ますと、自分が地下シェルターに監禁されていることに気が付く。彼女は恋人との別れを決意し、住んでいた街を離れるため車を走らせていた。しかし、突然車をぶつけられ崖下に落下、気を失っていた。覚えているのはそこまでだった。すると彼女の前に現れたハワードという男はミシェルを誘拐したのではなく、助けたのだと主張する。殺されるのでは?と恐怖するミシェルだったが特に行動を制限されるわけでも、拘束されるわけでもなかった。さらにはその地下シェルターにはもう1人、エメットという男がいた。彼もハワードによって連れてこられたわけではなく、自分からこのシェルターへと入ったという。しかし、外へ出ようとするとハワードは驚くべき事を語った。「人類は謎の生命体の攻撃によって絶滅した。」というのだ。さらに外の空気は汚染され、外へ出た瞬間に死んでしまうという。にわかに信じられないミシェルは何とかして外に出ようと画策する。

冒頭でも述べたようにこの作品を観ようと思ったのは「クローバーフィールド」という言葉とプロデューサーを務めるJ・J・エイブラムスの名前だけでした。個人的には続編かあるいは何らかの関連性を示してくれるのを期待していましたが、それを示す要素は全くありませんでした。しかし、その事がこの作品の評価を下げることには結び付きませんでした。

登場人物は3人だけ(正確には声のみや、死体、写真などありますが。)さらに驚いたのは回想シーンやタイムラインをいじったりを全くしないでストーリーが進んでいくのです。観客に与えられる情報は登場人物が発するセリフだけなのです。観客は主人公であるミシェルのように、ハワードが話す事や外で起こっていることが事実なのか?嘘なのか?ミシェルと同様に迷い考えることになるのだ。普通であれば多用される回想シーンや時間軸の入れ替えを使わずに進めていくのは、よほど脚本に自信が無ければ出来ないことだろう。

さらには脚本のプロットも見事でした。限られた地下シェルターという空間にある小道具を効果的に使い、伏線としたり、その後の展開へと続けて行く脚本はお見事でした。結果として前作との関係性を明らかにはしませんでしたが、ただ単に地球外生物との対決を描くよりも色々な要素を含んだ優れた作品に出来上がっていました。

点数は★★★★☆です。残念ながらお話のメインだと思っていた人類の危機は物語の最後に少し描かれただけだったのと、登場するクリーチャーが暗闇の中だったのでちゃんと確認出来なかった点をマイナスとしました。でもストーリーは文句なく満点だと思います。

クローバーフィールドの続編かもと、期待したような結果では無かったのですが1本の作品として見応えがあったのは事実です。可能であるならば、この世界観を広げていってもらい、「クローバーフィールド事件」の全容が知りたいと思うのは私だけでしょうか?

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デッドプール

2016年06月06日 00時35分54秒 | 作品名(た行)
第402回「ずいぶんと長い間待たされたが、待った甲斐があった作品。」
最近、今回の作品ほど何も考えずに楽しめた作品があっただろうか?とにかく下品で、とにかくグロくて、それでいてエンターテイメント作品として仕上がっているのは珍しいのではないだろうか?この作品が作られるという話が持ち上がってから、今日まで多くの紆余曲折を経て、大ヒット作となった「デッドプール」。アメコミ映画ファンである私が見逃すはずはありません。

かつて特殊部隊で兵士として活躍し、退役後は街の用心棒のような生活を送っていたウェイド・ウィルソン。そんな彼の前に娼婦をしていたヴァネッサが現れ、2人は一瞬で恋に落ちる。しかし、幸せは長くは続かない。ウェイドに末期の癌が見つかったのだ。突然、死を目の前に突き付けられ、落ち込むウェイドの前に正体不明の男が現れる。とある実験に参加すれば、ウェイドの癌を治すことが出来るというのだ。藁をも掴む思いで実験に参加を決意した彼は、不死身の身体を手に入れた。しかし薬の副作用によって全身の皮膚がただれてしまった彼はヴァネッサに会うことが出来なくなっていた。元の姿を取り戻すためにウェイドは実験を取り仕切っていたエイジャックスを探し始めるのだった。赤いコスチュームに身を包み、「デッドプール」と名乗り・・・

主演のライアン・レイノルズがこのデッドプールというキャラクターを演じたのは2009年に劇場公開された「ウルヴァリン X-MEN ZERO」で悪役としてウルヴァリンを苦しめたのが最初でした。もともとコミックでも人気の高いキャラクターだった事もあり、すぐに単独作品の話が持ち上がった。しかし、続報が無いまま、ライアン・レイノルズはマーベルのライバル社であるDCコミックの「グリーン・ランタン」で主人公を演じることになる、ところがその作品は続編へと続く大ヒットには至らなかった。そんな事からもうデッドプールの話は無いのかと思っていたが、ライアン・レイノルズは諦めていなかった。彼自身がプロデューサーとなり、製作に関わることでこのキャラクターを生かそうとしたのだった。

この作品に賭ける彼の思いは見事に結実しています。それはそれは見事な作品に仕上がっていました。デッドプールというハチャメチャなキャラクターがこれでもかとスクリーン上で暴れまわる姿は文句が付けようないほどの出来でした。もちろんR15指定になるくらいですから、エロもグロもそれはそれは容赦無いです。でも、この作品はこれでいいのだと納得させられるくらいの勢いみたいなものがありました。

残念なところも少しだけ。いつでもアメコミ映画を書く時に言っていることですが、魅力的な悪役の存在です。今作は「X-MEN」の世界の中で描かれているので、出てくるのは「ミュータント」と呼ばれる能力者なので、見た目は普通の人間だけど、特殊な能力を持っているというキャラクターが普通なのですが、悪役くらいは派手なコスチュームなどの見た目の派手さが欲しかったと思います。デッドプールやコロッサスなどの主役側ばかり派手で、悪役の2人が見た目は普通というのではちょっと物足りなく感じました。

点数は限りなく満点に近い★★★★☆です。上映時間が短いにも関わらず、最初のエピソードを無理なくスムーズに描くことに成功している稀有な例だと思います。小ネタも満載なので、今までのX-MENシリーズを観ているともっと楽しめることは間違いないですが、難しい事を考えずに映画の世界に飛び込んでも十分に楽しめると思います。

大ヒットを受けて、すでに続編も決まったようなので今から楽しみです。今後はどんなキャラクターと共演していくのでしょうか?今作の決戦の舞台となった場所が、どう見てもアベンジャーズで出てきたヘリキャリアな気がして、別会社だけど、スパイダーマンのように配給会社を超えた共演もあるのでしょうか?

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007 スペクター

2015年12月31日 22時55分08秒 | 作品名(た行)
第392回「映画鑑賞への意欲を回復させる作品とは?」
ずいぶんとご無沙汰しています。ブログ更新への意欲の減退というよりは、映画鑑賞そのものへの意欲が減退してしまい、ここ数ヶ月は映画館への足も遠のいていました。そんな状態の私が久しぶりに映画館へと誘ったのは先行上映だった「007 スペクター」です。ところが・・・・

イギリス諜報機関「MI6」に所属する007ことジェームズ・ボンド。良き理解者だったMが死に、後ろ盾を失ったボンドは彼女が生前に残したメッセージに従い、とある男を追いかけてメキシコへ来ていた。その男を追い詰めることには成功するが、手に入れたのは男が身に付けていた指輪だけだった。イギリスに戻ったボンドは新たに就任したMに呼び出され独断による行動を厳しく注意を受ける。ところがボンドは静止を聞き入れず、手掛かりを求めてローマへ。その男が付けていた指輪は「スペクター」と呼ばれる犯罪組織のものである事が判明する。さらにはその組織を率いているのがボンドの少年時代に深く関係していることがわかり、ボンドはスペクターを壊滅させるために潜入を開始するのだった。

以前に書いた007のブログにも書いていますが、私はダニエル・クレイグが演じる6代目ジェームズ・ボンドが大好きです。今までのスタイリッシュでカッコいいボンドよりも肉体派で傷つきながらも戦い続ける姿に魅了され彼が演じるようになってからは欠かす事なく鑑賞しています。今作では「カジノ・ロワイヤル」から彼の周りを暗躍し続けて来た組織「スペクター」の全貌が判明します。そんなこともありワクワクしながら劇場へと向かいました。

最初に結論から言ってしまうと、期待したほどの出来ではありませんでした。舞台をメキシコ、ローマ、オーストリアなど世界各国に移すのですが、その行動の目的がイマイチ明確ではなく、同じようなプロットの為、単調な感じを受けてしまいました。ギネス世界記録となった爆破シーンも周りに何も無いせいなのか、「え?これで世界記録?」と思ってしまうくらいアッサリと終わってしまいます。

ただ、「カジノ・ロワイヤル」から続いていた伏線が回収されるので観ておきたい作品であることは間違いありません。今までの作品を見返したほうが一段と楽しめるかも・・・

点数は★★★☆☆です。これは自分が完全に悪いのですが、かなり疲れていたせいか鑑賞中に何度も睡魔に襲われてしまい、それとの戦いが忙しくて見逃したシーンがあったかも知れません。もう一度観る必要があるかも。

あ、それからお休み中にトラックバックしてくれた皆様、ありがとうございました。すべて公開しました。お休みなのに来てくれてありがとうございました。
また、これから頑張って更新します。

【追記:2016年12月30日に再鑑賞】
年の瀬も押し迫って来た頃に、私は再びこの作品を観る為に映画館へと足を運びました。
なぜなら前回は睡魔に襲われてしまったからです。改めてこの作品を観ようと思ったのです。
まずはしっかりと謝罪と訂正をしなくてはなりません。どうやら私は映画のほとんどを眠ってしまっていたようです。改めて鑑賞した「007 スペクター」という作品はとても面白い作品でした。
お話のプロットもしっかりと描かれていたし、テンポの良い展開、世界中を又にかけた物語は観客を魅了することでしょう。
この作品は「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」「スカイフォール」そしてこの「スペクター」と長い1つの物語になっています。ジェームズ・ボンドにまつわる因縁や宿命を見事に描いています。それでいてエンターテイメント性は損なわれることなく、観客を楽しませてくれます。
改めて言わせてください。この作品は★★★★★です。

さらに物語が終わったわけではなく、エンドロールの最後には続編を予感させる記述がありますので、この物語はさらに深みを増していくことでしょう。

007 スペクター 2枚組ブルーレイ&DVD(初回生産限定) [Blu-ray]
ダニエル・クレイグ,クリストフ・ヴァルツ,レア・セドゥ,モニカ・ベルッチ,レイフ・ファインズ
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ターミネーター:新起動/ジェニシス

2015年07月12日 22時12分23秒 | 作品名(た行)
第382回「努力は認めるが、無理やり感は否めない。」
ターミネーターシリーズは確かに映画史に残るSF超大作ではある。1作目よりも2作目のほうが作品として断然に面白いという稀有な例が起きた作品でもある。だからこそ続編が作られるのはわかる。しかし個人的な意見ですが、4作目で全てを描き切ったと思っていました。だからこそシュワルツェネッガーが俳優として復帰し、5作目を作ると聞いた時には期待よりも、どういうお話を作るのかのほうが心配だった。今回の作品は「ターミネーター:新起動/ジェニシス」です。

西暦2029年のロサンゼルス、人工知能「スカイネット」によって始まった人類滅亡の危機。その戦いは抵抗軍を率いるジョン・コナーの活躍によって終止符が打たれようとしていた。敗北が決定的になったその時、スカイネットはタイムマシンを起動し、指導者ジョン・コナーの母親であるサラ・コナーの抹殺を目論み、ターミネーターを1984年に送り込んだ。母親を殺害し敗北の歴史を変えようとしたスカイネット。その目的を阻止する為に抵抗軍はジョンと行動を共にしてきたカイル・リースを送り込むことにした。ところが送り込まれたターミネーターの前には年老いた同型のターミネーターが現れ、それを破壊。そしてカイルの前には強い戦士となったサラ・コナーが現れた。サラはカイルにこう言った。「あなたの良く知る1984年では無くなったのよ。」と・・・

正直、観ながら「今までの作品のいいところを取った、ごった煮みたいな作品だな。」と思ってしまいました。アイデアは決して悪くはありませんでした。というかああするしかなかったというのが正しいのかな?すでに前の作品群で過去の事も未来も含めて、ほとんどを描き切ってしまっているからね。登場するキャラクターも総出演って感じでしたし、設定などもとにかく詰め込んでしまおうという感じのする作品でした。それはそれで面白いのですが、まあとにかくゴチャゴチャした印象を受けました。

登場する役者さん達はなんの問題もありません。キャストがシュワルツェネッガー以外全員変更になっているのは仕方のないことでしょう。1、2でサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトンはすでに60手前、初代カイル・リースであるマイケル・ビーンも同様です。同じキャストでやれというのは無理があり過ぎます。(個人的にはそれを望みたいのですが。)ただ今作でサラ・コナーを演じたエミリア・クラークはちょっとイメージが違いすぎて違和感がありました。見た目が幼いせいなのか、勇敢な戦士として育ったサラ・コナーにはどうしても見えませんでした。さらにはつい先だってアカデミー賞で助演男優賞を受賞したJ・K・シモンズがせっかくいいキャラクターで登場したのに、あっさりといなくなってしまったのは残念でした。

点数としては★★★★☆です。あまり褒めていない割にいい点数なのは、私がシリーズのファンだからということです。噂ではどうも3部作の予定らしいのですが、であればもっとシンプルな脚本にして、全部を今作で解決するのではなく、次回作への期待を持たせたほうが良かったのでは?と思ってしまうくらいに色んなことが盛り込まれています。それでも最後まで飽きさせることなく観られたのは監督の手腕によるところが大きいのでしょうか?

この作品ではまだまだ多くの部分が謎のまま終わりを迎えてしまいます。ここまで来るといまだに出演を続けているシュワルツェネッガーの凄さには驚かされます。いったいいくつになるまでアクションを続けるのでしょう?

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アーノルド・シュワルツェネッガー,エミリア・クラーク,ジェイソン・クラーク,ジェイ・コートニー,イ・ビョンホン
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トゥモローランド

2015年06月07日 23時52分53秒 | 作品名(た行)
第379回「常に一定のレベルを保つことの難しさ」
まずは苦言を述べさせてください。何度もこのブログでも書いているように最近は吹替版が多く、劇場によっては字幕版が公開されていないという状況が多く見受けられます。世界的に見れば字幕版が存在するほうが珍しいのはわかりますが、個人的に字幕版で映画が観たい私としては吹替版しか選択肢が無いのは残念でなりません。特に最近では客寄せの為に声優に慣れていない芸能人を使うケースが多くあり、そんな事でしか客が呼べない作品なのか?と残念になります。今回の作品「トゥモローランド」もそうです。私が通っている映画館では吹替版の上映しかないので、仕方なく吹替版での鑑賞でした。それでも・・・

1964年ニューヨークで開かれた万国博覧会の会場、発明好きの少年フランク・ウォーカーは自分が作った発明品を持って会場を訪れていた。そこで出会った自分と同じくらいの少女・アテナ。彼女からピンバッジを受け取ったフランクは、アテナの後を追って、「イッツ・ア・スモールワールド」のパビリオンへと入ると、突然ピンバッジが光り、別のルートへと導かれる。そして着いた先にあったエレベーターへと乗り込むと、フランクは全く見たことも無い世界へと足を踏み入れるのだった。
そして時は流れ、現代。宇宙飛行士になることを夢見ているケイシー・ニュートン。彼女は好奇心旺盛で何事にも前向きな17歳の女の子。NASAの技術者である父親が務めるロケット発射台が取り壊されるのを知ると、その作業を中止させようと、夜中になると施設へ忍び込んで作業を妨害していた。ところがある日、見つかってしまい警察に逮捕されてしまう。未成年であることで厳重注意で保釈され、所持品を返される時、自分の荷物の中に見慣れないピンバッジがある事に気が付く。何気なくそれに触れると突然、自分の周りに麦畑が広がり、遠くには観たことも無い巨大な建物が建っていた。好奇心旺盛なケイシーがそこへ興味を持つのは簡単だった。そして、それは人類すべてを巻き込んだ大冒険への始まりだった。やがてケイシーを導いたのはかつてフランクを導いたアテナで、そしてフランクの元へとケイシーを導いて・・・

映画を観終わって思ったのは「ディズニーは映画を作るのが上手な会社だ。」ということでした。嫌いな吹替版で鑑賞していることなんて、すっかり忘れて映画を楽しんでいる自分がいました。一番重要な脚本は時間軸をいじりながらも、主題をうまく伝えていて、さらにドタバタな展開、アクション、コメディ。普通ならそんなに色々詰め込んだら、お話がゴチャゴチャしてしまいそうなのに、目立った混乱は無く、最後まであっという間に過ぎて行きました。

メインキャストも少ないのにとても魅力的でした。フランクを演じたジョージ・クルーニーはもちろんですが、ケイシーを演じたブリット・ロバートソン。彼女は最近観たドラマ「アンダー・ザ・ドーム」で知っていたのですが、改めて可愛らしい女優さんだなぁと思いました。そしてなによりこの映画を魅力的に見せてくれたのはアテナを演じたラフィー・キャシディの存在でした。幼いのにとても表情豊かで特殊なキャラクターを見事に演じてくれました。今後の活躍が楽しみです。

作品の点数は★★★★★です。もちろん全く問題が無いわけではありません。終盤に登場するトゥモローランドへ行った辺りから脚本の破綻が見え隠れしますが、それでも見事な決着の付け方に、スッキリした気持ちで劇場を後にすることが出来ました。

散々、吹替版への不満を書きましたが、この作品でちょっと見直した部分もありました。ケイシーを演じた志田未来さんはとても上手な声優ぶりでした。下手な人が声優をすると声が浮いた感じがするのですが、それが全くありませんでした。彼女くらい上手な人ならどんどんやってもらいたいと思うくらいでした。唯一、残念だったのはジョージ・クルーニーの声優が小山力也さんでは無かったことくらいでしょうか。磯部勉さんもベテランで多くの人物の声を演じてきているのですが、出来れば小山版ジョージ・クルーニーが聞きたかったです。あくまで個人的な理由です。

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