しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

インセプション

2010年07月25日 23時00分13秒 | 作品名(あ行)
第193回「さあ、飛び込もう。そして、流れに身をまかせるんだ。」

先週のブログで注目している監督の1人として名前をあげた「クリストファー・ノーラン」彼の作品が今夜のブログで紹介する映画です。作品名は「インセプション」です。
半年ほど前に劇場で観た特報にやられてしまい、公開を楽しみにしていた1本です。

主人公のコブはある装置と薬品を使い、他人の潜在意識=夢に侵入し頭の中にあるアイデアを盗み出し、それを欲しがる企業に売りつけるという企業スパイを生業としていた。非合法なその方法で彼は国際手配をされていた。そんな彼が日本である仕事を請け負ったが、盗み出すことに失敗してしまう。ところがその標的であったサイトーから逆にある不可能に近い提案を受ける。それはアイデアを盗み出すのではなく、侵入した人間の頭にある意識を植え付けること「インセプション」だった。
サイトーはライバル会社の社長とその息子との関係を悪化させ、まもなく病死する社長の死後に、その後を継いだ息子に会社を潰させようというのだ。コブはミッションの為に世界中にいる仲間を集め始める。果たして彼らのミッション「インセプション」は成功するのだろうか?

この手の映画で問題になるのが、人の夢の中という設定や「キック」や「トーテム」という夢の中での独特の設定をどう観客に解かり易く伝えるのか。さらにこの映画は先日観た「サロゲート」のように、主人公のコブと奥さんとのトラウマが物語に深く関わってくる。そうなると、物語の本質がぼやけてしまう。そうなるとこの作品は駄作となっていた事でしょう。
夢の中である設定を使いながら、なんでもありにせずある程度の制約を持たせる事で物語に緊迫感を持たせ、私はすっかり劇中に引き込まれてしまいました。それでいてコブが抱えたトラウマも見事に回収してみせた。さすがクリストファー・ノーランと思わされました。

2時間30分という、決して短い時間ではありませんが、時間を忘れてしまうくらい見応えのある作品でした。夢に階層があり、夢の中の夢の中の夢というちょっと難解な設定に頭が混乱してしまうかも知れませんが、その設定にドップリ浸かってみるのも面白いかも知れませんよ。

点数は★★★★★です。「さすがクリストファー・ノーラン監督」と彼の評価を再認識させられる素晴らしい映画でした。この夏、オススメの1本です。

この後に作られるであろう「バットマン3」がますます楽しみになりました。

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エアベンダー

2010年07月18日 23時59分16秒 | 作品名(あ行)
第192回「彼の新たなる一歩は、果たして吉と出るか凶と出るか。」

このブログで何度かお話していますが、「出演俳優で映画は選ばないが、監督で映画は選ぶ」
以前なら、ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグの作品は無条件で観に行っていました。この2人がプロデュース業に移行してから注目している監督は、ブライアン・シンガー、クリストファー・ノーラン。そして今夜の作品「エアベンダー」の監督であるM・ナイト・シャマランの3人です。
シャマラン監督については世間の評価は色々ありますが、個人的には評価が高い監督なのですが、それはあくまでサスペンス・スリラーを撮らせたらという冠がつきます。
この「エアベンダー」という作品の予告編を観た時に、監督がシャマランであると知った時には「お、今度はどんな展開で楽しませてくれるのか?」と思ったのですが、予告編を観て私は思いました。「ああ、とうとう万人向けの作品に手を出したか・・・。ここのところ大ヒット作に恵まれなかったもんなぁ・・・。」というのが正直な感想でした。そして、商業映画に走った彼の作品を観たくはありませんでした。

物語は架空の世界。この世界は「気・水・火・土」の4つのエレメントを元とした国が均衡を保っていた。しかし、火の国がその均衡を破り世界征服に乗り出した。火の国は強大な軍隊を操り、多くの国を征服し植民地とし、人々はその圧政に苦しんでいた。各国にはエレメントを操る「ベンダー」と呼ばれる能力者がいるが、全てのエレメントを操れる「アバター」と呼ばれる1人だけが世界に平和をもたらすと言われていた。
その宿命を背負った少年アンは、その大きな宿命から逃げ出して姿を消し、すでに100年の時が経過していた。
ある時、水の国で目覚めたアンはアバターとしての宿命に戸惑いながらも立ち向かい、真のアバターとしての力を得る為に旅に出る。果たして世界に平和をもたらすことが出来るのか?

映画の中盤までこの作品に続編があることは想像していませんでした。やけにお話のペースが遅いなぁ・・・と思っていただけでした。確かに壮大なお話だから、続編があって不思議はないのですけれど、あらかじめ続編と考えてというのが個人的にはあまり好きではありません。

この作品で私が1番重要視したのは、シャマランらしい作品であるのか?でした。それは正直言ってしまうと、シャマラン監督でなくても撮れた作品ではなかったかと思います。作品としては★★★☆☆です。こういう作品はその世界観を観客にどううまく伝えるかが重要です。その点は比較的うまく伝えられていたように思いますが、それほど魅力的な設定があったわけではないのが残念でした。

おそらくこの後、2本ほど続編が作られると思いますが、きちんと最後まで描かれることを期待しています。

シャマランファンとしては決して満足できる作品ではありませんでした。やっぱり彼には自分の世界観を貫いて欲しかった。別に何かあったわけじゃないと本人は言うでしょうが。

それから、ちょっと蛇足ですが、以前にブログに彼の作品の良さを伝えようとしたコラムを書いた事があるので、そちらも読んでみてください。
シャマランレポート PART1
シャマランレポート PART2

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トイ・ストーリー3

2010年07月11日 21時59分07秒 | 作品名(た行)
第191回「字幕版を求めちゃいけませんか?」

以前から何度もこのブログで言っているように、私は個人的に「吹替版」が嫌いです。最近では吹替版が人気のようで、字幕版と吹替版を同時に公開する作品が増えてきました。特にアニメーションなどになると、字幕版の上映数が限りなく少ない状況で、最寄りの映画館では字幕版を上映していないという図式も珍しく無くなってきました。
今夜の作品「トイ・ストーリー3」も同じで、群馬県内で字幕版を上映しているのは1館のみでそれ以外は全て吹替版という、私にとっては悲しくなる状態でした。しかも、この作品は字幕版を探してみて、ある事実に驚くことになりました。
なんと字幕版は3Dでしか上映されていないのです。昨今の3Dブームに否定的な私は泣きたくなりました。もうこれは吹替版で満足するしかないのかと諦めかけました。
しかし、私は字幕版を観る事にしました。ここで3D映画を観ておくのもいいかと思い。

ピクサーの代表作となった「トイ・ストーリー」も3作目。かつてオモチャの持ち主だったアンディは17歳となり、もうすぐ大学生になろうとしていた。その為の引っ越し作業の最中で、いつものように小さな誤解からオモチャ達は託児施設に寄付されてしまう。アンディに捨てられたと思ったオモチャ達は新天地での暮らしを始めようとする。しかし、そこで彼らを待っていたのはオモチャを乱暴に扱うことしかできない幼い子供達だった。ウッディは1人で家に帰ろうとするが、託児施設での実態を知り、仲間を救い出す為に戻る事を決意する。果たしてオモチャ達は無事に帰ることが出来るのか・・・

まずは3D映画を初めて観た感想を。確かに画面から映像が飛び出して見えました。でも「だから何?」というのが私の感想です。そして3D否定派の私はますます3D否定派になりました。そして、この作品を3Dで観た私はある結論を出しました。素晴らしい作品は、たとえ3Dでなくても素晴らしい作品だし、つまらない作品が3Dになったからといって、素晴らしい作品にはなり得ないということです。

かねてからピクサー好きを公言している私ですが、今夜の「トイ・ストーリー3」を観て思ったのは、「どうして、こんなに素晴らしい脚本が書けるのだろう」でした。それくらい面白く、感動的で非の打ち所がない完璧な作品でした。

「面白かった?」と聞かれれば「最高の作品でした。」と答えるでしょう。そして、「絶対に観て欲しい」とお勧めすると思います。それは字幕版でも吹替版でも、どちらでもかまいません。この作品の素晴らしさは、その程度で変わる事はありませんから。
それでも私は「字幕版」が好きですけどね。

点数は★★★★★です。もしかするとアカデミー賞の作品賞を受賞する作品となり得るかもしれません。

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踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!

2010年07月04日 23時55分30秒 | 作品名(あ行)
第190回「大きな祭りに参加したような気分になっています。」

これほど邦画に対してワクワクしたり、公開日を待ち遠しく思う作品は今夜のシリーズをおいて他にはありません。今夜の作品は「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」です。テレビシリーズの頃からファンであるので、今夜のブログも多少のファン目線で書かれていますので、大目に見てください。

物語は湾岸署の新庁舎が完成し、その引っ越しを行なう3日間のお話です。引っ越しの責任者に任命された青島俊作は張り切っていたが、引っ越し作業の混乱に乗じて、次々と事件が発生していく、何も盗まれなかった金庫破り、犠牲者が1人もいないバスジャック、さらには拳銃盗難、しかしそれらの事件がある大きな事件への序章に過ぎなかった。

さて、以前からこのシリーズに対して「犯人側が描かれずに軽く扱われている」という思いを以前から抱いていました。そんな私の思いは先日の「めざましテレビ」の中のインタビューで解決することになりました。それはこのシリーズは犯人側からの目線は描かないことに徹底していたそうです。あの名作刑事ドラマ「太陽にほえろ」とは違うのだからだそうです。その考えに半分納得、半分批判といった感じです。だって罪を犯すのは人間で、その人がなぜその罪を犯したのかは、私にとってはとても重要なことだからです。
そして、今作も犯人側からの目線では一切描かれてはいません。通常のドラマなら回想シーンやドラマを盛り上げる要素として、犯人側からの目線を盛り込むものですが、それらが一切ないのです。それが世の中の多くの人に支持されたから、このシリーズはこれだけ大ヒットしたのでしょうが、私は個人的には、支持できない部分ではあります。

7年ぶりに復活したこのシリーズ。実際の時間と同じく7年の時間が経過しているので、多くの変化があります。青島が係長に昇進。交通課だった篠原夏美が強行犯係になっていたり、なにより嬉しかったのは和久さんの甥っ子である和久くんが登場したこと、そしてその事が決して嫌味がなかった事が良かった。和久さんの存在感みたいなものが随所にあって、ホッとしました。

作品としての点数は★★★☆☆です。正直、キャラクターが増えすぎて、魅力的なキャラクターが多いのに、十分に掘り下げられていない点。それから、健康診断のくだりは笑わせたいのか、泣かせたいのか、よく解からなくなってしまった点などがマイナス点ですかね。あとはお気に入りのキャラクター「木島さん」が期待していたのに一瞬しか登場しなかったのが残念でなりません。
それでもいつもの面々にまたスクリーンで出会えたのは、良かったです。
今は、大きなお祭りが終わったような脱力感に襲われている自分がいます。

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