しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ウルトラヴァイオレット

2006年06月27日 21時54分38秒 | 作品名(あ行)
第51回「伝えたいことは、何ですか?」

予告編を観た時には、「これはイーオン・フラックスのパクりか?」と思ってしまいました。どちらも、女性が主人公。舞台は近未来、謎のウィルスに侵食されている世界。主なプロットは、ほぼ一緒となれば、パクりと思われても仕方ないですよねぇ。
今夜の映画はミラ・ジョヴォヴィッチ主演の「ウルトラヴァイオレット」です。ミラという女優さんは好きな女優さんの一人です。人間離れした容姿が私の好きなSF作品にはピッタリで、「フィフス・エレメント」や「バイオ・ハザード」の作品での活躍は見事でした。DVDまで買ってしまうくらいに。

ところが、今夜の映画はちょっと期待はずれでした。前述したようにイーオン・フラックスと内容はあまりにも似ています。アメリカではコミックの段階で問題にならなかったのか?と思うくらいに。

物語は近未来、新種のウィルスの発見によって、感染した人間は超人間「ファージ」となり、超能力を持ってしまう。その能力を恐れた政府は、ファージの抹殺を計画する。ファージ抹殺の最終兵器を奪う為に選ばれたのが、ヴァイオレット。しかし、その最終兵器は人間の子供だった。かつて、子供を奪われた経験のある彼女は、自らの命を奪うかもしれない子供を守る決断をする。政府も仲間も敵にまわした彼女の孤独な戦いが始まる・・・というのが、大まかなストーリーなのです。

舞台が近未来なので、全篇CGを使っているのですが、その為に迫力のある映像にはなっているのですが、使いすぎてものすごくバーチャルな感じがする、現実味のない映像になってしまっていました。さらに、彼女の行動の基になる子供なのですが、彼女は子供が生まれるまえに、中絶させられるので、子供の姿を観た瞬間に救おうとするのでしょうか?命を投げ打って、救おうと行動するのですから、せめて小さな子供や、同じ位の年齢の子供を持った経験があったほうが、行動の理屈としてあっているのではないでしょうか?

点数は★☆☆☆☆です。正直、映画の最中は、終始眠気との戦いでした。映画を観たのは日曜日の夜で、このブログが火曜日の夜に書きあがるあたりが、すでに映画の評価を表してるような気がします。いずれ、地上波で観れば十分かも。

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ミラ・ジョヴォヴィッチ,ニック・チンランド,キャメロン・ブライト,ウィリアム・フィクトナー
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DEATH NOTE

2006年06月18日 21時33分29秒 | 作品名(た行)
第50回「ノートを手に入れたら、どうします?」

記念すべきブログ開始から50本目にあたる作品が、この作品になるなんて、洋画好きを公言している私なのに、おかしな巡りあわせを感じてしまいますね。今夜の作品は「DEATH NOTE」です。

週刊少年ジャンプに連載されている超人気コミックの映画化ということで、「よくある心配事」がありました。原作の人気が高ければ高いほど、原作のイメージが強すぎて、それが映像になると、急につまらなく見えてしまう事が多々あります。原作のイメージを大事にすると、俳優さん達の演技が限られてしまって、やりづらさが伝わってしまう。逆に映画独自の路線を取ろうとすれば、観ている人達の期待を裏切ってしまうことになる。そんなジレンマが「原作のある作品」には付きまとうものなのです。
特にこの「DEATH NOTE」という作品は、マンガでありながら「会話劇」である点、そして登場するキャラクターの濃さ、そして展開の速さなど、映像化するにはあまりにも乗り越えなければならない壁が大きいのでは?と個人的には考えていました。

結論を先に言いましょう。★★★★★です。この中には原作とは違う結末を迎えるであろう、次回作への期待も含まれていますが、期待を裏切らない出来だったと思っています。まずは、キャスティングですが藤原竜也の「夜神月」は見事だったと思います。原作の冷酷さと無感情さは足りないと思いますが、いい意味で人間味のようなものを加えていて、夜神月役は彼以外にはいないと思わせてくれました。
彼に対峙する「L」役に関しては、やはりマンガのキャラクターが濃すぎるせいもあると思いますが、多少無理がありましたが、個人的には及第点だったと思います。見た目や行動は合格。声がイメージと違っていたのでマイナスです。

それでも原作のファンも、原作を知らない人でも楽しめる作品だと思います。原作のファンとしては、マンガの結末がちょっと不満の残る結末だったので、11月公開の「DEATH NOTE -the last name-」には見事なエンディングを期待しています。

忘れていました、死神リュークには助演男優賞をあげたいくらいにハマッていました。CGもさることながら、中村獅童の声は素晴らしかったです。

皆さんは、あんなノートを手に入れたらどうします?

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初恋

2006年06月11日 23時55分05秒 | 作品名(は行)
第49回「ラブストーリーは突然に・・・」

1968年12月10日、東京都府中市、東芝府中工場へ届けられる予定だった、従業員のボーナス3億円が何者かに強奪される・・・有名な「三億円事件」である。事件は多くの捜査員を導入したにも関わらず、1975年に未解決のまま時効を迎える。
このあまりに有名な事件は、犯人が捕まらなかった為に、幾多の仮説が囁かれ、メディアの的となり、これまでに何度もドラマや映画になってきた。今夜観た映画は、その犯人が「女子高生」だったとの大胆な仮説を映画化した作品である。そのタイトルは「初恋」

個人的に犯罪物の映画は好きである。もちろん、犯罪は悪いことであるが、そこには人の好奇心を掻き立てる何かがあるから。しかも、あの有名な三億円事件の犯人が、実は女子高生だった。なんて奇抜な発想なんだろう。と思っていました。しかし、ここは浜松。いつも行くTOHOシネマズでは上映予定はありませんでした。「今週は、観たい作品がないなぁ・・・」と思っていたら、浜松東映劇場で上映しているではありませんか。しかも、来週の週末にはもう上映していない・・・これは行くしかないですよねぇ。

すっかり、ドキドキハラハラのサスペンスを期待して観に行ってしまいました。しかし、映画は60年代という、近代日本の一番熱い時期が舞台となっており、若者のぶつけようのない熱い想いみたいなものが、描かれていました。映画の中心であるはずの、事件の様子はものすごくアッサリ描かれているのです。一瞬で終わってしまって、「あれ?これだけ?」って思ってしまいました。でも、その後で自分は納得するのです。映画のタイトルにもなっているように、この映画はラブストーリーなんだと。三億円事件をモチーフにしてはいるが、サスペンスドラマではなく、ラブストーリーなんです。だからこそ、タイトルは「初恋」なんですよね。

点数は★★★★☆です。サスペンスドラマとして期待してしまった分のマイナス点ですかねぇ。ラブストーリーとしては、満点かなぁ。キスシーンもなければ、告白もない。あまりアツアツのラブストーリーではないのですが、個人的にはラストで鳥肌が立ちました。あの本を見つけるところで。

【蛇足】
久しぶりにシネコンスタイルではない映画館で映画を観ました。なんだか懐かしい感じがして、「結構、いいもんだなぁ。」なんて思いました。どんどん、映画館がなくなっていく浜松で、少し素敵な夜になりました。

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ポセイドン

2006年06月05日 00時50分33秒 | 作品名(は行)
第48回「ポセイドンであり、ポセイドン・アドベンチャーにあらず。」

皆さんは、映画に何を求めますか?リアリティ?非日常性?私の場合、現実から逃げ出したい願望があるのか、非日常性を描いた映画を好んで観る傾向があります。今夜の映画もそんな「非日常」が突然降りかかる映画を観てきました。題名は「ポセイドン」です。

1972年に公開された「ポセイドン・アドベンチャー」の34年ぶりのリメイクになる作品と聞いて、見逃せないと思いました。と言っても、これを書いている筆者である私は今年33歳になるのです。ということはリアルタイムで観ていないわけです。今まで、数回観たのはテレビ「日曜洋画劇場」での鑑賞です。それでも、パニック映画の中では一、二を争う出来のいい映画と思っています。その映画がリメイクされるというのなら、是非観たいと思いますよねぇ。

だからといって、「ポセイドン・アドベンチャー」を観ていないと楽しめない作品なのか?いえいえ、まったくそんなことはありませんでした。むしろ、題名にもあげたように、この作品は「豪華客船、ポセイドン号が津波に飲まれて沈没」というプロットは一緒ですが、登場人物や助かるまでの展開など、前作とはほとんど変わっていました。そのことが、悪く影響してしまうリメイク作品が多いのですが、この作品はいい方に働いたと思います。前作を知らなくても十分楽しめる作品になっていました。

上映時間98分とさほど長い映画ではないのですが、展開も早かったですし、登場するキャラクターも良く描けていたと思います。まさに息つく暇もない映画でした。残念なのは、船長がもう少し大事に描いて欲しかったのと、主要人物の背景をもう少し描いても良かったかもと思います。どうして(どうやって)ポセイドンに乗ることになったのかを、セリフだけじゃなく映像もまじえながらね。

点数は★★★★★です。海洋パニックものとしても、リメイク作品としても文句のない作品でした。それにしてもCGの進化には驚かされますね。あれだけの沈没シーンなのに、事故もなく撮影できてしまうのですからね。それくらい緊迫感のある沈没シーンでした。

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