しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

イントゥ・ザ・ストーム

2014年08月24日 23時55分31秒 | 作品名(あ行)
第356回「コンピューターの進歩の方に驚くばかりでした。」
私は昔からディザスタームービーが好きだ。古くは「タワーリング・インフェルノ」や「エアポートシリーズ」、「ポセイドン・アドベンチャー」「ディープ・インパクト」「デイ・アフター・トゥモロー」、広い意味で言えば以前から書いている「ゾンビ映画」もその中に含まれると思います。で、そんな私が今週公開された「イントゥ・ザ・ストーム」を見逃すわけにはいきませんよね?と言いつつ直前まで映画館へ行くことを迷ったのですが・・・

それはごく普通の日常から始まる。アメリカ中西部のシルバートンの街にある自らが通う高校の卒業式を撮影する為にドニーとトレイの兄弟はビデオカメラを回し始めた。時を同じくして竜巻を追いかけることを生業としているストーム・チェイサーのメンバーもシルバートンの街へとやってくる。史上最大級の竜巻が起こるという情報を得たからだ。
いつも通りに行われる卒業式、いつもどおりの長い校長の訓辞。「いつも通り」の静寂は突然に打ち破られる。大粒の雹が降り出し、警報が鳴り響く。卒業式の途中で校内へと避難した生徒と父兄達だったが、竜巻が学校を直撃する。猛烈な風に襲われ、吹き飛ぶ天井、なぎ倒されるロッカー。幸い犠牲者は出なかったが、さらに大きな竜巻がシルバートンの街を襲おうとしていた。

かつてヤン・デ・ボン監督が作った「ツイスター」という竜巻映画がある。あれを観た時も思ったのだが、コンピューターグラフィックの進歩は凄いということ。そこに存在しないものを見事に描いてみせる。そして「ツイスター」よりも凄い映像を進化した映像を提供しているのだ。特に有名な俳優さんは出演していないのだが、ドラマとしてある一定のレベルは上回っている。「竜巻」というたった1つのプロットであそこまで描けているのは賞賛に値する。

ところが問題もある。それはお話の進んで行く様子を登場人物が自ら回すビデオカメラやストーム・チェイサーが回す記録用カメラ、さらには学校内の監視カメラなど俗にいう「POV方式」によって描かれていくのだ。それだけで描いていればまだ良かったのだが、時折通常の撮影方法で取られた映像を織り交ぜるというなんとも解りづらい方法を取っていたのだ。劇中の8割ほどはPOVで取られ、残りは通常の撮影方法でと、「今はどっちだ?今のシーンは?」と考えながらの鑑賞だった。まあなかなか効果的な方法ではあったとは思うが、わざわざPOVで無かったとしても面白さは変わらなかったと思う。前述した「ツイスター」との差別化という意味では効果的だったと思います。

点数は★★★★☆です。POVを主体にした展開の見づらさはありましたが、お話のテンポも良く、まったくダレることなくエンディングまであっという間に突き進んでいきます。この映画はフィクションですが、これに近い出来事が毎年どこかで起こっていると思うとその自然の脅威には驚かされます。

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トランスフォーマー/ロストエイジ

2014年08月10日 23時41分21秒 | 作品名(た行)
第355回「なんだろう・・・この盛り上がらない感じは?」
すでにシリーズ作として大成功を収め、常に続編が期待される作品「トランスフォーマー」シリーズ。それの新シリーズと聞けばワクワクしないはずはないのですが・・・私の心はそれほど盛り上がってはいませんでした。それでも劇場へ足を運んだのは心のどこかで「今度こそは・・・」と思っていたからでしょう。興行収入的にはメガヒット以外の何物でもないのですが、私のこの作品の評価はあまり高くはありません。今回の作品は「トランスフォーマー/ロストエイジ」です。

シカゴでのディセプティコンとの死闘から4年が過ぎ、人類滅亡の危機を救ったはずのオートボット達は逆に人間達に追われる立場となっていた。彼らが存在する限り地球は狙われ続けると考えたアメリカ政府は特殊部隊を編成し、各地に隠れたオートボット狩りを行っていた。そんなある日、テキサスで廃品業を営む発明家ケイド・イェーガーは買い付けに訪れた潰れた映画館でボロボロになったトラックを見つける。なぜか気になった彼はそのトラックを家へと運び込み、詳しく調べ始める。するとそれは人間からの攻撃を受け仮死状態となっていたオートボットの司令官オプティマス・プライムだった。彼が息を吹き返したことで居場所が特殊部隊に知れてしまい、ケイドと一人娘のテッサ、オプティマスは追われることに。さらにディセプティコン最強の戦士ロックダウンが現れ、ピンチは続いていく。

筆が進まないです。その理由とは酷評するほど悪い映画ではないし、絶賛するほど素晴らしい出来でも無かったからです。すでに4作目となったトランスフォーマーシリーズ。主要キャストを一新したと聞いた時は期待したのですが、予告編を観てその期待値はすっかり下がってしまったのです。その一番の理由はダイノボットの登場と「人類滅亡」というキーワードでした。

前三部作でも感じていたことなのですが、シリーズ物というのは前作よりいいものを、前作よりも盛り上げようとあれこれと手を打ちますが、正直このシリーズはそれに失敗し続けていると思うのです。とにかく派手な演出で、とにかく新しいキャラクターでと努力は認めますが、1番重要な脚本が悪い。どの作品も似たような展開に似たような結末。特に魅力的な伏線も無く、そして次回作へと続けるための残された悪役。

今作でもその悪い部分は健在でした。主要キャストは変わったものの展開は前シリーズと似たようなもの。無理やり登場させた感が否めない「ダイノボット」という恐竜型トランスフォーマー。今作を成り立たせる為に用意された無理やりな展開。165分という娯楽映画としては長い尺もその辺りに原因があります。

では点数が低いのかといえば、点数は★★★☆☆です。解りやすい物語、テンポのいい展開、派手な戦闘と評価すべき点はあります。特に深く考えずにスクリーン上で展開される物語に身をまかせれば楽しめる作品だろうし、それはアメリカでの興行収入が物語っています。夏休みにお子さんを連れて吹き替え版を観るのをおススメします。私は2D字幕を観ましたけどね。

まだまだ稼げそうなシリーズだけに、しっかりと次回作への伏線を解りやすく残すあたりがこの作品らしいですね。そしてまた観てしまうのでしょうね。

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るろうに剣心 京都大火編

2014年08月03日 23時10分02秒 | 作品名(ら行)
第354回「原作への思い入れが少なければ許せるかも・・・」
かつて私が週刊少年ジャンプを毎週購入していたのは、小学生高学年くらいから二十代の半ば頃だったと思います。その終盤期に連載されていた「るろうに剣心」が実写化かれると聞いた時には「ああ、またか・・・」と思いました。コンピューターの進歩や撮影技術の進歩によって、あらゆる表現が可能となった映画の世界。多くの実写化不可能と言われた作品が次々と実写化されていく中、心の底から「実写化して良かった」と言える作品があまりに少ないのも事実だからです。今回の作品「るろうに剣心 京都大火編」は前作をまともに観ていないにも関わらず、どうして劇場へ足を運んだのか?私自身も理由はわかりません。

時代は明治初期。かつて人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説の人斬り「緋村剣心」。彼は鳥羽伏見の戦いを期に刀を置き、不殺の誓いをたて、東京にある神谷道場で仲間達と共に平穏な生活を送っていた。ある日、明治政府の内務卿・大久保利通から呼び出された剣心はある依頼を受ける。それは剣心から影の人斬り役を引き継いだ男・志々雄真実が京都で政府転覆を狙い暗躍しているという話だった。政府が派遣した討伐隊は志々雄を前に成すすべがなく、最後の望みとして剣心に白羽の矢が立ったのだった。このまま志々雄を自由にさせておけば、日本は再び戦乱の世へと逆戻りしてしまう。志々雄の野心を阻止すべく、剣心は京都へ向かう。

正直、それほど原作の熱狂的ファンというわけでは無かったので、大まかな物語の展開を覚えている程度だったのが良かったのかも知れません。剣心の扱う「飛天御剣流」の描き方がお見事でした。今まで観てきた剣術シーンとは比べものにならない迫力あるアクションシーンは時間を忘れてしまうくらい見事なものでした。

心配していた各キャラクター達も想像していた以上にピタッとハマっていて、特に神木くんが演じた瀬田宗次郎はそれはそれは素晴らしかった。さらに藤原竜也演じる志々雄真実も見事な悪役っぷりでした。誰を演じても同じに観えると以前のブログに書きましたが、彼はもしかするとああいう激情的な悪役がとても似合う俳優さんなんじゃないかと思いました。後編となる「伝説の最期編」での彼の最期がどう描かれるのかがとても楽しみになりました。内に秘めた憎悪を燃えたぎらせる志々雄真実は本当に伝説になるかもしれません。

点数は★★★★☆です。原作を読んでいない人が突然この作品を鑑賞して楽しめるのかは疑問が残りますが、前作を観たり、多少の原作の知識がある人が観ると楽しめる作品だとは思います。1つ疑問だったのは四乃森蒼紫のエピソードが必要だったのか?ということです。伊勢谷友介演じる蒼紫はキャラクター性もアクションも良かったのですが、ストーリーの外側で無理やり登場させた感が拭えませんでした。後編でどう絡んでくるのかわかりませんが、あのキャラクターを無理に原作に合わせて登場させなくても成立したんじゃないかと思ってしまいました。蒼紫と翁の戦闘シーンはとても良かったのですが・・・

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