しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々

2010年02月28日 23時56分38秒 | 作品名(は行)
第174回「この作品で少年心をくすぐられてしまう私って・・・」

さて、今週もまったく乗り気でないまま劇場へ行きました。観るつもりの映画は決まっていました。「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」です。あの「ハリー・ポッターと賢者の石」を監督したクリス・コロンバス監督作品です。私にとってはこの監督の代表作は「ホーム・アローン」や「ミセス・ダウト」など、家族で楽しめるコメディ作品を得意とする監督というイメージです。
もちろん、この「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」も家族で楽しめる作品に仕上がっていました。映画を観る前はあんなに乗り気じゃなかったのに・・・

物語はごく普通の高校生パーシー・ジャクソン。彼はなぜだか周囲とは馴染めない自分が不思議だった。それにはある事情があったのです。それは彼が海の神ポセイドンと人間の間に生まれた混血児=デミゴッドであるから。そのことをある事件で知る事になった。その事件とはゼウスの武器である「稲妻」が盗まれたのが彼の仕業ではないかと疑われたことから、彼から「稲妻」を奪おうと数々の刺客が送り込まれたのである。「稲妻」が欲しい冥界の王ハデスは彼の母親を人質にして、「稲妻」を渡すようにと彼に迫った。彼は無実の罪を晴らし、母親を救うことが出来るのだろうか。

今週はこの映画を観たことを心から良かったと思いました。観る前に想像していた内容の薄い映画ではなく、かなり楽しめた作品でした。もちろん、家族で観るのに最適な作品ですから、多少子供っぽいストーリーだったり、都合のいい展開があったりしますが、そんな事を忘れてしまうくらい映画に入り込んでしまいました。

最近は「ハリー・ポッター」シリーズみたいな作品を楽しめない自分がいて、「それだけ大人になったのかなぁ・・・」なんて勝手に思っていましたが、それは間違いだったことに気がつきました。この作品で私の少年心はすっかり魅了されてしまい、思いっきりこの作品を楽しんでしまいました。

点数は限りなく満点に近い★★★★☆です。次回作がすでに2012年に決まっているようなので、今から楽しみです。

余談ですが、今度は「ダレン・シャン」という人間とバンパイヤの混血の少年が主人公の映画が公開されますが、今は混血ブームなんですかねぇ?

最近の映画への気持ちが入ってないような気がするなぁ・・・ちょっと考えないとかな。

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インビクタス/負けざる者たち

2010年02月21日 21時47分57秒 | 作品名(あ行)
第173回「作り話のような、でも本当の話」

今日ほど映画館へ足を運ぶことを悩んだ日は珍しい。
今週から公開される作品はあれど、観たい作品が無い週末。
それでも映画館へ足を運ぶ。
気乗りしないけど作品を選ぶ。
まさに惰性で、ブログの為だけに映画館にいた自分。そんな状態で映画を観る必要があるのだろうか・・・

そんな不運な日に選ばれてしまった作品「インビクタス/負けざる者たち」はとても可哀想な精神状態の私に鑑賞されてしまうことになりました。しかし・・・

物語は1995年の南アフリカ共和国。前年に黒人初の大統領となったネルソン・マンデラは自国で行なわれるラグビー・ワールドカップが混迷する南アフリカを救う起爆剤になると思っていた。しかし、アパルトヘイトが解消されたばかりの南アフリカは白人と黒人がお互いを牽制し、白人ばかりのチームを応援しようとする黒人はほとんどいなかった。チームとしての力も決して強いとは言えず、誰もが1次リーグで敗退を予想していた。
大統領はチームの主将であるフランソワ・ピナールを呼び、「ラグビーで国民を元気づけてくれ」と言った。その言葉に戸惑いながらもチームは快進撃を続け、初出場にも関わらず初優勝を成し遂げる。南アフリカ共和国が人種の壁を超え、1つの国として歓喜する出来事だった。

と、ストーリーだけ聞くと余りにもよく出来ていて、感動物のフィクションのような気がしてしまいますが、これは現実のお話です。正直、このお話が作られた物だったとしたら、これほど高い評価の映画ではなかったと思います。評価は★★★★☆です。

この映画はラグビー・ワールドカップを優勝したチームの話である前に、ネルソン・マンデラのお話です。名前だけは知っていましたが、彼の凄さを実感させられる映画でした。
恐らくこの凄さは、他人種とあまり交流することなく暮らしている日本人には伝わらないのでは?と思います。この日本という国は「鎖国」は解かれ、多くの外国人がいますが、同じ国に住んでいるという感覚はほとんどありません。日本人の心のどこかには、いまだに別の人種に対する壁のようなものが存在していると思います。

映画館に行った時はまったく乗り気ではなかったのに、今夜はこの映画を観た事を喜んでいる自分がいました。久しぶりに清々しい気分で映画館を後にした、そんな夜でした。

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ゴールデンスランバー

2010年02月14日 21時59分34秒 | 作品名(か行)
第172回「黄金のまどろみの中で見えたものとは・・・」

今夜の映画「ゴールデンスランバー」は伊坂幸太郎の大ヒット小説の映画化です。こういう小説がヒットしたものを映画化すると、失敗が多いのも事実です。
小説からのファンは映像化された世界に、自分が想像していた世界観との違いが大きすぎて、ガッカリする場合が多々あるのです。
私の場合は、小説を読まないわけではありませんが、多くの場合は「小説としてヒットした」という事実のみを頭に入れて初見の状態での鑑賞がほとんどですので、小説との違いがどうのという感想にはなりません。そういう意味であくまで映画「ゴールデンスランバー」の感想を書きたいと思います。

物語は仙台。地元出身の総理大臣が、市内の凱旋パレード中に暗殺されるという事件が起きた。大学時代の友人である森田に呼び出された青柳政春は、森田の様子がおかしい事に気がつくが、すでにシナリオは動き始めていた。森田はある人物に青柳をこの場所へ連れて来るように命じられていたのだ。森田は「お前、オズワルドにされるぞ」との言葉を残し死亡。青柳はあっという間に首相暗殺犯に仕立てられる。身に覚えの証拠が次々と出てきて警察やマスコミから追いかけられる。果たして青柳は自分の身の潔白を証明し、生き残ることができるのか。

私が個人的に大好きな逃亡劇である。ごく普通の青年が、いきなり首相暗殺犯として指名手配され、逃げる先々には警察の手が伸びていて、出てくる証拠は完全に青柳が犯人であることを指し示している。上映時間139分という、ちょっと長い時間ではありますが、多くの人物と絶妙な伏線によって、決して飽きることなく物語は進行していきます。

ただちょっと苦言もいくつかあります。物語の展開を都合よく進めるためのキャラクター「キルオ」の存在。彼は仙台市内で起こっている通り魔事件の犯人という設定なのですが、どういうわけか都合よく青柳の味方として登場し、簡単に事件の情報を見つけては青柳に教えにくる。まるで彼の周りをウロウロする「ティンカーベル」のような存在。彼の存在がどうもよくわからない。いきなり現れて、あっさり去っていきます。あまりに現実味のない存在に違和感を覚えました。

もう1つは、完全に個人的意見になるので、同意が得られないかもしれませんが、配役についてです。主人公を連れ出す森田に「吉岡秀隆」、主人公の元恋人で陰ながら協力をするヒロインに「竹内結子」。この2人の俳優さんが個人的にイメージが悪いのです。どちらの俳優さんも色に例えると「白」。いい意味でも悪い意味でもです。
特に森田は青柳を事件に導く大事な役。奥さんの作った借金の為に大学時代の友人を裏切ってしまう。そんな自分にも、現在の環境にも嫌気が差している弱い人間=汚れ役である。吉岡さんには汚れ役が似合わないし、説得力がない。もっと情けない役ができて、セリフに説得力を持たせることのできる俳優さんが演じたほうがよかった気がします。
森田のセリフが重要であればあるほど、そんな風に感じました。

作品の点数としては★★★★☆です。いくつかマイナス点はありますが、想像していたよりは面白く出来上がっていました。傑作とまではいきませんが秀作ではないでしょうか。

これだけ大風呂敷を広げてしまうと、上手に畳む事ができずにボロボロになる場合が多くあるのですが、この作品は上手に畳めていたように思います。もちろん、「キルオ」を始め何人かの御都合主義のキャラクターは登場しますが、そこは目をつむりましょう。

それにしてもああいうエンディングだと、後日談や前日譚など続編が何本も作れそうですね。青柳がジェイソン・ボーンに見えた映画でした。

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パラノーマル・アクティビティ

2010年02月07日 22時20分55秒 | 作品名(は行)
第171回「漆黒の数十秒間は何だったのか?」

今夜の映画「パラノーマル・アクティビティ」は最近流行りのPOV(point of view)映画です。ホームビデオカメラで素人が偶然撮影されたような演出法で、まるで現実であるかのような感覚を観ている我々に起こさせます。
アメリカでは数十館での上映から始まり、口コミで瞬く間に全米興行収入1位になったと聞けば、映画ファンとしては見逃せない作品である。しかもスピルバーグがお金を出してエンディングを変えさせたと聞けば、それはもう期待度も上がってしまうというものです。

物語はアメリカ、サンディエゴに住むミカとケイティのカップル。彼らが同棲を始めた家ではおかしな現象が多発していた。夜中になると足音や物音が聞こえ、誰かに見られているような感覚をケイティは覚えていた。ケイティはその現象が起こる原因は自分にあることを知っていた。彼女が8歳の時に始まったその現象は、彼女が引っ越しをしても着いてくるかのように常に彼女を悩ませていた。
ミカは原因を探ろうとビデオカメラを購入し、その現象をカメラに収めようと躍起になっていた。しかし、ケイティは恐れていた。その原因である「それ」が怒り、恐ろしい事が起こるのではないかと・・・そして「それ」は序々に彼らに近づいていた。

「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「クローバーフィールド」「REC」等など、このPOV手法で作られた映画がだいぶ多くなってきていますが、この手法は見る人を選ぶ難しい作品でもあります。詳しい説明や思わせぶりな演出はほとんどないので(というか作品すべてが演出なのですが。)観る側にも通常より多くの想像力を要求されるのです。
その楽しみ方を覚えてしまえば、すごく楽しい作品になると思っています。

この「パラノーマル・アクティビティ」という作品は、その現象の原因となる「それ」は目に見える存在としては登場しません。最後までそれを貫き通した事は賞賛できます。
安易に正体を見せる事が結果として悪い影響を与えることが多々あるからです。

作品の評価は★★★☆☆です。POV方式の映画の入門用としては満点ですが、すでに何本も観てしまった私には物足りないものとなりました。物語のテーマである現象の正体もエンディングもつい先だってみた「REC2」と同じという結果。そしてスタッフロールが終わってから劇場が明るくなるまでのあの数十秒間は一体なんだったのか。(いやもちろん演出意図はわかりますよ。)
劇場が明るくなってから、場内から一斉の失笑は作品の評価を一気に下げてしまいました。

スピルバーグがエンディングを変えさせたのはなぜなのでしょう。そしてどんなものをどう変えたのでしょう。それが猛烈に知りたくなりました。おそらくDVDの特典映像か何かで見ることができるのでしょうね。

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