しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

■探偵はBARにいる3

2018年01月28日 16時49分13秒 | 作品名(た行)
第444回「大いなるマンネリが悪い方向へと流れ始める。」
この作品のレビューを書くときにいつも言っているのが、「最近のドラマや映画などで、魅力的な探偵ものが無くなってきている。」ということ。昔に比べて「探偵」という職業が現実的でなくなってしまっているのだろうと思う。(ビジネスとしては存在するが、ドラマチックでないという意味で)多くのフィクションを含んでいたとしても個人的には探偵ものは昔から大好きなので、無くなってほしくないと思っています。今回の作品は、そんな探偵ものである「探偵はBARにいる3」です。

日本最北端の歓楽街ススキノ、そこにあるバー「ケラーオオハタ」に彼はいる。ススキノで起こる厄介事を解決するプライベートアイ(探偵)だ。ある日、相棒である高田が大学の後輩を連れてきた。その男が同棲する恋人の麗子が失踪したというのだ。探偵は簡単な人探しだと思い、軽い気持ちで引き受けることにした。ところが、彼女の素性を追っていくといくつもの隠し事が明らかになっていく。彼女は高級デートクラブで働いていた。そこは後ろに暴力団の影がちらつく評判の良くない会社が経営している。単なる人探しがどんどんきな臭くなっていく。さらに数日前に起こった蟹を輸送していたトラック運転手が殺害された現場に麗子がいたという情報もあり、事件は思わぬ方向へと転がり始めるのだった。

この作品のマズかったところはレーティングを前作までのPG12からGに下げてしまったことだ。引き下げたことで鑑賞可能な対象が広がりはしたが、前作までのドス黒い雰囲気や暴力描写などをやわらかい表現にせざるを得なくなってしまった。そのせいでハードボイルドがかなり半熟な出来になってしまいました。

さらに事件の内容そのものも、物足りない。1人の人間が命を懸けてまで行動を起こすには動機が弱い。今作のマドンナとなった北川景子演じるマリが過去の出来事、現在の出来事、そこから導き出された行動としては説得力が弱いと感じました。

脚本を1作目から続けている古沢良太さんは「相棒」や「リーガル・ハイ」などの脚本も務めていた人物なので、期待していたのですがレーディングの影響もあったのか、表現方法が弱腰になってしまい、そのせいでこのシリーズらしさが無くなってしまっていました。

個人的には探偵版「男はつらいよ」のような雰囲気は残っていたものの、事件そのものの描き方が一般受けするようにと考えた結果、作品の良さまでが消えてしまったような気がします。

キャストはいい意味で前作までの皆さんがそのまま登場してくれてよかったです。さらにリリー・フランキーや北川景子のキャスティングには問題なかったと思います。ただ高田の強敵として描かれた志尊淳演じる謎の男については、おそらくどうしても強敵を登場させたかったのだと思いますが、彼のバックボーンや生い立ちなど一切の説明を省いてしまったことで、まるでマンガの登場人物のように現実味の無いキャラクターになってしまい、「どんなに強くても、最後は高田が勝つんでしょ。」みたいな見かたしか出来なくなってしまったのは残念でした。

点数としては★★★☆☆です。劇場での鑑賞を後悔するほどではありませんが、誰かに薦めたりはしないと思います。いずれ放送されるであろう地上波を待てばいいというくらいの作品でした。原作に忠実な脚本だとしたら申し訳ないのですが、もっと事件や登場人物や展開を練るべきだったような気がしています。続編あるのかなぁ?1作目みたいなハードボイルド作品が見たいと切に願ってしまう今日この頃なのでした。

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