しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ミュータント・タートルズ

2015年02月15日 23時45分48秒 | 作品名(ま行)
第371回「一大シリーズにするために必要なこととは?」
「X-MEN」シリーズの大ヒット以来、アメコミを原作とした作品が多く映画化されています。マーベル、DCコミックという2大勢力は着々と新シリーズを制作し続けて、アメコミ映画ファンである私の心をワクワクさせてくれます。そして今夜の作品「ミュータント・タートルズ」もアメコミを原作とした作品である。しかし、世界的な大ヒットに比べ、日本ではあんまりヒットしているという印象の薄い作品です。(あくまで個人的に)かつて90年代に映画化された作品を観たことのある私はさほど期待はしていませんでした。いまさらリブートされても・・・と。

ニューヨークにあるテレビ局「チャンネル6」でレポーターとして勤めているエイプリル・オニールは特ダネをものにして報道キャスターになりたいと、仕事の合間を縫っては事件を追いかけていた。ある日、ニューヨークを騒がせる盗賊団「フット団」が港で貨物から盗みを働こうとしているところに遭遇したエイプリルは携帯電話のカメラを回しながら現場へと入っていった。そこで謎の人物がフット団を撃退するのを目撃する。スクープだと大喜びしたものの報道するほどの映像を手に入れることが出来なかった。そこでエイプリルは夜の街で彼らを探すことにした。すると数日後に起こった地下鉄での事件で再び彼らに会うことが出来た、見つけた彼らの姿は驚くべきものだった。彼らは「亀」そのものだったのだ。マスクで顔を隠していたが、彼らの名乗った名前にエイプリルは覚えがあったのだ。かつて彼女の父親が研究を行っていた研究所で飼育していた亀にエイプリルが付けた名前だった。その事に気が付いた時、彼女にもフット団の魔の手が忍び寄ろうとしていた。

結論から言ってしまうと「想像していたよりも、とても良く出来た作品」だったということです。予告篇などで想像していたよりも脚本はきちんと練られていたし、テンポの良い展開、さらにいつも言うようにエピソード0の難しさも、話の流れの中で無理なく織り込むことに成功していたと思います。アクション映画としての点数もかなり高いところにあると思います。とても魅力的なエンターテイメント映画として仕上がっていました。

点数としては★★★★☆です。では何がマイナス点なのか?それはやはり主役であるタートルズのビジュアルにあると思います。なぜ世界的な大ヒットをしているコミックが日本ではそれほどヒットしないのか?それは2点あると私は考えます。

まずは1点目。カメというキャラクターのビジュアル。海外ではどうなのか解りませんが日本ではカメを擬人化しても「可愛い」というよりは「キモい」と認識されてしまうのではないでしょうか?だからこそ前シリーズの3部作は大ヒットしなかったのでは?と私は思ってしまいます。今作ではコンピューターの技術が上がったとはいっても、やはりあの不気味さはちょっと気になる部分ではありました。

2点目ですが、西洋圏では受け入れられるが、東洋圏では違和感のある「忍者」という設定です。今作での彼らは忍者と言いながら操るのは中国武術の道具と技というおかしさはおそらくアメリカやヨーロッパなどの西洋ではなんとなくで受け入れられても、私たちが住んでいる東洋では違和感を持つことになるのではないでしょうか?

そんな点を気にしながら観るほど難しい映画ではありません。難しいことは考えないで映画の流れに身を任せてしまえば、楽しめる映画になっています。どうやら続編も決定したようなので、次回作では今作では描かれなかった部分を丁寧に描いてくれれば、ヒットシリーズとなるのでしょう。悪役の正体も全く描かれなかったですしね・・・

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REC/レック4 ワールドエンド

2015年02月01日 22時23分01秒 | 作品名(ら行)
第370回「破綻した物語を完結させるための手段だとしたら・・・」
今回の作品はとても珍しいスペイン映画です。この日本ではほとんど目にすることはありませんが、第1作目が面白いとかなり話題になり、ハリウッドでもリメイクされるほどの作品でした。現場にあったカメラが偶然捉えた映像を使ってリアリティさを出すPOV方式によって作られた2作目までは良かったのですが、3作目で突如の路線変更。ただのパニックホラーとなってしまいました。もう続編は無いだろうと思っていたら、なんと完結編が公開されるとのこと。しかも全国で21館だけというミニシアター並みの公開数。そのうち1館が私のホームとしている映画館ということで、これこそ「乗りかかった舟」だということで早速、行ってきました。タイトルが遅くなりました。「REC/レック4 ワールドエンド」です。

バルセロナ郊外にあるアパートで発生したウィルス流出事件。唯一の生き残りであるテレビリポーターのアンヘラ。彼女が目を覚ますと診察台に拘束されていた。そこは巨大タンカーを改造した研究施設で、ウィルスの研究から抗ウィルス剤を製造しようとしていた。保菌者ではと思われたアンヘラは陰性、彼女を助けた特殊部隊の隊員も陰性だった。そこで研究員は現場で確保した保菌者の血液から抗ウィルス剤を作成しようとした。ところが突如起こった停電によって効果を確認する為に捕獲していた感染者が逃げ出したのだ。船内はあっという間にパニックを起こし、続々と感染者を増やしてしまった。わずかに残った数人は脱出を図ろうとするが・・・

そもそもPOV方式というのはとても難しい作風だと思っています。通常であれば何台ものカメラを使い、あらゆる角度から状況を撮影でき、それでいて観客はカメラマンを意識することはない。ところがPOVの場合、カメラは実際にその現場に存在し、カメラマンが撮影している映像である。だからこそ視点の狭さや窮屈さによって生み出される閉塞感や展開がホラーに向いていると思います。と同時に無理も生じてきます。それは「偶然に撮影された」必然を生み出す必要があるからなのです。

そういう意味ではこの「REC/レック」シリーズの1作目、2作目は成功を収めていたと思います。だからこそ大ヒットしたのでしょう。代表的なところでいえば「パラノーマル・アクティビティ」のようにアイデア一発の低予算で作ることも可能だったのです。

ところが、そのPOV方式をこのシリーズは3作目で投げ捨ててしまいました。というより作り手側が限界を感じたのでしょうか?それによって「REC/レック3 ジェネシス」はただのパニックホラー映画となってしまいました。残念ながら今作もそうです。POVを捨てたパニックホラー映画なんて、正直どこにでもあるのです。

もっともっと脚本が練られていれば話は別なのですが、この作品は良くあるパニックホラー映画の域を脱することは出来ませんでした。改めていいます。どんなに大変だろうが作り手側はPOV方式に固執すべきだったと思います。

点数は★★★☆☆です。ずっとこのシリーズを見てきた私が付けた点数なので、普通ならさらにマイナス1となると思います。この作品からの鑑賞では面白味は半減してしまいます。取って付けたような前作との絡みも、アンヘラ役の女優さんを主演に据えたのも、残念ながら映画を面白くする効果としては薄かったと思います。(女優さんは可愛いのですが・・・)

さらに完結編と言ってはいますが、どうとでも続けることが出来そうなエンディングにさらにガッカリでした。個人的に大好きなジャンルだけにとても残念です。

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